「RPGだと考えれば」1917 命をかけた伝令 Ryunoshin Nakamoriさんの映画レビュー(感想・評価)
RPGだと考えれば
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確かに没入感はすごいのですが、どことなく作り物めいた世界で、何となくRPG、それも自分では操作できない誰かのリプレイを見ているようでした。最初にクエストと、ヒントやアイテムを渡され旅に出る。それらの小道具は後々、予定調和のように役立っていく。その積み重ねがあるからこそ、クライマックスの緊迫感が上がるのだと思います。つまり、途中で与えられたヒント「指揮官には誰か信頼されている人と一緒に説得に行け」を聞いているから、観客は「先に死んだ友人の兄を探し、彼と一緒に指揮官に会いに行く」のが正しい攻略法だと考え、それとは違う方法を取る主人公にはらはらする、という事です。その線で行けば、主人公は何らかの事情で故郷に帰れないようですが、エピローグでの結論は「旅は終わった。現実に戻って問題と直面すべき時だ」という事なのかと思います。
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