劇場公開日 2021年1月29日

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「この手の映画は」花束みたいな恋をした みっちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0この手の映画は

2021年1月30日
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泣ける

楽しい

幸せ

本来、とっても苦手とする恋愛映画。
菅田将暉主演の前作の恋愛物もかなり酷評した。
俳優菅田将暉が好きな一人としてはお洒落な恋愛映画は若手に任せてもっと内側から湧き出るような演技が観たいと思っていた。なので正直、あまり期待はせずに観たんだけど、すごく引き込まれたもんだから自分が一番びっくりした。
無理のない等身大の恋愛映画。現在進行の人にも過去にこの様な経験をした人にも、老若男女当てはまる人が多いのではないでしょうか。
大人になりたくないけど子供のままではいられない現実と向き合う時に側にいた恋人。生活や価値観が変わることによって恋人との関係も少しずつ変化していく。自分の今はどうやって今の自分になっていったのかな?気付いてなかったけどきっと、こんな時期もあったはず。今が幸せじゃないとか昔に戻りたいとかとも違う。だけど一番、心に張り付いてる昔の恋人をきっと誰もが思い出したんじゃないだろうか。
今がまさに麦と絹の様に甘い毎日の中にいる若い子にはきっとこの先、自分にもこんな思いになる時が来るのかな…って思った人もいると思う。
ただの青春恋愛映画じゃない。
本当に優しい気持ちや、ついフッと微笑んでしまうそんな作品だった。
個人的には恋愛映画をこんな風に楽しませてくれた監督や脚本家さん、当然演者さんに感謝したい。

みっちゃん