「それでもすばらしき世界」すばらしき世界 Qooさんの映画レビュー(感想・評価)
それでもすばらしき世界
三上のカーッとなって大声を出したり、人を殴ったりを始終ヒヤヒヤしながら見てた。
だめだよ、せっかく堅気になろうとしてるのに、抑えなきゃ、やめてやめて、
少年の頃から30年近くを牢屋で過ごした人が、社会に出るのはなんとも生きづらいのだろう。それでも今度こそ堅気にと誓って務所をでたものの、周りのいい人達に支えられながらも、怒りを抑えられない姿には辟易した。
しかし、普通の社会というものすら彼には違う世界で、それでも少しづつそこに身を置く努力を彼なりにしていて、心の中で小さく
頑張れ、堪えて、
と踏ん張りながら投げかけてた。
もちろん流石の役所さんはとても素晴らしく、怒りを抑えられない場面ではクソだなと思える程の演技。三上を支え世に出す手助けをする弁護士先生夫婦、ケースワーカー、スーパーの店長、それぞれの優しさがものすごく身に染みた。
そして、三上を知るうちに彼をなんとか元の世界に戻らせまいとするツノダを演ずる太賀が私を泣かせた。
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琥珀糖さんのコメント
2024年1月15日
共感ありがとうございます。
この映画の役所さんも良かったですね。
大賀さんはどんな役でも、凄いですね。
今、私は「役所広司ブーム」が来てて、
凄いことになっています。