羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ) ぼくが選ぶ未来のレビュー・感想・評価
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中国アニメ正直侮ってました。
アニメファンからの評価が高いことは知っていたけれど、映画館では鑑賞できなかったので配信で見た。
鑑賞後、あーこれはスクリーンで見るやつだったと、映画館で見れなかったことを後悔した。
最初はあらすじも見ずに鑑賞を始めたので、世界観を掴むまではどういう話?と頭にハテナマークが浮かんでいたが、世界観を掴めてからは一気にのめり込んだ。
例えるなら、frow+呪術廻戦+千と千尋の神隠しといった感じだろうか。
壮大で作り込まれている世界観に、アクションバトルも加わり、環境破壊や違う種族同士の共存を描くテーマ性もある。実によくできた話だった。
特にアクションのスピード感はすごかった。
日本ではあまり見ない、書き込みの少ないシンプルで可愛らしい画風からは想像できず、度肝を抜かれた。最近だと鬼滅や呪術やワンピースなど、進化し続ける日本アニメで散々アクションシーンは慣れているけれど、遜色ない。
そしてキャラクターが個性的でとても良い。
花澤さんボイスのシャオヘイはずーーっと可愛いくて癒しだったし、櫻井さんボイスのフーシーはかっこよかったし、宮野さんボイスのムゲンは私の好きなポイント押しまくりキャラで完全に推しでした。
これは中国で人気になるわけだし、アニメに目が肥えている人が多い日本でも評価されるわけだ。
今年は続編が公開されるとのことなので、是非とも続編は映画館で見たい!彼らをスクリーンで堪能したい!今からとても楽しみだ!
アニプレックスによって日本用にカスタマイズされた中国で大ヒットした2D型アニメーション映画。
「鬼滅の刃」の社会現象などが象徴的ですが、まだまだ日本では2D型アニメーションが圧倒的な強さを持っています。
そんな中、本作を見ると「日本の2D型アニメーションのマーケットはもっと世界に広がっていけるのかも」という希望を抱くことができました。
「羅小黒戦記」は、2019年9月に中国で公開され興行収入49億円を稼ぎ出しました。
本作はパッと見は日本製の印象ですが、これは中国のアニメーション映画なのです。
ただ、日本で見慣れたフォーマットのため作品に入りやすいと思います。
とは言え、字幕版だとアニメーション映画は全集中できずに不利な面があります。
実際に中国の公開後に日本でも公開されていましたが、そこまで話題にならなかったと思います。
ところが今回は日本でいま一番アニメーション映画の配給に長けているアニプレックスが日本の声優を使って日本語吹き替え版を制作したのです。
これでようやく見やすくなり、細かいシーンも含めて楽しむことができました。
「妖精と人間が共存する世界」において、住んでいた森を追われた主人公の猫の妖精・小黒(シャオヘイ)を軸に物語が進んでいきます。
世界観にオリジナリティがありますし、アクションシーンなどもしっかりとした作品になっているので中国でヒットしたのも分かります。
日本が得意とする分野でこのような質の高い作品が出てくるのは歓迎すべきでしょう。
本作を機に2D型アニメーションが国境を越えやすくなっていくと、本作に負けないような作品が日本には数多くあるので輸出が増加することにもつながりやすくなります。
主人公のシャオヘイはネコと子供の可愛いらしさをもつキャラクターですし、ちょっとしたギャグシーンもちょいちょい出てくるので子供が見ても楽しめます。
ちなみに、エンディングは最後に日本バージョンもありますので慌てて席を立たないようにしましょう。
この普遍的なテーマを持つ本作が今の中国で作られヒットした意味。
主人公の妖精シャオヘイは故郷の森を人間の開発により奪われ、自らも人間に追われる身となる。そんな彼を救った仲間の妖精たちに誘われ一時の平穏を取り戻すが、すぐさまムゲンという妖精以上の力を持つ人間の襲撃に遭い囚われの身となる。
シャオヘイは故郷を奪い、さらにようやく手に入れた仲間との平穏を奪ったムゲンたち人間を憎む。
