「【”食は人なり” ”継続のコツは料理でも音楽でも楽しむこと” そして、その結果齎された幾つかの幸福な出来事を描いた作品。】」461個のおべんとう NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”食は人なり” ”継続のコツは料理でも音楽でも楽しむこと” そして、その結果齎された幾つかの幸福な出来事を描いた作品。】
■序盤、幾つかのシーンで脳内で軽く、突っ込む。
・コーキが突然”離婚する”と両親から告げられるシーン
-急に、それはないじゃない・・。もう少しキチンと描いておくれよ・・。-
・コーキが高校に全て不合格になり、一年遅れである高校に合格するシーン
-ここも、もう少し、きちんと背景など描いておくれよ・・。-
■が、漸くコーキがある高校に合格し、ミュージシャンの”自由人”一樹がコーキのために高校3年間、弁当を作る!と宣言し、コーキが”意外にも”その提案を受け入れるところから、物語は俄然、面白くなる。
・一樹の弁当を作る手際の良さに見惚れる・・、
が、世の多くのお母さんたちは、”多くの方が毎朝、この作業を行っているのだ・・”という事に今更ながら、気付く。
-当たり前だと思っていたことが、実は尊崇な行為によって、全国で、いや世界中で毎朝、行われている事実。-
・一樹が、”楽しんで作っている”曲げわっぱ弁当。色どりも、栄養バランスも良さそうである。料理小道具に凝る気持ちも良く分かる。
-私事で恐縮であるが、子供達が小さい時から、週末の夜の”エッセン”担当である。当然、酒のつまみ系が多くなるが、子供達が育ち盛りの時には、良く大皿料理を作っていた事を懐かしく思い出す・・。-
・コーキは同級生達から一年上の先輩として、距離を置かれていたが、一樹の弁当のお陰で、アキオ(若林時英)やヒロミ(森七菜)とも仲良くなり・・。
-あの年代で、"一歳違いの同級生っていう立場"は、キツイよなあ・・。偉大なり、一樹のお弁当。そして、良き、友達だ!アキオとヒロミ-
・一樹も、音楽関係の女性(阿部純子 まつ毛、眦を含めた意志の強い美しき眼の持ち主:美しい・・。)と徐々に距離を縮めていくが・・。ある日、告白めいた言葉を口にした一樹にある言葉を告げられ・・。
ー”超、ポジティブシンキング”の一樹は、皆から好かれているが、女性から見ると伴侶となると、あのような言葉を返されてしまうのだろうなあ。-
・コーキも父に”厳しい言葉を浴びせ”・・
-劇中、様々なやりとりが、一樹とコーキとの間で交わされるが、コーキは両親の離婚以来、常に”ネガティブシンキング”であり、親子の擦れ違いもそこから、始まっている事がキチンと描かれている。
”僕はあの人を超えることは出来ない・・。”ー
ある日、コーキは”好きだった元同級だった女性に、好きな男性がいる事が分かってから”アキオとヒロミにも、酷い態度を取ってしまい・・”一樹が福島に公演中に学校を無断欠席してしまう。
-この時、一樹が実家に戻った際に一樹の母(倍賞美津子)が口にした言葉が、心に沁みる。そして、一樹が料理が好きになった理由も少し、分かる。-
・だが、ある出来事で”コーキがアキオとヒロミの謝罪し、親しくなったコーキとヒロミは父の所属するバンドの”結成20年ライブ”を観に行き・・。
そこには、楽しそうに仲間たちと音楽を奏でる楽しそうな父親の姿があった・・。
<”食は人なり“を地で行く作品。序盤は少々粗いが、後半は数々の弁当の調理風景を含めて、心温まる作品であった。>
NOBUさん
コメントありがとうございます。
イノッチはNHKのあさイチに有働由美子さんとMCで出てましたね。有休の時とか、たまにですが朝ドラの後に観てました。
イノッチのMCは優しさ溢れてて良かったと思ってます。
フードコーディネーターにもお詳しいんですね。飯島奈美さんも岡本柚紀さんも知らず恥ずかしいです。
ググってみました。
深夜食堂などもご担当されてたんですね。勉強になりました。
ありがとうございました。
ではまた。