映像研には手を出すな!のレビュー・感想・評価
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なんだかテンポが悪い
ドラマなら尺も短いしCMも入るから気にならなかったが、映画だとテンポの悪さを感じる編集だった。特に序盤のドラマの振り返りは退屈このうえない。
浜辺美波、適当に出すぐらいなら出さなくていいだろ。次回作の前振りななにかか?
アイドルなのに演技うまっ
原作未読、ドラマ未視聴、乃木坂メンバーはバラエティで出演される方しか分からない程度の知識で見ました。
まずメイン3人とも演技がしっかりしている!正直演技には期待していませんでした。というのも、私が学生時代全盛期だったAKBのドラマ「マジすか学園」が脳裏によぎったからです…。当時ファンだった私でも擁護できないくらい殆どのキャストが棒読みに近かった記憶があります。
それに比べて乃木坂キャストの演技は上手かった!ギャグの部分は殻を破ってやりきっているし、齋藤さんの泣くシーンもキャラに合わせて大粒の涙を流してましたし、すごいなーと感心しました。演技指導とか力入れているんでしょうか。演技良かったです。
肝心の内容は「展開が早いなー」という印象。一個一個のトラブルがあっという間に解決して次のトラブルへ、といった感じで、気づいたら文化祭終わってました(笑)
学生時代の目まぐるしさを表しているなら作り方は正解かも。あとは仰々しく最初に登場したピュー子が話の根幹に関わるかと思ったら大したことないし、台湾行ってその後何ごともなく物語が終わってしまい浜辺美波さんの為に使われた感が残念でした。総評としてはファン向け映画としては★4、ファン以外の方なら★3かなという印象です。
アイドル映画だからってアイドル出して演技させれば後はどうでもいいってもんでもないと思う。
この作品はNHKのアニメから入って、原作読んで、実写ドラマ見るという順番だったけど、アニメは声が嫌いだった。
浅草氏役の伊藤さんは少年風の声だったし、金森氏役の人はおっさんぽい声だった。
これは女の子がやっているから面白いのであって、男だったら面白くない。
ドラマは乃木坂の人気メンバー3人でやっていたし、CGとかも使ってお金をかけていたので、実写ドラマの方が面白かった。
映画版はさらにスケールアップして面白くなっているのか?と期待して見に行ったのだけれど、正直言って期待外れだった。
冒頭に人気女優の浜辺美波さんが、よくわからない超能力者みたいなキャラ(『天気の子』?)で出てきて、後でなにか絡んでくるのか?と思って期待したけど、全くストーリーには関係なかった。
何で出したのか意味がわからない。
浜辺美波さんは客寄せパンダというところが本当の役だった。
あと最初の方で出てくる落語家みたいな3人は何だったんだろう?(芝浜高校だけに落語の『芝浜』?意味がわからないけど『羅生門』?)
今までのストーリーを説明するための人だと思うけど、前のドラマでも他のコンテンツでも全く見た記憶のない役者さんだったし、すごく無理のある芝居と台詞で違和感しかなかった。
それと並行して、生徒会の防犯会議みたいなところで、また前のドラマのストーリーを説明するんだけど、これも設定に無理がありすぎておかしな感じだったし、ちょっと説明がくどすぎると思った。
そんなに複雑な設定でもないし、映像研究会と称して、アニメを作っている変わり者の3人組くらいのことがわかれば十分だと思った。
内容的には原作のロボット研究会編だったけど、設定と台詞を多少とった程度で、あとはオリジナルストーリー的なものだっった。
だけど新しい魅力を出してくれるのか?と思うとそうでもなくて、平行して撮っていたのかもしれないけど、大部分ドラマの焼き直しで、あまり新しいところはなかった。
予想では桜田さんのやっている百目鬼中心でやってくれるのか?と思っていたけど、やっぱり原作にあるから申し訳程度に出しただけだった。
桜田さんの百目鬼はすごく合ってたし、面白いキャラで、数少ない出演者との絡みも面白かった。
百目鬼中心のストーリーだったらもっと面白くなったと思う。
全体的な印象としては”ドラマの総集編プラスおまけ”という感じかな?