だが強大な術を持つムゲンの前ではなすすべもなく、彼との同行を余儀なくされる。ムゲンに反発しながらも次第に彼から術の手ほどきを受けるようになるシャオヘイ。いつしか二人には奇妙な師弟関係が生まれる。そして人間や人間の町で暮らす仲間の妖精たちと触れ合ううちに人間を憎んでいたシャオヘイの中で何かが変わり始める。それは同じく人間に故郷を奪われ憎悪を抱いてるフーシーとの再会でより顕著になる。
人間を憎むのは間違っているのではないか。むしろほかの妖精たちが人間との共存を模索している。フーシー達こそ憎しみの心に囚われているのではないか。結局憎しみの心に囚われたフーシーは共存の道ではなく自滅の道を選ぶことになる。
本作のテーマは実に普遍的である。イデオロギーの違いやら宗教の違いから端を発した争いにより憎しみを増幅させた結果、今も世界中では紛争が絶えない。憎しみの連鎖を断ち切り共生を模索することこそが今の世界で求められている。
そういった普遍的なテーマを持った本作が中国で製作されヒットしたことがなんとも感慨深い。
ちなみに本作の妖精はウイグル族のような少数民族のメタファーであろうか。製作者の意図はわからないがついつい深読みしてしまう。
本作は単純な善対悪の戦いを描いてるのではなく、強いて言うならば人間の心の中の善と悪の戦いを描いてると言えるだろう。
戦いのあと、シャオヘイがムゲンに問う。フーシーは悪い人だったのと。かつて人間を憎んでいたシャオヘイにムゲンは答える。その答えはお前の中にあるだろ。
2021年1月劇場にて鑑賞。先日鑑賞した「ナタ 魔童の大暴れ」が素晴らしかったので本作を思い出して再投稿。
とんでもない名作を見てしまった。
噂には聞いていたが、まさかここまでとは。。
1つの映像作品として、問答無用に面白かったです。
そして現代のアニメーション表現として、間違いなく新たなステージに到達した1本だと思います。
アニメーション表現がとにかく素晴らしい。
植物や光、エフェクトに頼らないアクション、生き生きとしたキャラクターの仕草や表情。
それらどれもが高次元かつ、唯一無二の表現になっている。
ここが凄い。
普段アニメから遠ざかってる私でも、純粋にアニメーションの素晴らしさに魅入ってしまった。
次にストーリー。
普遍的なテーマもモチーフにしながらも、対立する両者それぞれに寄り添う姿勢に好感が持てました。
何が良いとか悪いとかではなく、両者を知った上で自分の意思で選び取る。
様々な対立構造が浮き彫りになっている現代に深く刺さるテーマでした。
師弟関係モノが好きなのもあいまって、終盤はボロボロ泣いてました。
ストーリー構成にも一切無駄がなく、全くダレる事がなかったです。
正直、見る前は「中国のアニメだから」とか「ファンタジー苦手だし」とか「ジブリのパクリでしょ」とか、色んな先入観で満ち満ち溢れていました。
でもいざ見てみると、そんなことは全くなく。
一つの作品として非常に魅力にあふれた物になっていました。
2も控えているとの事なので、今後の展開も楽しみでなりません。
ダムの決壊のように(吹替版鑑賞後追記)
ラストでは全俺が号泣してしまいました。文句なしに名作です。
川崎チネチッタのLIVE ZOUND✕RGBレーザーで鑑賞。
ストーリーや音響はパーフェクト。中華のレベルってすごいです。
ただ、画像は多少の懐かしさを覚えつつ、声優さんの演技が拙いところは日本のアニメとの差、なのかもしれませんが、仮に日本語吹き替えで作ったらどっかのスタジオの後継作品と錯覚させてしまうレベルです。ギャグパートは相当に日本の影響を受けています。
ファンタジーな世界ですが、終始、王道なストーリーで進み、善悪って正義ってなんだろう、思いやりってなんだろう、仲良くするって意味あるのかな?チベットやウィグルとかとリンクしてんじゃね?大丈夫?とかいろいろと考えさせられましたが、頭空っぽにして観るのが一番いいです。
上映館があまりに少なすぎます。どっかのメジャーさん、配給してくれませんか?全国に。ネタ的にイオンさんあたりがピッタリだと思います。
吹替版鑑賞
待望の吹替版は素晴らしかった。声優演技の拙さは解消どころか想定以上(但し、宇垣美里を除く)、音響も静かに迫力迫ってくる重低音に四方八方からガンガンくるスピード感は予想外で、パーフェクト。映像は変わっていないはずなのだけれど戦闘シーンでのスピード感が数段増した印象を受けました。とても素晴らしい出来なのでぜひ映画館、それもできれば、立川の爆音/極音、川崎のLIVE ZOUNDなどの岩浪チューニングで楽しんで下さい!
