お終活 熟春!人生、百年時代の過ごし方のレビュー・感想・評価
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半世紀は反省期
タイトルがお終活だから陰気な重い話かと危惧したが、妙にリアリティのある老夫婦コメディ、人情ドラマでした。
映画「20センチュリー・ウーマン」でも同じことを言っていましたが、男脳と女脳の違い、男は何か問題があると解決策に腐心するが女性は共感を求めるもので、男はただ、寄り添うことが苦手という劇中話も実に的を得た指摘ですね。
結婚50年もう半世紀かと言う橋爪さんに、友人役の石橋蓮司さんが半世紀は反省期と指摘するくだりも勉強になりました。
暗くなりそうなテーマを、面白くて為になる、元気回復の作品に仕上げる監督は寅さんの山田洋次監督くらいと思っていましたが新たな発見、意外な掘り出し物でした。
葬儀社が出てくるから、メモリアル映像は葬式の場面でと誰もが思うでしょう、まさか金婚式で上映なんて意外な展開、隠し子登場なんてドッキリまで仕込んで脚本・監督の香月秀之さんの才能には脱帽です。
『君の父親は君のやっている事知っているの?』アレレ?なんで?
終活で一番大事な事は簡単に死ねない事だと思います。
・借金なんかしないで早く死んで貰いたい。
要は『金』が重要なんだと思います!
そう思われたくなくば、今の若者は子供なんか作らなければ良いわけですね。
さて
こんな終活のグループに入会して、年会費取られるくらいなら、
毎晩家でVODKA飲んで脳溢血で病院へ担ぎ込まれ、運良くば死ねます。運が悪くとも、病院に入院出来るのです。寝たきりになったら、毎日看護師♥さん相手に『バカ話』が出来るかもしれません。目を盗んでチョビチョビ酒でも飲んでりゃ、その内死ねます。
なんて、出来れば良いですが。
出来る訳が無いでさ。
『残されし者の事を考えろ?』どうしたらそんな発想になるのか理解出来ません。
今の若者には言いたいですね。。100歳まで生きられるのは『団塊の世代』くらいまでで、今後、大和民族の平均年齢は絶対に減って行く。安心されたし。
『PLAN75』なんて必要なくなりますから。
それでも平均年齢が増えるようなら、
国は戦争でも始めんじゃないでしょうか?
そのくらいの事しないと国家財政はひっ迫している訳なのでしょうから。
とんだ妄想を語っているようですが、
『ニューディール政策』のベースになる考え方は一緒です。
この映画のキャストの方々は、御自分の御子息の幸せを考えて、こう言った素晴らしい演技をしているのだ。と納得しました。
山田洋次より香月秀之
主演の橋爪功含めキャスト、テーマ等、なんとなく山田洋次の「家族はつらいよ」を連想していましたが、私としてはこの作品の方が断然面白く見れました。
山田作品では、家族内での出来事に焦点を絞り込み過ぎて、俳優の過剰演技や楽屋落ちのお決まりパターンに閉塞感さえ感じてしまうのに対し、香月作品では、そんなところも意識的に軽く流して演出しています。
また、「男はつらいよ」の寅さん的役割を水野勝が演じる葬儀屋に与えることによって家族内の出来事をより客観的に面白く見せる事にも成功していると思います。
ただ、そういう多層的な構成は「男はつらいよ」が本来、連続ドラマであったように映画一本で展開すると「あれ、もう終わってしまうのか」と感じさせる部分も出てきます。
キャストロールで最初に出る、水野、剛力に関しては~風な感じはあるものの、何も起こりはせず、橋爪、高畑の熟年夫婦の話として映画は終わってしまいます。
主役二人はどうなったの、と少し?な気持ちで映画館を出ました。続編が気になります。
自分自身、想像を越えた大号泣の巻でした。
