大コメ騒動のレビュー・感想・評価
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日本にも運動で社会が変わった実例があった
日本は社会運動で世の中を変えることはできないと思っている人が多いように思う。実際、昭和・平成の歴史を振り返ると、運動は無力だったかもしれない。しかし、この国の歴史にも実際に社会運動で大きく世の中が変わった実例があったのだ。それがこの映画が描く米騒動だ。
シベリア出兵によって米が戦地に送られた結果、国内の米価格が高騰。家族に食わせる米がなくなった女性たちが米の価格を下げろと迫る。
女は侮られていた。運動に参加した者の中で唯一の男性だけは逮捕されたが、女性たちは逮捕する価値もないと判断された。しかし、その運動はやがて全国に飛び火し、遂には時の内閣が倒れるまでにいたった。
運動もずっと一枚岩でなく、だれか裏切っているのかもと疑心暗鬼の心から村八分にされる者が出るなど、田舎的コミュニケーションの暗部も描かれるし、メディアがフェイクニュースばりに大げさに煽ったことで運動が広がったという、功罪相半ばするようなポイントも描かれる。
生活のために戦った人々の偉業を描いたこの作品は、コロナ禍の今だからこそ、現代人に響くはずだ。
井上真央、さすがの安定感
井上真央にとっては、「白ゆき姫殺人事件」以来、約7年ぶりの主演映画となる。もともと子役時代から演技力には定評があり、今作でもその実力は遺憾なく発揮されている。また、本木克英監督も史実を“料理”するのは得意分野で、「母は強し」という今作に込められているテーマをきっちりと観る者に届けてくる。
☆☆☆ 原作未読。ほんの少しだけ。 室井滋の湯ばば感と、左時枝の超...
☆☆☆
原作未読。ほんの少しだけ。
室井滋の湯ばば感と、左時枝の超嫌らしいクソ婆あ振りの素晴らしさに★2つ追加で、、、
富山県が由来となった実際の出来事を基にしているので、多くの富山県出身の俳優さんが出演している。
でも、志の輔はいくら地元富山県出身とは言え、この狂言廻しは正直言って必要有ったのか?…としか。
あ?ほんの少しだけで、大人の汚さを感じさせる石橋蓮司の表情と。木下ほうかの嫌らしさはとても良かった(u_u)
歴史的な事実を描いているのだが、地方の一部の女性達が社会を動かした…とゆう事実を。今回知れただけでも、観た意義は有ったと思う。
エンディングでの〝 あの 〟グループの歌もまた、或る意味ではまた嫌らしい。
2021年2月21日 TOHOシネマズシャンテ/シネ2
米騒動。 そのようなことが何度も起こるが事態は改善されない。 親の窮状を見かねた幼い子供が米屋にドロボウに入るなどの悲劇も起こる。 こんな深刻な状況をどう乗り切るのか?
動画配信で映画「大コメ騒動」を見た。
2021年製作/106分/G/日本
配給:ラビットハウス、エレファントハウス
劇場公開日:2021年1月8日
井上真央
三浦貴大
夏木マリ
立川志の輔
吹越満
鈴木砂羽
舞羽美海
左時枝
柴田理恵
木下ほうか
西村まさ彦
中尾暢樹
工藤遥
冨樫真
吉本実憂
内浦純一
石橋蓮司
室井滋
2024年の今から約100年前の大正7年のはなし。
米どころの富山なのにコメの価格がどんどん高騰していた。
理由はシベリア出兵。
「シベリア出兵」とは、1917年(大正6年)に起こった「ロシア革命」ロシア帝国内におけるクーデターに対する干渉戦争のこと。 1918年(大正7年)、シベリアでのチェコスロバキア軍の救出を名目に、アメリカ、イギリス、フランス、日本の連合軍が出兵。
漁師の妻たちは不漁期に出稼ぎに行く夫たちの代わりに米を担ぐなどの肉体労働に従事していた。
稼ぎのいい夫なら妻たちは楽をできるのだがそうでない場合は深刻である。
子供にも満足に食事を提供できない。
そこで起こるのが大挙して米屋に押し掛ける米騒動。
そのようなことが何度も起こるが事態は改善されない。
親の窮状を見かねた幼い子供が米屋にドロボウに入るなどの悲劇も起こる。
こんな深刻な状況をどう乗り切るのか?