中国アニメ脅威論
完璧である。満点でもいいが、突き抜けたオリジナリティに欠ける点だけマイナスを入れたが、とにかくやべぇ~。中国もとっくに覚醒してんじゃん・・・・という恐怖。寝た子を起こしたか?一応本作品には📖幻魔大戦(石森)、📺鉄腕アトム(手塚)、📖魔神ガロン(手塚)、📖魔神バンダー(井上)、📺鉄人28号(横山)、📺バビル2世(横山)、🎦白蛇伝(薮下)、🎦ガリバーの宇宙旅行(月岡、森、大塚)、🎦もののけ姫(宮崎)、🎦ナウシカ(宮崎)、🎦トトロ(宮崎)、🎦森の伝説(手塚)、📖Fire-Ball(大友)、📖童夢(大友)、🎦Akira(大友)、📺宇宙エース(吉田)、📺宇宙少年ソラン(宮腰)、📖サイボーグ009⇒001(石森)、📺ドラゴンボール(鳥山)、🎦バケモノの子(細田)、📺ゲゲゲの鬼太郎(水木)・・・一応分かるだけでこれだけの日本漫画とアニメを消化してここに至っているし、源流自体が🎦西遊記 鉄扇公主の巻からスタートしてるんじゃ、まさに日本アニメは中国のはさみ将棋状態・・・。何がヤバイかと言うと、まだ抜かれてないのは庵野と井上・・あと今敏・・位??他にいるだろうか??
さらに恐ろしいことに北京系がピクサーやマーベルのCGを抜きにかかってて、衰退したと思ってた2Dアニメの上海系が日本アニメを同時に抜きに掛かってる点。これでいきなりアニメのジャンルでは名実ともに世界一という点だ・・恐ろしいのは・・・・😱‼️今までの日本アニメは中国アニメの累々たる作品を通してのお膳立だったのだろうか・・・??
素晴らしい
想像以上に面白かった。
絵はどこか懐かしく、
だけどアクションシーンは最先端。
中国でこのテーマと言うのも重みがあって、
物語は多分に日本の漫画の影響を受けたと思われ
感激しました。
ジブリ的であり、
ドラゴンボールや呪術廻戦も感じる。
だけどパクりではなくオリジナリティに溢れて
アニメは日本とばかり思ってたけど、
うかうかしてられないのだなと、
お互い切磋琢磨して素晴らしいアニメがどんどん出来て
行くんだろうなとワクワクしました。
そう言えば日本のアニメめエンドロールはアジア系の
名前がたくさん出るもんな…
キャラクターもみな良かった。
ムゲン最後まで格好良すぎるだろ!
