「「ワンカット」「桜」「優しさ」「撮影・音楽」...」1917 命をかけた伝令 UTさんの映画レビュー(感想・評価)
「ワンカット」「桜」「優しさ」「撮影・音楽」...
とにかく凄かった。映画が終わり、いち早く(映画での伝令のように)自分の思い、感想を伝えたかった。
「ワンカット」
まず凄いところは「ワンカット」撮影だと言うこと。このような不可能的な、アイデアをする監督、また、このような撮影を引き受けるカメラマン、そして、これを演じる俳優。普通こんな緊張感、圧迫感のあるアイデアを引き受けたい人なんていないと思う。この映画に参加した全ての人が凄い。だからこそ、このような素晴らしい作品が出来と思う。また「全編ワンカット」という強烈的な見出しを広告などで知った人々は内容はどうといい、見ないハズがない。ですのでこの映画は見る前から注目を集めた。
「桜」
この映画の注目すべき点は「桜」だと思う。冒頭でブレイクが花について語っていた。そして、終盤、桜はウィルのミチシルベとなり、死んでしまったウィルを思い出させる効果があったと思う。だから、川から上がったウィルはブレイクからの感謝を感じ、前は泣かなかったウィルが泣いていたんだと思う。
「優しさ」
建物が爆発により、崩壊したときのブレイクのウィルへの優しさ、敵軍ということ知っているにも関わらず、助けようとした優しさ。こういう場面からビルの優しさを感じることができる。もし、あの時死んでいなかったとしても、あの戦場では2人生き延びることは出来なかったと思う。
「撮影、音楽」
とても厳しい条件の撮影をこなす凄さ、客観的に、実際に戦場にいるような雰囲気、まるで私たちが撮影をしているような雰囲気、ブレイク、ウィルを追いかけているような兵士になった気分を味わえた。またそれに加え適切かつ強い音楽を取り入れることによって、強く深い臨場感を味わうことが出来た。
木で2人で寝ているところから始まり、木で1人で寝て終わるという共通点があり、悲しみのある終わり方でした。