室井滋、立川志の輔、西村まさ彦、柴田理恵、左時枝ら富山県出身俳優たちが多く出演している。
満足度は5点満点で3点☆☆☆です。
歴史イベントの把握に最適
子供の頃、富山・滑川の女性達が米価高騰に抗議して~と習った米騒動。この映画を観て、結構誤解していたことがあったんだなあとか結構勉強になりました。
・割と平和的な抗議活動で打ち壊し的なイメージが覆りました。逆に、こういうところが退屈な物語にしてしまったのかなあ(山場がよくわからない)。ただ、エンタメではなく史実に沿ってという制作意図ならやむなしでしょう。というかあるべき姿だと思います。ある意味学習教材としてなら優秀です。
・結局、世間を煽ったのは当時の新聞社。マスコミなわけです。過激、扇情的な記事を欲したのは民。その悪魔のサイクルで全国に広まってしまったわけですが、そこもキチンと表現したのは良かったです。なお、この悪魔のサイクル、関東大震災、大東亜戦争、そして現代でも大活躍してますよね。しかしながら、若手新聞記者の役の方、演技が絶望的にダメ過ぎました。
・集団内の分断工作って誰がやってもいつも一緒なんだねえ。「あなたには特別」このワードに対する人間の弱さと集団の脆さ。改めて認識させられました。
・専業主婦って勝ち組だよねえ。これ観ちゃうとさあ。
・ごめん、富山弁分からん。警察以外にも字幕解説が欲しかったなあ。
・富山出身の芸能人大活躍。ちょくちょく登場する富山出身者を探せ!
・前段にいった若手新聞記者の方、以外の演技、演出は素晴らしかった。
・ムヒ(池田模範堂)は正義!
バラエティの再現ドラマレベル
バラエティの再現ドラマレベル。
登場人物の描写が主人公に至るまで浅すぎてしんどい。人格の掘り下げが浅いから言動が支離滅裂な事になってて見れたもんじゃない。役者の人達がかわいそう。
方言への謎のこだわりとかやってる暇があったら話の構成と台詞自体を熟考してほしいし。
超高速参勤交代は面白かったけど佐々木蔵之介力に依る所が大きくて構成とか台詞は怪しいところが多かったのを思い出した。
この作品は良い所がゼロで悪い所が全部出てる。途中からデカいイビキ立てて寝てる人がいたけど気持ち分かるし僕も寝たかったです。
久々に金返せって思った。
女房たちの怒り爆発(実際にあった)・・越中女房一揆を描く
2021年。監督は富山県出身の本木克英。
今から103年前の大正7年(1918年)に起きた“越中女房一揆“の女たちの大奮闘を描いた映画です。
なんと富山県出身の俳優が大勢出演してます。
立川志の輔、左時枝、柴田理恵、西村まさ彦、室井滋などなど、エキストラも福井県人。
そしてエンディング曲まで、なんと米米CLUBの「愛を米て」と、ダジャレです(笑)
冗談はそれくらいで、しごく大真面目な映画でした。
大正7年。
富山の海岸で暮らすおかか(女房)たちは、毎日値上がりするコメ価格に頭を痛めていた。
その地方では男は一日・米一升。
女は一日米・8合を食していたとされる。
驚きである。2合の米を3日で食べてる私には、想像を絶する量だ!!
おかかたちは、浜辺にある小舟まで米俵を背負って何往復もするのが、仕事だった。
一俵の米俵は今のキロで60キロである。
それを背負うおかかだから、一日8合も食べれたんだべね!!