私は5月21日にこのお終活を鑑賞しに行きました。その経緯に至った理由と致しましては、ボイメンさんの水野さんの俳優業の顔というものをスクリーンで拝見したかったという事と、今現在の自分自身がお終活というワードに興味津々であったという事であります。まぁでも蓋を開けて見ればキャストの方々が豪華絢爛でありますよね。鑑賞して日にちは経過しましたが、ほんと鑑賞していい事だらけのように思っています。お終活の概念というものが大々的に変わったのと、長年連れ添って生きている夫婦像という素敵さに胸が熱くなりました。個人的な事なんですけど、私自身は離婚を経験している身であるので、ご高齢のご夫婦を拝見すると凄いなぁって感じるんですよね、まぁ自分の親を含めてそうなんですけどね(笑)なので映画館に行った時にもご高齢のご夫婦の方を沢山見かけて素敵だなぁって感銘を受けるといった感じでありました。きっと私は観点が全然違うものであって、端的にお終活というものを深掘りしたかったと言いましょうか知識を得たかったんですよね。以前に小脳梗塞で突然倒れまして、それを機に人生観が360度変わりまして年齢関係なく生きていく上でやはり死というものは隣り合わせなんだなぁって強烈に感じているんですよね、なので個人的に大原さんの奥様の異変というものは、まさに自分が経験していた事なので、とんでもなく泣いてしまいました。ほんと辛くて怖かったので悲しくて仕方がなかったです、もうその辺りからずーと泣きながら鑑賞していました、私は。あと大原さんご夫婦の馴れ初めの歴史は物凄く感動致しました。それに加えて財津さんの音楽が耳にこだまして響き渡った時にはもう大号泣でありました(笑)この映画を通じまして改めて命の大切さを再び返り咲く感じもありますし、葬儀社さんのイメージていうものも変わりました。寄り添ってくれる頼もしい方々なんだなぁって思いました。人間誰しも終着点は同じであって、お終活の道というものは通る道だと思うので観て損はない映画ですし、私個人は観て良かった映画だと心底に感じています。何か色んな事が走馬灯のように駆け巡りました。感情移入したり、今、天国にいらっしゃるご先祖様たちの事が浮かび上がったり男脳と女脳の違いというのやらも勉強になりましたし、各々が繰り出す夫婦感の愚痴であったり爆笑シーンもてんこ盛りでありました。ほんと自分全土で全力で堪能する事が出来る映画でありましたし、掲げてあった通りの笑って、泣いて、ためになるといった言葉がダイナミックにマッチングしています。素敵な贅沢な時間を味わう事が出来て、とてもいい思い出作りが出来た感覚であります。ほんと老若男女色んな方々に観て欲しいですね。絶対に何か大切なものを感じさせてくれる映画だと思います。
熟春!定年後の楽しい過ごし方
泣けて笑って役に立つ!
初めは葬儀関係の宣伝映画なのか?と思いましたが意外と楽しめて終活の勉強にもなりました。
定年退職した夫。妻の夫在宅ストレス症。
なくなった気遣い。それぞれの趣味と仲間。
考えてしまう熟年離婚…
結婚50年を迎える大原夫妻がやたらとリアル。
橋爪功さんと高畑淳子さんの軽快で自然なやり取りに場内はゲラゲラ大笑いでした。
そして私も終活フェアの存在を知る。
自分が亡くなった後のことを決めておく時代なのね〜
新型ウィルスでいつ死ぬか?わからなくなっている昨今。
確かに死んだ後のことを話し合っておくことって大切かもしれない。
葬儀社主催の金婚式イベントは2人の歴史を振り返ることになるし、生前葬に代わるものとして良いな〜と思った。
この際、両親や自分の写真を映像化しておこうかなぁ…と思い立った。
娘の亜矢役・剛力彩芽さんと葬儀社の新人・水野勝さんのロマンスも楽しみ〜
続編とかできないかなぁ。笑笑
人生の終わりは想像以上に大変
本当は常に備えておかなければいけないのかも?なんて思ってしまいました。誕生、出会い、仲間、仕事、結婚、夫婦、親子、兄弟、別れ、人生の全てが詰まったお話で、笑い、泣き、緊張、喜び、怒り、哀しみ、楽しみ、感謝、不安、後悔、期待、不満、幸せ、様々な感情に共感した映画でした。中でも橋爪さんが水野くんを訪ねる場面が一番感動しました。映像を作ろうと思ってくれたこと、仕事を理解してくれたことが心からよかったーと思いました。これまでの自分の人生、これからの自分の人生を考える良いきっかけになりました。
【入棺体験】わたしは・・・やっぱ、パス 【雄ネジと雌ネジ】 石橋蓮司のスピーチ最高
つい最近見たデコトラの鷲シリーズの香月秀之監督作品。月に行き損ねた剛力彩芽ちゃんが主役という点がかぶっていただけで、全然、違った。
