劇場公開日 2020年11月6日

「自然と心が温まる。不思議な“お弁当”ムービー。」461個のおべんとう 門倉カド(映画コーディネーター)さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0自然と心が温まる。不思議な“お弁当”ムービー。

2021年2月7日
PCから投稿

楽しい

単純

幸せ

【賛否両論チェック】
賛:“お弁当”をきっかけに、色々な場面でのコミュニケーションが増えていく様子に、観ていて心が温かくなる。劇中の楽曲も魅力。
否:物語そのものは非常に淡々と進んでいくので、惹かれないと眠くなってしまいそう。

 良くも悪くも非常に淡々としたストーリーで、1組の父と息子の、なんてことない日常を描いていくのが印象的です。また、井ノ原快彦さん演じる主人公・一樹の、飄々としていてどこか憎めないキャラクターも、不思議と魅力的に感じてしまいます(笑)。
 そして、虹輝が同級生にお弁当をひと口をあげたことで仲良くなったり、食べたいお弁当の量の話から、一樹が虹輝の片想いや恋の玉砕に気づいたり、一樹の仕事仲間がインスタのお弁当の投稿を見ていたりと、“お弁当”という存在がコミュニケーションの糸口になっていくのも、面白くて実にステキです。
 劇中バンド「Ten 4 The Suns」の楽曲も、聴いていて不思議と心が温まるようです。井ノ原さんや道枝さんのファンの方は勿論のこと、少し心が疲れている時にホッと出来るような、そんな作品かもしれませんね。

門倉カド(映画コーディネーター)