「その世界に癒される」羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ) ぼくが選ぶ未来 スーパーパケラッタさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0その世界に癒される

2020年11月9日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

楽しい

昨年、東京で限定公開されていた「羅小黒戦記」。映画ファンの中で多大なる話題になっていた本作が、今年日本語吹き替え版として全国で拡大上映される。

日本語字幕版のあの黒猫のシャオヘイがでっかく載ったポスターでは、その世界観が全然想像できなかった。しかし、大きなスクリーンで、初めて玉手箱を開けるように鑑賞したが、まさかこんなにも温かい映画だとは思いもしなかった。

物語のテーマはどうやら「人間と自然界の共存」らしい。私は、このテーマを思い浮かべた瞬間、ある作品を思い出した。

     「もののけ姫」だ。

この作品の筋書きは、「もののけ姫」を含め、様々なジブリ作品に似ている。
しかし、誤解しないでほしい。あくまでも、本作はパクリではなくオマージュだ。監督であるMTJJさんが、日本のアニメーションの印象的なメッセージをただ引用しているのではなく、より簡潔に描いているからだ。
それは、あの「もののけ姫」でも描かれてた「人間と自然界は共存出来るのか?」にある。シャオヘイを中心に、ムゲンのような「妖精の暴走を止める者」とフーシーのような「妖精の地位を取り戻す者」、シャオヘイを取り巻くいずれの存在も、必ずしも悪人ではないということだ。

この作品には悪役が存在しない。

私はこの作品を観た後、温かい気持ちになった本当の理由は、憎み合いながらも"シャオヘイの未来を助けている"事が分かったからだ。

この作品には、確かな人の温かみを感じたのです。

スーパーパケラッタ
スーパーパケラッタさんのコメント
2020年11月9日

皆さん、初めまして❗普段は、Filmarksにてレビューを書いているのですが、初めて「映画com.」にてレビューを書きました。これからよろしくお願いします。

スーパーパケラッタ