劇場公開日 2020年2月14日

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「緻密に練られた長回しカメラワークの妙を楽しむ映画」1917 命をかけた伝令 夢見る電気羊さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5緻密に練られた長回しカメラワークの妙を楽しむ映画

2020年12月5日
iPhoneアプリから投稿

主人公をずっとカメラが追いかける形の長回し風の映画。
多分実際はちょいちょいカットが切れてると思うけど、長回しとしか見えないようなカメラワークの技術がすごい。
これ、どうやって撮ったの?って感じで、カメラワークの妙を楽しむのがこの映画の醍醐味だと思う。

ストーリーも長回しという一見テンポの悪さを感じて退屈になりそうなところを、主人公たちの先を見せないようにして期待感を煽ったり、ちょこちょこアクシデントが起きたりして、2時間もある中でもだれることがなかった。
とはいえ、映画独特のご都合主義だったり、距離感が短すぎる感じがあって、ちょっと違和感は感じた。
ただ、それは映画の尺的な問題と捉えて、長回しのエンターテイメントとして考えれば、最高級レベルであったと感じる。
最後に指揮所に前線に突っ込む兵士の中を走っていくシーンは映画のクライマックスを演出する上でとてもよい。他の兵士にぶつかって吹っ飛ばされながらも、懸命に走る姿に心を打たれる。
スタッフ、キャスト、全ての人にお疲れ様と言いたい。凄いです。

夢見る電気羊
Mさんのコメント
2023年1月8日

「彼らは生きていた」はご覧になられましたか?
この映画とペアで見るといいですよ。

M