「真相はどうでも」ドロステのはてで僕ら sironabeさんの映画レビュー(感想・評価)
真相はどうでも
1階のカフェの店長カトウが2階の自室でギターを弾こうとすると、TVにカフェにいる自分が映り、2分後の自分だという。カトウのTVと、カフェのTVは2分差の過去と未来を映していた。2分後の未来を知ることができるなら、それぞれを向かい合わせにしたらもっと未来を知ることが。カフェの店員、常連、隣人の理容師、そしてヤクザも巻き込まれ。
ドレステは、ドロステ効果から。ドロステココアパウダーという商品が由来。そのパッケージに、さらに小さいパッケージが描かれ、それにはもっと小さいパッケージが、というあれです。
未来を知ったものの、だんだんそうしなければという義務感が生じていくのが楽しいです。そして綿密に構成され、さらに長回し風に仕上げた演出に驚きました。どうしてそんなことになったのかという、真相がどうでもよくなる面白さでした。
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