それがさあ、一日の稼ぎが22銭。
それで一日分のコメが買えてたのが、一升が33銭→35銭⇒40銭と高騰してさ、
遂にはお粥をすするようなひもじい日々になるのさ!
おかかたちの怒りは搾取している
頭が良いと評判の松浦いと(井上真央)は、リーダーとして、おかかたちを扇動して遂に立ち上がる!
米を保有する大地主と米屋に、オカカたちは遂に実力行使だ!!
女たちの怒りが爆発するさまは小気味いい!!
(対照的に男たちが腑抜けに見える!!)
この話は歴史の本にも乗ってる実話。
富山の“越中女房一揆“が発端として全国に広がり、ついについに、世の中は動くんだべさ!!
主演の井上真央は、役柄が「米を十分に食べられない」設定なので、米断ちを心情的にしてしまい、激痩せして、体調まで崩したとか!
お米の栄養価を身に染みて知る結果になったとか。
痛快でタメになる映画です。
日本の女は昔っから、肝っ玉デカかったんですね!!
納得!!
母は強し!
富山県の漁港の町の米騒動。米俵を背負って海まで運ぶのはおかかたちの仕事。凄い重労働とはいえ、当時のおかかたちは1日にコメを8合食べたと、男は一升、本当?家族全員のお米となれば凄い量ですね。
米問屋の旦那は本当にイヤな親父で、小さな女の子にまですけべ心を出す。石橋蓮司がもうピッタリでした。
他も、室井滋もオババがピッタリ。他のおかかたちも綺麗所の女優さんもみんな田舎の汗水流して必死に働くおかかになっていて、良かった。特に主役の井上真央は日に焼けた色黒で疲れた表情、目もぎょろぎょろとして薄汚れた雰囲気がとても違和感なく、女優魂を感じました。ただ薄汚れた感じでもやはり可愛いのです。
ラスト、エンドロールでの主題歌が,米米クラブの「愛を米て」ギャグ?のようで、面白かった。決してギャグでなく、キチンとした歌です。この映画にピッタリの起用ですね!
いろいろと中途半端な気が。
大正時代の米騒動がテーマと知って、シリアスな映画かな
と思ったら、エンタメ作品だったんですね。
それなら、もっとコミカルに、もっとはじけても
良かったんじゃないかな? 展開が単調すぎて、少し退屈しました。
井上さんは、熱演? う〜ん、確かに。
でも、キレイすぎじゃないですか?
メイクで黒くした、としか感じないんですよね。
やつれた感もなく、一人、浮いてるように見えました。
エンタメだから、いいのかなw
古き男尊女卑と経済格差をみせる
あの時代で生き抜く為の闘いに本気の人々を描いている。
この時代からの闘いがあったからこそ、現代の女性の立場、権利の上昇、正統性みたいな事が定まっていったのだと思うと感慨深い。
学習や知識の向上によって変わっていった現代が未だに大した変化を迎えてないのが歯痒い。
大河ドラマのダイジェスト版を観たような感じ‼️❓
時間が長い割に、平板な内容で、早送りでないと寝落ちしそうです。
傍系のエピソードが無意味で、グダグダのコントみたいです。
ただ、女優の皆さんが熱演なので、それだけが救いです。
女優に贔屓の人がいれば、是非。
やっぱりお米が好き!
日本人の主食たる“米”。
求め守る為なら、声高らかの訴えや身体を張った実力行使にだって出る。
それを地でいった女たちの史実に基づく戦い!
まず、“1918米騒動”について知らなかった。
発端は、大正時代の富山県の漁村。
食物が乏しいこの村では、米は命の源。
家庭では亭主が実権を握り、漁に出て何ヵ月も帰らない事も。
その間おかか(=主婦)たちが家庭を預かり守る。
典型的な昔の日本家庭…と思いきや、
浮気亭主をおかかやリーダー格のおばばがお仕置き。
浜の女は強い!
