「許されるとはどういうことか」許された子どもたち 杉山さんの映画レビュー(感想・評価)
許されるとはどういうことか
完全に胸糞映画ですありがとうございます。
話としては本当にリアルです。現実から抜き出したような感じ。
そんな脚本を映像をとして伝えるカメラワークや技術はすごいなと思いました。
子役の演技もちょっと棒読みのところもありましたが上手だと思いました。
とくに主演の上村侑さんは中学生さながらの表情や行動をセリフは少ないもののうまく演じていたと思います。
また、手汗を握るそんな緊張感を出す演出は見事だったと思います。
この作品は法的には許されたが実際は許されないことをした子どもたちのその後の話です。
そのなかの主犯の少年(キラ)は基本的に静かな演技をしていました。
今までの全てを壊されたそんな彼ですがそれは彼のせいであって何も反論ができません。
しかし彼のせいであるものの何も関係のない人々が彼にバッシングをします。
それは加害者だけでなくでなく被害者の家族までも。
世間は彼を許さないでしょう。
その人々はなんの関係もない彼らを許せないのです。
そこがものすごくリアルだなって思いました。
この映画は加害者家族を主軸とした映画なので可哀想だなと思う部分もありますが、もしこの映画が被害者視点だと考え方感じ方はかなりかわると思います。
本当に正義の意味や価値が分からなくなる映画です。
もうきっと許されることがない子どもたちだが法的には許された子どもたち。
それは本当に許されたと言ってもいいのだろうか。
決してとても面白い映画ではないですが続きがとても気になりドキドキしたり考えさせられる映画でした。
もっと多くの賞を取っててもいいと思うんすよね〜
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