素晴らしい師弟映画であり
ロードムービーでもありました。
失われたなにかを求めて針穴を通る
公開当時劇場で観て、またTVでの分割放映版を完走したので記念。
70年代後半生まれのアニメ、マンガファンから見ると、画面はまるで古臭くないのに、なぜか非常に懐かしい感じがします。
これが日本のファンに刺さるっていうのはすごく納得。
日本での公開当時、すごくおもしろい!という評判だったので、正直ストーリーがものすごい面白いか、というとちょっと異論はあります。
とくに序盤に難があって、登場人物のセットアップが飲み込みづらいのと、ムゲン様と旅するくだりで海のシーンが長すぎてちょっとつらかった。
海のシーンがもう少しコンパクトで、そのぶん最初のフーシーたちとの生活をもっと描いてくれたらわかりやすかったかも。
ただ、アニメーション映画としての画面のコントロールは抜群にすばらしい。
それは今の日本のアニメ映画と比べてもまるで遜色ないどころか、トップクラスだと思います。
NARUTOにおける松本憲夫パートが全編にわたってつづくような動きの快感と、背景を含めた適切な情報量、過剰なセリフを必要としないスマートな映像の連なり。。
そこに突然入ってくるギャグ顔のテンポ感、猫耳の少年がネグリジェっぽい服になったり、ぶっきらぼうで最強のムゲン様(宮野真守)がさりげなくシャオヘイを気遣うなど、腐女子が立ち上がって拍手したくなるような目配せが満載。
たぶんそういう細かいオタク的なディティールって、私が10代の頃に同人誌のアンソロジーとかで繰り返し目にしたものとあまり変わってない。ある意味普遍的なものなんだんだと思います。
そういうとこまで日本的。
これは、、もう最強でしょう。
制作した北京のスタジオや、参加したスタッフのバックボーンについて寡聞にして知りませんが、ここまでやられると完璧すぎてちょっとかなわないなーという気になりました。
くわえてたぶん中国政府には表現に対していろいろな規制があるらしく、そのせいなのか表面的にはちびっ子でも見られるくらい徹底して健全。
それでも開発による自然破壊、のようなテーマをちゃんと扱っている(宮崎駿のパスティーシュかもしれないにせよ)。
あらゆる面で針の穴のような狭いところを通す偉業だと思います。
続編も楽しみです。
アニメーションがレベル高い!
肉
ちょい10年くらい前の日本アニメみたい
キャラ萌え映画/日本のアニメが好きな人が作ったアニメーション
期待値をあげて見てしまったので「王道アニメーション」という域から脱せなかった印象です。が。わかりやすい!というのがいいと思います。王道は王道だからこそ好まれる。
「普通に面白いな」
と最後まで安心して見れる作品でした。
特に主人公の動きが可愛いので、キャラ萌えする人は楽しめると思います。
アニメーションの動きとして特に印象に残ったのが表現方法です。
効果音だけの色ベタ背景とか、逃げる時に手が◯になるところとか。
かと思えば、CGで街並みがニョキニョキ生えてきて懐かしい感じと最近のトレンドが合わさって表現されていました。
日本のアニメーションが好きな方が作られたんだな!って思って嬉しくなりました。
結局のところ、最近の日本のアニメーションって映像美と音楽が高く評価されている印象ですが。
視聴者はリアルな表現を求めてなくて、アニメならではの技法というのも好きなのかもしれませんね。
声優目当てで見た結果...
この映画は映像研には手を出すな!という映画を見に行った時に予告で見て、花澤香菜、櫻井孝宏、宮野真守と声優がとても良かったので見てみましたがストーリー性はとても良いです。あまり深くは言えませんが面白さでいうと鬼滅並みですね逆に欠点を言うとやはり作画ですかね、比べるのは良くないですが日本のCGを取り入れた作画の方が木などの自然、海などの水が立体的でとても綺麗で日本のアニメとアニメ映画の素晴らしさを感じさせてくれました。そして見る理由になった声優は3人以外にもとてもよく、吹き替え版にしてはとても豪華なキャストさんでした。特に花澤香菜さんは鳴き声や幼めの声など今までの花澤香菜を覆すくらいよかったです。やはりシャオヘイに花澤香菜を使ったのは正解ですね。声優で見ようと思った映画は初めてではありませんがこの映画はストーリーも良く、自然的なことを考えさせられるような映画だったので結果良かったです?当たりでしたね
共存と旅と成長と師匠と弟子と
基は中国で2011年から配信されていたWEBアニメ。