若い主婦のいと。
彼女もまた亭主が長い漁に出、義母のお世話をし、子供たちの面倒を見、働きながら日々の生活をやりくり。
そんな時、生活をさらに困窮する大打撃が襲う。米の高騰。
米が高くなれば買えない。
買えず、食べられなければ生きていけない。
おかかたちは商店に訴えに行くのだが…。
単なる一揆に非ず。
この“1918米騒動”は日本最初の女性市民運動なんだとか。
やがてそれは全国的に拡がっていくのだが、その背景には様々なドラマがあった…。
一揆に参加しなかった者は仲間外れ。
断固として米の価格の引き下げを拒否する商店側。
女将が悪どい。あんたン所にだけ前と変わらない値段で売ってやってもいいんじゃけ…と、そそのかす。
一度は断るも、ある訳からその米を買ってしまういと。
おかか仲間たちとは溝。息子からは責め立てられる。
この時息子に、穏やかな口調で嫌味たっぷり言い返した女将の、名ヴィランっぷり!
いとは家族を養う為に仕方なかった。おかか仲間に米を少しだけでもいいから分けて欲しいと懇願しても断られ…。
実はそのおかかたちも、米を隠し持っていたり、腹黒い面も。
一揆の取り締まりが厳しくなり、遂にはリーダーのおばばが逮捕。
途方に暮れる浜の女たち…。
このまま泣き寝入りし、我慢するしかないのか…?
物価の高騰。
売る側の強み。
消費側の悩み。
訳あり一悶着の人間模様。
男尊女卑。
今から100年以上も前の漁村の出来事だが、何だか今の世と変わらぬ姿に身をつまされた。
しかし、本当に変える事は出来ないのか…?
いや、古今東西、たった一人の行動でも変える事が出来る。
いとはどちらかと言うと、控え目な性格。
自分に自身が無く、いつも自分は空回り…。
そんな彼女を、義母が叱咤激励。
街から来た若い記者がおかかたちの一揆に心を打たれ、応援。
おばばが倒れ、いとは一念発起。
おかかたちに呼びかけ。
おばばが居ない今…と、消極的なおかかたち。
やったってどうせ…。
やらなくてどうする?
それが浜の女?
浜の女の底力を見せてやれ!
井上真央はさすがに巧い。漁村の女房に成りきって、好演。
キャストは富山県出身の面々だとか。
室井滋は当初はオーバーなメイクと演技で気になったが、徐々にこちらもさすがの存在感を発揮。
義母役の夏木マリも好印象を残す。
他、個性派が織り成す群像劇。
富山県出身の本木克英監督が長年温めていた企画を映画化。
序盤はコミカルに、シリアスなテーマも織り交ぜ、ラストのおかかたちの“戦い”は痛快に。
娯楽良作ではあるが、同監督のユニークな題材の時代モノ『超高速!参勤交代』には及ばず、ちと単調だったかなと。
まあでも、歴史の勉強になったし、改めて思った。
やっぱりお米が好き!
今日も夜ご飯は、美味しく炊いた白いお米を食べよう。
米米CLUBのEDの主題歌がおかかたちの奮闘を物語っている。
愛を米て。
中途半端な感じ
キャラはコメディ風に作ってる感じですが、キャラに依存してるだけで笑えるシーンが皆無です。
そして物語は大正時代、富山で家庭を守る主婦達の鬱積した怒りにより起こる米騒動(奮闘劇)を描いてます。
ただ主婦達は行動のみで解決策を導く間接的な役割の配役が新聞記者だけって物語を語る上で弱過ぎます。
全てにおいて中途半端な感じがしてなりません。
期待、すごく、大でした。
期待、大。
大コメ騒動。
コメディかシリアスがちぐはぐ。もったいない。
しかし、映画のパンフレットには、(我々の知っている)『富山のコメ騒動』は虚像だったのかも……と、『やっと虚像が物語になった』書いてあった。
それにしても……
惜しいし、もったいない〰️。
わざわざ防府まで観に行ったのに〰️。と思ってしまいました。
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