「重たくて、重たくて。」許された子どもたち 1999_worldさんの映画レビュー(感想・評価)
重たくて、重たくて。
なんとも言えない後味だった。映画の題名どおりと言えばそれまでなのだが。モデルとなった2つの事件は、いずれも14歳以下。法改正されてもされてもキリがない、刑事訴訟を免れる年齢。裁判の内容そのものも考えさせられる。被害者の父が訴えにもうなずかされる。裁判とは正義に基づいて裁かれる場ではないのか。このコロナでも話題になった自主警察も大活躍する。その上、母と子の依存関係にいじめの連鎖と続いてくる。トドメの在日への差別?どこを切り取っても重たい題材がこれでもかと押し寄せてくる。当たり前のことだけれど、被害者に家族がいるように、加害者にも家族がいる。後味の悪さは最後の穏やかな親子のシーン。そもそもこの映画は、何が言いたいのだろう。問題提起として捉えていいのだろうか。
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