橋爪功、西村雅彦と来ると、つい連想してしまう。吉行和子より高畑淳子がこのストーリーには似合う。橋爪功若い! 80歳近いのに、70歳ぐらいに見える。高畑淳子と年齢的にもちょうどいい感じ。若い二人の主役を支える役者さんたちの贅沢なこと。そして、それぞれの持ち味がよく出ていて、いい脚本。山田洋次監督の東京家族、家族はつらいよシリーズの暖かさの継承とほのめかされる若い二人の未来。
日本アカデミー賞いけるよ~
葬儀社初出勤。朝礼に滑り込みセーフ。外資系IT会社はM&Aはあっても潰れないよね~ ZOZOをYahooに売って大儲けした前沢社長。去年、勲章もらってる。えー何で?この若さで。
葬儀社の社長役が蛍雪次朗。熟春フェア。エッチだなぁ。どことなく、左とん平に似たメイクで、ある葬儀社の昔のコマーシャルを思い出しました。
さようならがあたたかい
名古屋の葬儀社の名前がそのまま出ていたけど、桃井梓主任役の松下由樹、すごくふっくらしていました。朝だ、パン。パン、パン、パン。パン🍞食べ過ぎ?
葬儀社は安定企業だけど、やっぱり、二の足を踏むよね。向き不向きあると思うんだけど、礼儀作法に欠けるやつはダメでしょうね。「この度は大変でございました」って、挨拶が印象的だった。
仕事に対する誇りをまだ持てない駆け出しの青年に突きつける言葉の残酷さ。とくに葬儀社だもんなぁ。でも、実際に喪主を経験して、親切な葬儀屋さんに当たると、次もとなる。次は自分かもしれないけれど。
ちょっと!藤吉久美子さん目立ち過ぎ。虹とスニーカーの頃とか財津和夫の歌って、青春ソングとしてはジジ臭いなぁとずっと思っていたけど、なんだか妙にしっくり来たので、ビックリ。熟春ソングなんだね。財津和夫はチューリップを牽引していたけど、若いのに老成している感じがあったもんなぁ。
わざと忘れ物する人いるね。恋愛テクニックのひとつですね。女がわざとやると危険な場合も。振り返ると何度かひっかかった気がする。
エンディングノートとメモリアル映像。自分でやろうかな?暇ないけど。すぐやらないと!と思うんだけど、そう思っているうちに・・・・
脳梗塞は違和感を感じたらすぐ救急車。延命治療の問題もよく考えて置かねば。悪い医者に寝たきりにされて、胃に流動食入れられてまで、生きていたくない。男脳と女脳の解説:大和田伸也教授。ありがとう。
高畑淳子は役柄どおり、香川県出身。若い頃の二人の役者さんも良かった。メモリアル映像が素敵。全体に映像がすごく綺麗。普通のテレビはかなわない。
隠し子騒動。おいおい、アフリカ系アメリカ人の愛人との間に二人の子供。やるな・・・と、石橋蓮司も驚くが・・・・・
【雄ネジと雌ネジ】石橋蓮司のスピーチ最高でした🙌
クスクス笑ってたのに最後泣けちゃう映画です
舞台挨拶付きの映画を鑑賞してきました
最初菅野がそそっかしいのと大原夫妻のやりとりやコーラス仲間と麻雀仲間のやりとりもよくあるあるすぎてクスクス笑えます(^^)
ですが菅野父と息子の延命治療に対するやりとりや大原夫妻の若かりし昔のセピア色の写真が出てくるところと最後の菅野親子の電話のやりとりの所は自然と泣けてきました。あとやっぱ『青春の影』が使われてるシーンすごくよかったです。あとお墓での抜けるような空での
菅野と桃井の肩並べてるシーンも印象的でした
どこにでもある話だしどの世代にも響く話だと思います。
疲れた心が癒されるような映画でした。
【人生で、避けては通れない重い問題をテーマにしながら、クスクス笑えて少ししんみりするヒューマンドラマ。橋爪功、高畑淳子の熟練の演技、優れた脚本。冷え切った夫婦関係に悩む貴方も是非どうぞ。(私だ!)】
ー 日本人の平均寿命が、男性81才、女性87歳と冒頭で流れる。
この世代の方々が、日本の高度成長を寝食惜しまずに成し遂げ、現在の日本の基盤を築いてくれたのだ・・。
感謝しかない・・。ー
■感想<Caution! 内容に触れています。> <で、今作の良かった点>
1.夫婦の関係性を良好に保つための秘訣が、笑いを絡ませながら、きちんと描かれている点。
・相手の話に対して・・
”そうだったんだ!”
