「【”コンドームは風船にはなりません!”でも、あんなに膨らむんだね!”チベットの社会が直面する様々な矛盾を映像化した作品。】」羊飼いと風船 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”コンドームは風船にはなりません!”でも、あんなに膨らむんだね!”チベットの社会が直面する様々な矛盾を映像化した作品。】
■チベットの大草原で牧畜をしながら暮らす3世代家族。
昔から変わらぬ慎ましくも穏やかな生活を送る彼らにも、中国の一人っ子政策の波が押し寄せていた。
そんなある日、母・ドルカルの妊娠が発覚。喜ぶ周囲をよそに、望まぬ妊娠に彼女の心は揺れ動くが…。
◆感想
・コミカルな映画かな、と思って観ると、現代のチベットに生きる人々の実情が良く分かる作品である。
・チベットの非科学的な伝統が伺えるシーンも興味深い。
ー そして、そのしわ寄せは女性に掛かっている事実・・。ー
<一家が抱えるジレンマをユーモアを交えて描き、厳しい土地で生きる人間のたくましさを圧倒的な映像美で映し出す。詩的な世界観と余韻を残すラストが深い印象を与える作品である。>
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