浜辺美波さんや乃木坂の3人は可愛いし、見ていて楽しいけど、アイドル映画だからってアイドル出して演技させれば後はどうでもいいってもんでもないと思う。
コメディです。
原作はとても真面目な作品です。(登場人物はかなりぶっ飛んでいますが···)実写化にあたってコメディになってしまった。出演者たちはかなり頑張っています。真面目路線で頑張ってもらいたかった。
キャラハマってるじゃん!!
ホント面白かったですっ!
正直、アイドル映画だろ?と偏見を持って見始めたましたが、3人とも結構ハマってて、特に金森氏役の梅澤さんなんか、この後アニメを見た時にダブって見えるくらいでした!
確かに演技力はまだ足りないと思いますが、それを超える役の没入感と熱意を感じました。
そうとう研究したんだろうな〜
とにかく面白かったです!!
まじふざけんな!
以前観させて頂いてYouTubeで勝手に予告編が流れ出しあの時の感情が抑えられなくなり投稿することにしました。
メイン3人
キャラ設定がなかなか濃ゆいので比較的演じやすいはずなんだが
頭空っぽで外見装ってそれっぽいテンションでやってる茶番劇。
もうそういう風に見えたら最後。
何も入ってこない。特に主人公ふざけんな。
二度と芝居しないで欲しいです。
アイドルだけやってろ。
3Dはとても素晴らしかったです。
あのロボットをあそこまでかっこよくしてくれて本当感動してる。
芝居を気逸らすのが本当邪魔だったわ。
3D製作者と原作者に台無しにしてすいませんでしたって謝ってこい!
プロデューサーと一緒に。
そういうレベルのもん作っちまったんだよ!
あとプロデューサーこういう実写は半端な素人役者にやらすな!
半端じゃ半端じゃないかだって?
そんなん原作の熱量見ればわかるっつうの!
全然気合いがたんねぇんだよ!
実写化するなら比べられるのが当たり前なんだよ!
せめて原作の熱量超えてこい!
別物になっちゃうから!
だったら最初から別物作れ!
アイドルが可哀想だろが!
本当勘弁してくれ。お願いだから。
こういうのは原作が大好きで大好きで大好きで仕方ないってクリエイターが集まって初めてできるんだから。
最初から妥協するような寄せ集めで中途半端にこの原作を実写化すんじゃね!
せめて高校生の文化祭にでも提出しとけ!
全国に見せるような物じゃない!
羅生門パロディは笑った
テレビアニメ版がかなり話題になっていたので昔から『映像研には手を出すな!』は気になっていました。映画が公開された時も観に行こうか悩みましたが「劇場版はテレビドラマ版の続編」と聞き、テレビドラマ版を未鑑賞だったので結局映画も観に行くことはありませんでしたが、最近アマプラでドラマ版を全話鑑賞し終わったので映画版もDVDをレンタルして鑑賞しました。
結論としては、結構楽しめました。
テレビドラマ版以上にメタ発言やパロディがてんこ盛りだった気がします。序盤にドラマ版未視聴の人のための振り返りを約20分やってから約90分の本編に移る感じでしたが、冒頭の20分の振り返りもドラマ鑑賞済みの人が飽きないような工夫はちゃんとされていたと思います。後半の展開は伏線回収やアクション的な要素もあって結構面白く観ることができました。勢いで押し切っている部分もありますので完璧な作品かと問われれば決してそうではありませんが、観る価値のある映画だったように感じます。
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湖に面した自由な校風の芝浜高校は、生徒の自由を重んじるばかりに部活動の数が増えまくり、数百の部活動が存在するという独特な高校であった。アニメ監督の才能があるが極度の人見知りである浅草みどり(齋藤飛鳥)、両親が俳優で自身も読者モデルをしているが隠れオタクのアニメーター志望である水崎ツバメ(山下美月)、アニメには興味は無いがスケジュール管理と金勘定は誰より得意である金森さやか(梅澤美波)。一年生として入部した3人はそれぞれの事情から既存のアニメ研究会に入部するのではなく「映像研究同好会」という新たな部を設立してアニメ制作を行っていた。しかし、増えすぎた部活動を減らすために生徒会による「部活動統廃合令」が施行され、映像研もその標的とされてしまった。
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冒頭いきなり始まる黒澤明監督の名作映画『羅生門』のパロディ。爆笑しました。本作は主演の三人が乃木坂46のメンバーなので「アイドル映画」の毛色が強いですし、テレビドラマからの劇場版なので映画ファンよりもテレビドラマファンがメインターゲットだと思うんですけど、一体この映画観た人のうちの何割が「羅生門パロディだ」って気付けたんでしょうかね。他の方のレビューを観る限りでは気付いてない人も多そう。
羅生門以外にも「はじめてのおつかい」パロディとかもあって、結構笑わせてもらいました。多分私が気付いていないパロディもあるんじゃないかと思います。独特なノリと笑いがある映画なので個人的に苦手とするジャンルではあるんですけど、本作はなかなか面白かったと思います。
冒頭にドラマ版のおさらいはあるんですけど、ドラマの内容全てを20分で説明することは流石に難しいと思いましたね。上水道部と下水道部の関係性とかは多分ドラマ観てないと分からない気がしました。私はドラマ観てから映画版観たので、映画しか観てない方の意見も聞いてみたいところです。
CGによる演出はドラマ版と比べてレベルが上がっていたように感じます。迫力のある映像だったので、「映画館で観るべきだったな」とちょっぴり後悔するほどでした。
細かいツッコミどころや不満点があるのは否定できませんが、観る価値のある面白い映画だったと思います。オススメです。
結構いいですね?!
