「ドキュメンタリーありきの作品」おちをつけなんせ mrkc7さんの映画レビュー(感想・評価)

1.5ドキュメンタリーありきの作品

2022年1月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

作品単体として見ていいものなのか???
観たきっかけは2月に公開のRibbonの前にのん監督主演の作品を観ておこうと思ったこと。
単純に映画と思って観たあとにYouTubeで公開された映画制作ドキュメンタリーの末に出来た作品と知った。

これは映画ではないわ。

作品を単体として観た感想は、あまりしっくりこなかった。
ストーリーがスッと落ちてこなかった。
浮いている、浮いている演出をしている。
それは浮き立たせ引き立てるという事では無い様に感じた。
世界観とは都合のいい表現だが、その世界観に邪魔される。邪魔する世界観を含めて、のんの個性として楽しめるなら良い作品なんだろう。

ドキュメンタリーは映画に良い影響を与えたのだろうか?
ドキュメンタリーを撮るために映画を作ったのでは?というのが全てを観終わっての感想である。

では、ドキュメンタリーはどうだったのか?
桃井かおりの独壇場であった。ドキュメンタリーとしては面白く良い作品と思えた。が、果たしてドキュメンタリーカメラが入らなくても同じような結果になったのだろうか?
誰もがカメラの前で演技をしていたに違いない。使われていない、演出意図に沿わないシーンも膨大にあっただろう。

この映画もどきは、興行収入ではなく広告収入で成り立っている。闇は感じないが、いわゆる映画とは違うビジネスモデルの上にある作品ではなかろうか。なので、ここにレビューや感想を書くべきか迷った。

mrkc7