劇場公開日 2020年1月18日

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「「内輪うけ」ではない本格的な映画」ディープロジック インテリアショップ店員さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5「内輪うけ」ではない本格的な映画

2020年1月28日
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鑑賞方法:映画館

興奮

小劇場界で活動する「劇団6番シード」と、山岸謙太郎監督率いるインディーズ映画製作チーム「Project Yamaken」がタッグを組んだ本作品。
始まりは5年前、20周年を記念して作られた劇団PV。その壮大なフェイクムービーに歓喜したファンの熱い声に応えるように、映画本編が作られることになる。“でっち上げ”のPVから本編が作られるという、普通では考えられない生い立ち。

長編映画を作るにあたっての最大の壁・資金面も、2時間を4等分してそれぞれ半年かけて撮影し、完成した映像の上映会を開催してその収益を次のパートの撮影資金とするもの。この前代未聞の撮影方法で、最終的にはベトナムでのロケも敢行してしまう。

本作品には小劇場界で活躍する役者陣総勢140名が参加。さらには大勢の演劇ファン・映画ファンがエキストラや撮影スタッフとして参加。“でっち上げPV”から始まり4年の歳月を掛けた本作品は、多くの人達の想いを乗せた作品となった。

前置きが長くなったが、2時間の作品として再構築された本作品。「ノンストップクライムアクション群像劇」の謳い文句は伊達じゃなく、物語のスピード感は特筆すべきポイント。どこにでも居そうな青年が大きな危機に巻き込まれ、挫折しながらも必死に立ち向かう物語は、激しく感情を揺さぶられる。

小劇場の劇団とインディーズ映画製作チームということで「内輪うけ」の映画と思われそうだが、この予告編(https://youtu.be/iQ3MdG_Q9og)を観てもらえればそれが見当違いであると感じてもらえるかもしれない。

他にも、こだわりのVFXや照明、実際にフランス外人部隊に従事されてた細川雅人氏の指導による本格的なガンアクションなど、見所が多い本作品。当面は1月31日(金)までの上映ということなので、興味のある方は足を運んでみて欲しい。

インテリアショップ店員