口コミで人気に火が点き、2019年に劇場版が公開されるや、中国で大ヒット。同年日本でも中国語版で一部の劇場で公開され話題を呼び、昨2020年、日本語吹替版が製作され、ヒットを記録。理想的と言うか、面白い人気の拡がり。
尚、この劇場版は前日譚に当り、WEBアニメは現在も続いているという。
…とは言え、見始めは設定やキャラや説明ナシに進む展開にちと置いてきぼり感。
日本のTVアニメ劇場版を、TVシリーズ未見のまま見たあの感じ。
まあでも、全くの一見さんお断りではなく、それも見始めだけ。
森で楽しく平和に暮らしていた黒猫の妖精、シャオヘイ。
が、人間の自然破壊によって住む場所を奪われ、人間社会をさ迷う。
猫の姿で人間に襲われていた時、植物を操る妖精フーシーに助けられ、人里離れた彼らの島で暮らす事に。
ようやく仲間と幸せを見つけたかと思った時、人間ムゲンが現れ、捕らわれてしまう…。
一旦物語が始まると、なかなか面白いもの。一見子供向けのようだが、大人も楽しめる。
小難しかったのは、用語や設定。
まず、ムゲンのキャラ設定である“執行人”。はぐれ妖精たちを取り締まる。ちなみにムゲンは人間ながら、不思議な術や力を使い、最強の執行人。
“館”。多くの妖精たちが暮らしている。世界各地にあり。フーシーたちは暮らしていない。
“霊域”。生き物が持つ生命と能力の源。その空間内では主がなんでも支配出来る。
“領界”。その霊域を巨大化させ、空間内では何でも意のままに出来る、言わば霊域の“最強版”。限られた者しか持っていない能力のようで…。
他にもキャラそれぞれ霊域に応じて細かく能力や属性あり。
でも、いちいち説明していたら楽しめるものも楽しめない。
ここまでにして、話や感想に。
フーシーたちとの暮らしを奪い、自分を“誘拐”したムゲン。
当然何かと反発したり、何度も何度も逃げ出そうとしたり。
無表情、無口。でも、悪人ではなさそうだ。
どうやら目的は、自分を“館”に連れて行く事。
また、同じ金属を操る属性の持ち主。
よし、力を習って逃げてやる!
シャオヘイとムゲンの波乱ありまくりの旅。
アニメとは言え、中国映画。
修行シーンなんて、まさにそう。
冒険はその影響を多大に受けた初期の『ドラゴンボール』のよう。
てっきり古い時代のファンタジーかと思ったら、現代が舞台。ムゲンはスマホを持ってるし、人間たちが暮らす大都会へ。
圧倒されるシャオヘイ。
そこでは、人間たちに混じって妖精たちも暮らしている。
人間たちに正体を隠しているが、人間と妖精の共存世界。
住む場所を奪った人間を憎むシャオヘイ。
“館”の他の妖精たちと出会う。彼らの中にも、人間を嫌う者、人間を好きな者。
人間たちだって全員が悪い者たちじゃない。
いい人間だっている。妖精が思い付かない技術や発明もする。
人間と妖精は真に共存出来るのではないのか…?
ムゲンはそれはシャオヘイに見せたかったのではなかろうか…?
旅を通じて、それを見て、それに触れて、シャオヘイは…。
しかし、分からぬ者もいる。
フーシーがシャオヘイを助けに来た。
しかしその本当の目的は…。
フーシーは他人の能力を奪う事が出来る能力の持ち主。
シャオヘイは自分でも知らぬ“領界”の持ち主。
その両者の能力が合わされば、人間世界を意のままどころか、破壊すら。
人間たちへの憎悪。その理由は分からんでもない。
ショックを受けたのは、シャオヘイ。
フーシーが自分を助けてくれたのは、仲間として暮らす為ではなく、能力狙い。
彼の手に落ち、野望が始まる。
人間たちの危機。
そんな人間たちを守る為に、“館”の妖精たちが力を合わせる。
シャオヘイを助ける為、たった一人、フーシーの霊域に入っていったのは、ムゲン。
情が無いように見えたこの男だが、そうではなかった。シャオヘイと旅を続けた中で…。
各々能力を駆使しながら闘うアクション・シーンはなかなかの迫力や躍動感。
助け出し、覚醒したシャオヘイが、ムゲンと共にフーシーに立ち向かう。
フーシーは人間の傲慢を訴えるが…、選ぶのは自分。人間か、妖精か、まだ程遠いが共存か。
冒険ファンタジーを軸に、アクション、ユーモア、メッセージ性。
異なる種族同士の共存を訴えているが、本作は、シャオヘイがラストにムゲンに掛けた一言こそ全て。
「師匠!」
師匠と弟子。
二人の旅と物語は始まったばかり。
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