「あのシーンは今までの恋愛もので最も切ない」花束みたいな恋をした だるまんさんの映画レビュー(感想・評価)
あのシーンは今までの恋愛もので最も切ない
可笑しくも切なく、最後は涙が出た。
大学生の恋愛と、社会人の恋愛。
女性が思う幸せと、男性が思う幸せ。
とても微妙にすれ違っていくのがとても切ない。
脚本が坂元裕二さん。絶対に観る決定。
坂元さんの脚本はとても好きです。
訳の分からない例えが、文学的な感じに思えますが、小難しくないでとても分かりやすく、すぐに心に届きます。
また、今、心が動いた、というのもとてもわかりやすい。岩井俊二監督のようにあとからジワジワ来るというより、直接心に届く感じがします。
土井監督で、ドラマの「カルテット」のコンビなんですね。今後もこのコンビで映画がみたい。
もちろん、二人の役者も最高。言葉も自然で、表情だけで切なくて、あー、、と思ってしまいます。
相変わらず、名言が多い。
全部メモして覚えたいよ。
とてもコミカルな展開も「カルテット」っぽい。
全体的にとてもリアルだと思う。
事故や事件、三角関係とか、ドラマチックなことが起きる訳ではなく、とても淡々とした日常と、言葉や表情ひとつですれ違っていく様子がとてもリアル。
声を出しそうになるほど笑ってしまう部分や、観ていて恥ずかしくなるようなラブラブな様子。切なくて泣きそうなシーンなど、「普通の日常」の中もある喜怒哀楽みたいなものが、花束みたいにまとめられています。
キレイな思い出だけが残る、キレイな花束ですね。
ネタバレはしませんが、最後のあのやり取りは、今まで見たラブストーリーで、最も切ないかも。
麦の言うことは、男としてはとても理解出来る。そして正論だとも思う。けど、感情の部分では、そうなんだね。と。
え、、そうなんだ、、うん、そうか。うん。
もし、もうひとつの選択肢を選んでも幸せだったのかもしれない。
そして、その後の展開。泣きながら笑ったよ。
「泣き笑い」は映画も舞台も大好物です。
唯一言わせてもらうと、主題歌が欲しい。
その曲を聞くと麦の絹を思い出すような。
そんな曲が欲しい。
ちゃんと1人でステレオで聴くのに。
訂正、主題歌あったんですね。
予告では流れていましたが、本編では流されましたかね?
汗
コメントありがとうございます。
やっぱり本編では流れていないのですね。予告もあまり観なかったのでのでわかりませんでした。
本編で使われなかったのは、何か理由があるのかもしれないですね。
コメントありがとうございます!
劇中でもよく音楽を聞いていましたね。
私にとってもなにかする時に音楽はとても重要です。
撮っても良い映画に出会うと、主題歌やサウンドトラックを買ったり借りたりします。
たぶん、多摩川の河川敷か調布の商店街かルーフバルコニーに行くことがあったら、思い出すかもしれないですね。そんな時に曲があると嬉しいです。
主題歌、分かります。
最後のシーン、アレは泣いちゃいます!
ほんのり切ない気持ちの帰り道、電車に揺られながら何聴こうか悩みました。余韻に浸りながら帰りたいのにって。