「すごかった」許された子どもたち 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
すごかった
クリックして本文を読む
いじめっ子顔の主人公がどんどん追い込まれていく様子にサディスティックな喜びを感じてしまう、そんな陰キャな自分の意地悪な感性を刺激されてつらい。自分の過去を蒸し返されていたたまれない気持ちになる。一番つらいのはいじめっ子メンバーの中の最底辺のグリムくんなのだけど、よく残りの二人がゲロしなかったものだ。
うちには6歳の男の子と2歳の女の子がいるので、彼らの未来が心配でしかたがない。事件にかかわってしまうと、被害者も加害者も地獄だ。そんなのとかかわりのない平和な世界で、温室でぬるま湯につかった人生を送って欲しいとしか思えない。
いじめについて「卑怯なことはよくない」「人には区別なく優しくするべきだ」「される方もする方も結局傷つく」と言って欲しい。
コメントする