正直封切り当時も「アイドル映画でしょ」って思いながら観過ごしてました。今回もWOWOWで初放送らしいので観てみようか、くらいの軽〜い気持ちで臨みましたが、結構面白かったです。アニメも全く範疇外でしたが『帝一の國』を観た時同様『なんかみっけもん!』みたいな感覚です。
ジャニーズものやアイドルものを偏見なく観ることをモットーにしていたつもりですが最初に書いた通り少し侮っていたこと、反省しています。
でも私の中では「アイドルは複数じゃなくて1人でもがんばってなきゃ」ですし複数のアイドルはモーニングコーヒー飲もうよ〜の頃で止まってました。
一応『乃木坂』メインとの前情報だけあったので「主人公の齋藤さんってモーニングショーで玉川さんとやりとりしてる元乃木坂のアナウンサーじゃないの?」「梅澤さんって片瀬那奈の若い頃みたい」くらいで、逆に浜辺美波さんをこんな贅沢な使い方していいの?って思いながら観てました。
勢いのあるアイドルを使わなくても『アルプススタンドの〜』みたいに「この人誰だっけ?」みたいな配役でもよかった気がしました。
でも単純に面白かったです。『前田建設〜』の監督さんなんですね。ロボットものは得意?
昨日『地獄の花園』観てきたばかりなので免疫ができてたことも否めませんがお気軽に肩ひじ張らず楽しめる映画でよかったです。
内容は思っていたよりは良かった。 ただし、前半のTV版の振り返りは...
内容は思っていたよりは良かった。
ただし、前半のTV版の振り返りは、TV版を見ていた人には退屈だし、見ていなかった人にはわかりにくい。
実写版オリジナルな部活動や、浜辺美波さんのシーンは必要なのか?
主役3人のシーンは中々良かったのに、無駄が多すぎて勿体ない。
あと、完成したアニメをもっと写すべき、CGではなく。アニメ制作の話なんだから。
観るに値しない作品と判断し、20分程度で離脱。 必要以上に芝居がか...
観るに値しない作品と判断し、20分程度で離脱。
必要以上に芝居がかったセリフ回し、早口で何を言っているのか分からない部分も多い。
乃木坂のファンだけが楽しめる作品かな。
アイドルの魅力満点、映画は残念
アニメの実写版という方向から鑑賞すると絶望的な駄作。冒頭からストーリーが無茶苦茶で訳が分からない。出演してるアイドルが好きな人はガマンできると思う。アイドルを汚す演出が一切ない。
えーと
前半ドラマの総集編的な感じの時間がわりと長めにあって、盛り上がりに欠ける印象。メインキャストはみんな良かったと思うのですが、浜辺美波とピュー子に関しては謎多めのまま終わり。原作読んでないのでわかりませんが、続編匂わせ的なこと?でしょうか。青春感とキャストで☆3にしました。
黒澤オマージュに手を出した!
Blu-rayで鑑賞。
原作は未読、連ドラは視聴済みです。
アニメ製作に全てをかける電撃三人娘、人呼んで映像研のうら若き乙女たちの八面六臂の大活躍を描く活劇巨編!
