「売れてるパパじゃ無理だったけどは言わない約束で」461個のおべんとう カールⅢ世さんの映画レビュー(感想・評価)
売れてるパパじゃ無理だったけどは言わない約束で
この話しはお弁当の話で、それ以上でも、それ以下でもありません。と、ナレーションがはいりますけど、ミュージシャンの渡辺俊美(バツ2、3度目は17歳年下の奥さんで、子供二人追加)さんが二番目の女優の「ちはる」さんとの間にできた男の子との実話です。中学で離婚はきついですね。自由人のパパと親に引っ掻き回された一人息子の会話がリアルで、身につまされました。苦労している息子のほうが冷静。うちの会話に似てた。一緒に料理することはありますが。
おしゃれな(素敵な)点
1.湘南の江ノ島が見える高台の住宅地。家のインテリアや小物ばかり見ていた。ギター置く位置とか。
2.脇を固めるミュージシャンがヒップホップ系の人たちだけど、イノッチをうまくサポーターして、曲によってはすごくグルーヴしていてよかったです。若い人向けではないけど。
3.お弁当箱が高級品でたくさん出てきた。曲げわっぱなど。おいらもひとつ欲しくなっちゃった。 食材も、新鮮で、なにげに高級だった。
4.奥さんがステキ。奥さんの店もおしゃれ。映見くららさん。だんだんすれ違ってゆく場面でのテンポよいカットよかった。宝塚。「遥くらら」さんをちょっと思い出しました。ハイジじゃなくて。最後のほうなんか寄りを戻しそうな雰囲気でした。実話と違って。
脇を固める俳優陣
1.森七菜。生き生きしていて、虹輝のことを想う気持ち、上手いなぁ。虹輝のこと一番あたしがわかっているよ。って、言っちゃいます。おいらもう一度予備校行く!でも、警察呼ばれちゃうから止めとこう。
2.若林時英。なんかいい。昔の渡辺篤史みたいだった。いいバイプレイヤーになりそう。三人のお弁当場面、予備校場面よかった。高校浪人して、年下の同級生はきつい。でもよかったね。お弁当のおかげだよ❗
3.阿部純子の表情がよく見れてよかった。ミキシングの技師。お弁当女子ステキ。つ・き・あ・い・た・い。妹の結婚式帰りの場面の会話がせつない。この人も一樹のことちゃんとわかってる。
4.坂井真紀。お姉さん役。若いときと違って、ふっくらしたせいか、顔や雰囲気がどっしりしていて、びっくり。宇宙でいちばんあかるい屋根でも感じた。今、ダメな男の姉さん役日本一かな。
5.倍賞千恵子。満を持しての登場。待ってました。きんぴらごぼうがうまそう。最後のお弁当はおばあちゃん直伝の味。高級割烹のお弁当みたいだった。
【印象に残ったお弁当、卵焼き】
1.すぐできそうなのは、塩昆布入りの卵焼き。
2.梅干しオンザ卵焼き
3.オクラ巻き揚げ? オクラはしたゆで必要。ニンジンをピーラーで薄切りし、巻く。さらに外側はベーコンや鳥肉。これは時間かかる。しかし、断面が星だよ❗テンションアゲアゲ。
4.そらまめの炊き込みご飯。どのくらい臭いのか?腐って臭いのか?わからない不安。
5.お弁当を作るシーンがちゃんとしていてよかった。嫌がらせ弁当とは一味違う。一番違うのは超多忙なシングルマザーと暇なとうちゃんの違いなんだけど。やっぱり、巨人大鵬卵焼。ジップロックで、こまめに冷凍するシーンありマス。
【イノッチ命?】
アタシはF列の左端に着席。ど真ん中の娘さんが後半30分泣きどおし。父子家庭でお父さんが早起きして弁当作ってくれていたのか? 息が苦しいのか、マスクを頻繁にはずす。きれいな横顔でした。上映中、結構気が散ってましたね。オイラ。「糸」を思い出して、ぎゅっと抱きしめてあげたくなりました。
イノッチは昔、平和島競艇場の近くの第1京浜でよく見かけました。近くのマンションに住んでいました。八潮団地出身で運河でよく遊んでたそうです。ハゼがよく釣れるんだよね。ハゼの甘露煮、白焼きもいい。イノッチはこの役とはちょっと違って、私生活も真面目で、親孝行息子の印象ありマス。