「ソラマメテロと玉子焼き」461個のおべんとう kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
ソラマメテロと玉子焼き
個人的に弁当に関する思い出がないためか、高評価の方に申し訳ないほど、全く心を揺さぶられませんでした。玉子焼きに関するエピソードは良かったのですが、ストーリーに起伏がなく、ただ料理専門のインスタグラムやブログを読み終えただけのイメージとなってしまい、映画にするほどじゃないなぁ・・・と。
そんな中でも弁当が臭ってしまったところは古傷をえぐられるかのようにグサっときた。「あるある」と微笑ましくなるより、弁当を捨てたという苦い記憶が蘇ってきたほどです。保温弁当箱がないと夏場はダメですよね。そして銅のフライパン!IHクッキングヒーターでも使えるやつならいいけど、ちょっと欲しくなった。
弁当のウンチクやおかずの彩りは食欲をそそられるも、心が揺さぶられない。『泣く子はいねぇが』に続いての鑑賞となりましたが、同じく離婚モノ。激しすぎる太賀に圧倒されたために、穏やかなミュージシャンを演じるイノッチの雰囲気には、こんなのでいいのか?などと感じてしまいました。
エッセイを元にした作品だから改変も難しいのでしょうけど、高校受験に失敗した虹輝が苦悩したり、心の葛藤を露わにしたり、クラスでの疎外感をもっとドラマチックに演出してくれたほうが面白いと思う。また、ミュージシャンを父親に持つことでのコンプレックスなんかもあればな~などと、どうもサディスティックに考えてしまいました。ストーリー的には失恋ショック寸前の紅輝に助け船を出した森七菜のナイスプレーが光っていましたね。音楽と森七菜だけ良かった。
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