大・生徒会を相手取り、学校中を巻き込んで、一に暴走、二に暴走、三四が無くて五に涙な青春が繰り広げられました。
映像研の面々から迸る情熱たるや!
ロボ研の面々のロボットへの愛の激しさたるや!
青春の全てを注ぎ込んだ日々の素晴らしさたるや!
好きなものは好きなんだし、やりたいことをやるためには手段を選ばない。閉塞を打ち破り…目指せ、最強の世界!
とてもエネルギッシュな作品でした。
冒頭から黒澤明監督作品へのオマージュが炸裂!
土砂降りの雨。落ちた看板。門の下で雨宿りする三人。「恐ろしい…」と繰り返す男。口々に語られる、およそこの世のものとは思えない出来事…。「羅生門」の形式を使って、これまでの映像研の活躍を振り返ると云う構成でした。テレビシリーズを観ていない人にも優しい親切設計に好感度アップ!
「七人の侍」のオマージュも…。シーンのチョイス(野武士から鉄砲を奪うため、単身暗闇の中へ飛び込んだ久蔵が帰還したシーン)がセンス有り。劇伴もオマージュしていたし、とことんやってんなぁーと思いました。梅澤美波が宮口精二に見えて来た。あなたは素晴らしい人だ👀✨
テレビシリーズでもそうでしたが、CGをめちゃくちゃ頑張っていました。お金の掛け方が贅沢だ…。こう云うこだわりがいちばんオタクの琴線に触れて来るのだ!
浅草氏のイマジネーションに登場した"ロボVSカニ"のバトルは、まるで「パシフィック・リム」の如き大迫力でありました。…さすがにこれは言い過ぎか?www
[余談]
浜辺美波の役柄の意味がイマイチよく分かりませんでした。ピュー子は「ドラえもん」の「台風のフー子」のオマージュかなぁ、とは思いましたが、映像研との直接の絡みはありませんでしたし、間接的にピュー子のせいで映像研は窮地に陥りはしたものの、浜辺美波の存在がどう云ったものであったのかは最後まで回収されることは無かったので、「賭ケグルイ」繋がりの単なる友情出演かもな、と深く考えるのやめました(笑)。
※鑑賞記録
2022/05/30:Blu-ray
※修正(2022/03/07)
イマジネーションはいつの時代も✨
原作&アニメは見ず。乃木坂の3人は知っている条件で視聴。
部活過多にて統廃合を検討する大生徒会に目をつけられた映像研究同好会(以下映像研)の話。
部活がかなり有って、似たモノ同士だろうと思っちゃう部活もあり、映像研を取り巻く部活はイロモノ揃い✨
空想科学に夢を持つ。(死ぬほどめんどくせぇw)
イマジネーションはみどりの手に(齋藤飛鳥)
クリエイトはツバメの手に(山下美月)
プロデュースはさやかの手に(梅澤美波)
そんな3人に繋がる他部活達と生徒会。
制約ある中「作品を作る」過程を(オタク感はあるが)面白おかしく体験させてくれる映画でもあった。
過去周りの環境がそこそこでも無いのに「こういうものを創りたい‼️」とクリエイター気質があった人なら共感出来ると思うし、これから人生の人ならば尚更である。
齋藤飛鳥は1番のやる気を魅せてくれたと思う。
山下美月は最近の短い髪の方が美人w
梅澤美波は先輩齋藤飛鳥をバシバシ叩くのには笑った。
乃木坂ファンでも、そうじゃなくても楽しめると思う。
あとは浜辺美波の無駄使いw
マイナスはラスト寸前まで上質なCGを使っていただけに、ラストの公開作品が拍子抜け出来ず。拍子抜け出来る作品が描かれていれば個人的にもう少し評価は高かったと思う。
良き文化祭映画
文化祭は文科系部活の目標であり青春。
青春をとても良く描けてると思う。
VFXの質もとても良く世界感にとてもマッチした演出がなされていて
見ていて気持ちいい。
気になるのは冒頭から度々出てくる浜辺美波の気象部のシーン。
これなんなんだろう?
