劇場公開日 2020年6月5日

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「『TENET』よりも難解?」ドロステのはてで僕ら kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5『TENET』よりも難解?

2020年10月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 『サマータイムマシン・ブルース』でその名を知った劇団「ヨーロッパ企画」。タイムマシンの無駄遣いが面白く、今回も小規模なSF作品でしたが、よくこんなことを思いついたものだと感心してしまう。

 2分後の未来が見えるという設定は、ニコラス・ケイジ主演の『ネクスト』(2007)なんてのもありましたが、この時間の短さを描くのは相当難しい。なんせモニターの前でのやりとりが2分を超えるといきなりパラドクスが生じてしまうのだ。エンドロールでは撮影もストップウォッチで計りながら行ってた様子が映されていたし、何度も同じ演技をしなきゃならない難しさも感じ取れるのです。

 ネタとしてはゼブラダンゴムシが最もうけるし、使うとわかってても笑ってしまいました。シンバルという小道具も普通の人には思いつかないです。時間の歪みに入ってしまったモニター2台。「卵が先かニワトリが先か」などというループもあり得ないことなんだろうけど、パラドクスを起こさないために同じことを言うこと自体が笑えるプロットです。

 軽く楽しむにはいいけど、考えすぎるとドロステ効果に飲み込まれてしまいそうです。『サマータイムマシン・ブルース』の方が面白かったけど(舞台版も)、あの時の上野樹里の息子役の役者がまた出演してましたよね。藤子不二雄短編集も読みたくなりました!

kossy
seiyoさんのコメント
2024年7月1日

コメントありがとうございます。
サマータイムはアニメをまだ観てないんですよ。

あと、リバー流れないでよもまだです。
無料で配信が始まったら観る予定です。

seiyo
seiyoさんのコメント
2024年6月30日

サマータイムマシンも藤子不二雄短編集も同じく観たいです

seiyo