「誰にもある大切な恋愛体験を思い出させる」花束みたいな恋をした kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
誰にもある大切な恋愛体験を思い出させる
終電を逃したことで出会った麦と絹。2人が付き合って別れるまでを描いたラブストーリー。
有村架純と菅田将暉が主演で坂元裕二が脚本、Awesome City Clubの音楽がフィーチャーされてるとなったら観ない要素がない。
ストーリーは意外とシンプルで、2人が出会っていろんな趣味や感性が似ていることに驚きながらも惹かれ合う序盤、卒業間近に2人で暮らし始める中盤、社会人となり徐々にすれ違っていく終盤となっている。
2人の趣味・感性にすべて共感できたわけではないが、好きなものが似ていたり共有できる素晴らしさを存分に味わせてもらった。そして後半2人が別れるまでの過程もそこらへんでありそうなエピソードに固められていた。それはありきたりということではなく、とても共感できるものということ。
ハッピーエンドではないが、バッドエンドでもない。多くの人が経験する昔の恋愛を思い出すような鑑賞体験だった。そういう意味ではとてもリアルなラブストーリーだと言える。泣いたりするほど切ないわけではないが、個人的にはすごく愛おしい作品になってしまった。
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