劇場公開日 2021年1月8日

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「女房たちの怒り爆発(実際にあった)・・越中女房一揆を描く」大コメ騒動 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5女房たちの怒り爆発(実際にあった)・・越中女房一揆を描く

2022年7月12日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

2021年。監督は富山県出身の本木克英。
今から103年前の大正7年(1918年)に起きた“越中女房一揆“の女たちの大奮闘を描いた映画です。
なんと富山県出身の俳優が大勢出演してます。
立川志の輔、左時枝、柴田理恵、西村まさ彦、室井滋などなど、エキストラも福井県人。
そしてエンディング曲まで、なんと米米CLUBの「愛を米て」と、ダジャレです(笑)
冗談はそれくらいで、しごく大真面目な映画でした。

大正7年。
富山の海岸で暮らすおかか(女房)たちは、毎日値上がりするコメ価格に頭を痛めていた。
その地方では男は一日・米一升。
女は一日米・8合を食していたとされる。
驚きである。2合の米を3日で食べてる私には、想像を絶する量だ!!
おかかたちは、浜辺にある小舟まで米俵を背負って何往復もするのが、仕事だった。
一俵の米俵は今のキロで60キロである。
それを背負うおかかだから、一日8合も食べれたんだべね!!

それがさあ、一日の稼ぎが22銭。
それで一日分のコメが買えてたのが、一升が33銭→35銭⇒40銭と高騰してさ、
遂にはお粥をすするようなひもじい日々になるのさ!
おかかたちの怒りは搾取している

頭が良いと評判の松浦いと(井上真央)は、リーダーとして、おかかたちを扇動して遂に立ち上がる!
米を保有する大地主と米屋に、オカカたちは遂に実力行使だ!!
女たちの怒りが爆発するさまは小気味いい!!
(対照的に男たちが腑抜けに見える!!)
この話は歴史の本にも乗ってる実話。
富山の“越中女房一揆“が発端として全国に広がり、ついについに、世の中は動くんだべさ!!
主演の井上真央は、役柄が「米を十分に食べられない」設定なので、米断ちを心情的にしてしまい、激痩せして、体調まで崩したとか!
お米の栄養価を身に染みて知る結果になったとか。

痛快でタメになる映画です。
日本の女は昔っから、肝っ玉デカかったんですね!!
納得!!

琥珀糖