「共依存の成れの果て」許された子どもたち もんくーるさんの映画レビュー(感想・評価)
共依存の成れの果て
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非常に重くて深い…だけどそれは誰の懐にも潜んでいる…だからこそ恐ろしい。
我が子のやったこと(それは殺人に限らず、ふだんの行動も)の真実を知ろうともしないで、我が子を庇う母。
善悪が分からなくなっている子どもたち…。
これは共依存の最たるものだろうが、こんなことはどこにでも転がっているのだ。
それが法に触れないから気付いていないだけで…。
ラスト近く、少年が夢の話をする。少年が向こうにいる赤ちゃんに向かって笑顔で手を振る。
そんな感情が、同級生をいじめ、殺した少年に同居していることの恐ろしさ…でもそんなこと、現実社会にはそれこそ恐ろしいくらいの数で存在しているのだ。
そしてラストシーン、少年と母親が煙草を吸いながら坂道を登って来る。14歳の少年と吸いかけの煙草をやり取りしながら…!
この後に及んでまだ尚気付かない、いや、気付けないところへ来てしまった。そして、この後も恐らく誰も彼らを止めることは出来ない、これが如何ともし難い現実なのです…
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