「映像としてのクオリティの高さと内容・キャラの魅力など全てがバランスの取れた良作」羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ) ぼくが選ぶ未来 つばささんの映画レビュー(感想・評価)
映像としてのクオリティの高さと内容・キャラの魅力など全てがバランスの取れた良作
めちゃくちゃ良かった!
「動き」という意味でのアニメーションのクオリティが高過ぎて、スピード感のあるバトルシーンや引きで魅せる雰囲気のあるシーン等、とにかく「絵力」の強い映画だった。
そして単純にシャオヘイが可愛い!
フーシー格好良い!仲間最高!
ムゲン様強い!不器用だけど優しい!素敵!
メインキャラの魅力もさることながら、ちょっとしか出てこない妖精達もみんな個性豊かで見ていて飽きなかった。もっと皆の物語が見ていたいなってエンドロールを観ながら思いました。
物語の主題は森を取り戻したい妖精と、人間と共存を選んだ妖精の居場所かけた争いという、つい最近見たウルフウォーカーに近いものがあったけど、アート的な良さのウルフウォーカーと所謂アニメ的な良さの羅小黒戦記では全然別物に仕上がっていたな。
特にウルフウォーカーは勧善懲悪で悪がはっきりしていた(それでもただの悪人ではなかった)けど、
こちらはどちらも悪くなく、その両者の良い部分を主人公のシャオヘイの成長を通じて描いているからこそ、最後の戦いの切なさが際立っていたかな。
ジブリで言うとウルフウォーカーはもののけ姫で、
羅小黒戦記は平成たぬき合戦ぽんぽこって感じ。
勿論比べるものでは無いけどね。
どちらがどうとかでは無く、どちらともめちゃくちゃ良かったし、この時期にこういった内容のクオリティの高い海外アニメが観られるということが素晴らしいので、是非鬼滅だけじゃなくてこっちも見てくださいといった感じでした。
それにしても2020年ももうすぐ終わるというのに急に高クオリティのアニメ連発し過ぎじゃないの?
まだまだ2020年ベストがどうなるかわからないなぁ。
99本目