主人公達とは一切絡みないし、物語にも絡んでこない。
なのに度々出て来る。謎。
なんか東宝のゴリ押しで使えって言われて仕方なく無理やりシーン作りましたみたいな。
まるで意味なかったなあ。
あと原作漫画も読んでる自分からすると文化祭の最後の水崎の
「動きの1つ1つに感動する人に、
私はここにいるって言わなくちゃいけないんだ。」
っていうシーンが1番好きなのにカットされてたのはショックだった。
両親に対しての部分も何故か変えられてたし、
ちょっと意味わからなかったな。変えた意味があったのかと。
別に原作通りじゃなきゃ嫌というわけではないけど、
意図がわからなかった。ただただ改悪にしか感じなかった。
この辺りがもう少ししっかり出来てたらもう1歩満足度が上がったなと思う。
基本的にはファン向けか。ブッ飛んだ世界観の青春ムービー!!
【賛否両論チェック】
賛:巨大な権力に、それぞれの個性を活かして戦いを挑んでいく姿が、痛快で楽しい。
否:設定や世界観がブッ飛んでいるので、そもそもの好き嫌いが大きく分かれそう。予備知識もあった方がイイ。
一応冒頭で色々と説明はしてくれますが、やはりテレビドラマ版等の予備知識はあった方がよさそうです。
巨大な権力を振りかざし、部活動の統廃合を目指す大・生徒会に対し、主人公達がそれぞれの強みを活かし、裏をかいて戦いを挑んでいく姿は、まさに痛快そのものです。登場人物達の個性的すぎるキャラクターにも、思わず笑ってしまいます。
ただ、大・生徒会が全てを牛耳る学園の非現実的な設定や、ものすごくご都合主義な展開の連続、そしてどうしても世界観そのものへの好み等、好き嫌いは極端に分かれそうな作品であることは、間違いなさそうです。
まさかの浜辺美波さんもご出演されています(笑)が、基本的には出演者のファンの方向けの作品といえるかもしれません。気になった方は、テレビドラマ版から是非。
東宝映画自身の学園祭映画!黒澤組はあの世で喜んでいることだろう。
本気でふざけて作られた痛快な作品だった。大人が一生懸命子どもたちと作った学園祭上映作品だった。馬鹿馬鹿しくも可愛げあふれる男子学生たちのウブさが最高だった。あの二足歩行の議論で泣いてしまった人とは友達になれると断言します。徹夜についてのあの一文を入れたシナリオライターの高野水登さん、最高です。羅生門のウジウジしたオープニング、七人の侍のテーマが流れる闊歩のシーンには驚いたし、踊る大捜査線の科白が使われるというこれにOKを出した責任者は立派だと思う。黒澤明、早坂文雄、志村喬たちもあの世で笑いながら苦笑しながら、この学生映画を観ているに違いない。パシフィックリム2への絶望をこの映画で打ち消すことができました!
【vs. 選択と集中】
乃木坂46と聞くと、僕はちょっと及び腰になるが、観たら面白かった。
生徒会は教師と結託し、部活の「選択と集中」を求めてくる。
まだ学業に勤しむ若者には、これから出る社会は、こんな感じと思ってもらったら良いようにも思う。
80年代から、アメリカのハーバードなんかのビジネススクールのケーススタディで、もてはやされた「選択と集中」は、今でも、世の中の会社の多くを蝕む病気のように企業体質にちょっかいを出してくる。
少し気をゆるすと、アクティビストと称する投資ファンドが、企業価値を上げるため、この事業は止めろだとか、売却しろだとか、別途上場させろだとか言ってくるのだ。
企業は戦々恐々だ。
ソニーでも、アメリカのサードポイントというファンドが大株主に躍り出て、あーしろこーしろとあれこれ言っていたが、ソニーはそれを跳ね返し、それでも株価は上昇している。
選択と集中は万能薬ではない。
一部の企業への処方箋だ。
所詮アクティビストも押し付けた経営アイディアで相当失敗を繰り返している。
新たなアクティビストが生まれ、跳梁跋扈し、選択と集中と念仏のように叫んでいるが、相当数は無視して良いように思う。
ようは、映像研がロボ研や音響研とコラボしたように、シナジーが出る場合もあるのだ。
探る道はひとつではないのだ。
多くを検討して、最善に近いものを目指すべきなのだ。
学校の教師ごときに(ごめんなさい。本当は尊敬してます。)何が分かる。
生徒会は生徒の側に立つ組織で、教師の犬ではないだろう。
この作品、大人が観ても痛快で面白いような気がする。
全172件中、21~40件目を表示