”分かる分かる・・”
”大変だったねえ・・”
とキチンと返す事の大切さ。
・”誰のおかげで飯を食っているんだ!”と奥さんには絶対に言ってはいけない・・。
ー 数年前の経済雑誌で主婦の年収は、1000万円と言う記事が出てたよなあ・・。
365日、年中休みなしの奥さんにはキチンと感謝しよう・・。ー
2.葬儀屋さんを忌み嫌う風潮に対して、葬儀屋の存在意義をキチンと描いている点。
・絶対に必要な職業であるよなあ・・。人は、皆いつかは死ぬのであるから・・。
3.自分の死の準備をきちんとしなければいけない事を、分かりやすく描いている点。
・残された家族の大変さを、きちんと観る側に伝える幾つかのシーン。
4.ベテラン俳優陣達の確かな演技。
・現代邦画の名優、バイプレイヤー多数出演。作品を安定させ、説得力あるモノにしている。
松下由樹さん、小林綾子さん、西村まさ彦さん、石橋蓮司さん・・。
熟年夫婦を演じたお二人(橋爪功さん、高畑淳子さん)を含め、安心して、映画の世界観に浸れます。
5.熟年大原夫婦の若き頃の、出会いと結婚までの流れを当時の写真を涼太が編集し、金婚式で流すシーン。
ー ここ、良かったなあ・・。ー
6.熟年大原夫婦の金婚式での、旧友たちからの言葉も良い。そして、サプライズ。
ー 企業戦士だった大原真一(橋爪功)が、密かに行っていた崇高な行為・・。ー
7.大原夫婦の娘(剛力彩芽)と、葬儀社に入社した涼太(水野勝)との恋
8.涼太と父(西村まさ彦)との確執や、和解のシーンも沁みる・・。
<今作は、人生を送るうえで、避けては通れない重いテーマを扱いながら、クスリと笑えてホロリとさせられ、更に今後の人生を送る上で刺激を与えてくれる良作であると私は思いました。
視聴対象は後期高齢者だろうと一見思うようなタイトルですが、現況の日本の状況を鑑みると、万民が鑑賞しても、イロイロと考えさせられる作品だとも思いました。>
■2021年5月19日 劇場にて鑑賞
感情が忙しい
面白いとは聞いていたものの題材に面白さは感じられないので見るまでドキドキしていましたが、始まってすぐ爆笑。熟年夫婦にありそうな本人達は笑えないけど見てて笑えるあるあるが笑いになってて、主役の菅野もおっちょこちょいでこの人、前職でちゃんと働けてたんかなと心配になったり(笑)でもあちらこちらにうるっとする様なシーンもたくさんあって。あんな上司がいてくれたらな〜って思ってみたり。菅野の父親が息子を見付けて働く姿を見て嬉しそうな顔をするシーンとか、熊本の桜の木の下で家族で語るシーンとか夫婦の思い出を見ながら涙ぐむシーンとか。色々気持ちがあったかくなるシーンが多くて今のご時世とっても沁みました。お墓参りのシーン、、、本当に青空が綺麗でした。あれは神様が味方してくれてますね!公開したらまた見たいです!そして地元では上映しないので予定のない地域にもたくさん広がって欲しいと感じられる作品でした。
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