「あともう一歩…」映像研には手を出すな! もみじおろしさんの映画レビュー(感想・評価)
あともう一歩…
観賞した感想としては、今現在の日本映画の持てる技術が随所に詰め込まれていてとても面白い作品でした。
1番の見所はやはりVFXと音響による大迫力の戦闘シーンだと思います。ストーリー的に音響部が登場することもあって音にスポットが当たるシーンがあるのですが、迫力や臨場感は映画館ならではの物なので是非劇場で見ていただきたいです。
ストーリーもドラマ版の続きではありますが冒頭の20〜30分ほど振り返る部分があるので、見ていなくてもある程度は把握出来るかと思います。テンポもやや駆け足な部分があるものの、上手く纏まっていて面白かったです。
残念な点を挙げるとすれば折角の浜辺美波さんがあまりストーリーに深くは関わってこなかったことくらいでしょうか。やはり冒頭に振り返りがある分、ドラマ版を視聴している人にはどうしても冗長に感じますし、ストーリーも薄くなってしまっている部分があると思います。
また、他の方の感想などで肝心のアニメーションの部分がほとんどないのが残念、というのがいくつかありましたが、映画館きっかけに原作を購入して読んでみたところ、原作でもアニメーションの描写はそれほど細かく描かれていないので、実写版ではあくまでも映像研の3人が周囲を巻き込みながらアニメを制作する過程にフォーカスした物語だと割り切って見ることをお勧めします。
色々と述べましたが非常に良い作品であることは間違いないし、劇場でないとこの作品の良さを全て味わうことは難しいと思うので気になっている方は是非劇場に足を運んでみることをオススメします!
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