「結局ゲームなんだよな、と。おっさんはあっという間に本作を忘れてしまったよ。」1917 命をかけた伝令 しんざんさんの映画レビュー(感想・評価)
結局ゲームなんだよな、と。おっさんはあっという間に本作を忘れてしまったよ。
スピルバーグの「プライベートライアン」やコッポラの「地獄の黙示録」とやっていることは大きく違わなくとも、次の日には本作のことを忘れてしまうのには訳がある。
ワンカット風に、主人公に寄り添った映像が、逆にロケ地や背景やCGの素晴らしさ、スペクタクル感、大作感をごっそり損なっている結果になっているのは、意図的なのか。
「1917 命をかけた伝令」
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結局アドベンチャーゲームをやっていて、次のステージへ。ダイジェスト感がするのもそのせい。
序盤に「あえての、なんてことない」重要な死の描写をいれることで、言い訳程度の「突然の」悲劇を演出しても、結局「ランボー」のごとく、何があっても死なない話。
何が何でも生きて帰らなければならない。それでも友のため、同胞のため、伝令を実行する。どうやって撮ってるんだ!!??という凝った映像と逆にそのせいで情報過多な映像のため、その感動が押し寄せないのも、ゲーム感覚の視点のせい。
追記
カンバーバッチの作戦中止の伝令を飲み込んで、の吐き捨てるような逆ギレが良い。
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