劇場公開日 2020年6月1日

  • 予告編を見る

「何もかもが重い、重厚、安易な着地のない心えぐられる作品」許された子どもたち mistyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0何もかもが重い、重厚、安易な着地のない心えぐられる作品

2021年11月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

犯罪被害者視点で描かれた映画は多い。報われない、継続する苦しみを抱え、視聴者も同情、理不尽さなど共感しながら見やすいからだろう。一方本作は終始加害者視点である。同情や共感をおぼえることはなく、胸糞悪いだけで腹立たしい。司法制度、弁護士、親から許された子どもたちがどうなるのか。裁かれることもなく、バチが当たることもなく、スカッとすることもなく終わってゆく。このモヤモヤを残すことが作品の狙いであったのだろう。まさにやるせない映画だった。

Misty