「とても良い映画だった?」許された子どもたち FK COさんの映画レビュー(感想・評価)
とても良い映画だった?
最後はハッピーエンドだったし、内容自体は良かったと思う。
人間の行動は遺伝を含めた環境の要素によって決まるものであり、自由意志など存在しない。ゆえに自己責任などというものはない。これは、社会科学・認知科学的にも認められている事実である。上記のことからして、本質的にはそもそも人に”責任”を負わせる・償わせるという概念はそれ自体が成立しない。しかし人間が作ったこの社会を健全に動かしていくにあたって、それでは不都合が生じるために、法律が作られ、それに違反したものには懲罰を与える、罪を償わせるというルールが出来た。それが社会における”責任”というものなのだろう。しかし、現実を見てみるとどうだろう、法律を作る側の人間が不正をしていたり(その程度の人間が法律を作っている)、自分たちに有利になるよう法律を改正したり、権力のある弁護士を雇えば好き勝手に法律の解釈を変えることが出来てしまうというようなことが起きている。上級国民案件などは殆どそういった内容である。そんなものに価値はないと思う。法律なんて単にお上の都合のいい社会を形作るために作られたクソみたいなものでしかないのではないかと思う。そもそもその人間自体には”責任”なんてものは最初からないんだから、法律や責任などというゴミみたいなものに縛られて生きるよりも、自分の生きたいように生きる方が良いのではないか。
最後はそういった呪縛から解き放たれたことが感じられるようなセリフとか演出があって、ハッピーエンドに思えた。
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