劇場公開日 2024年4月20日

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「Newタイプのヤクザ映画ってことかな?」辰巳 あんちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5Newタイプのヤクザ映画ってことかな?

2024年4月22日
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鑑賞方法:映画館

新聞広告でこんな映画があることを知った。そしたらなんと横浜ブルク13で上映しているじゃないの。なぜT・ジョイ系の一番館がこんな渋い作品を、と思いつつホイホイ観に行った。
キャッチコピーは「新感覚のジャパニーズ・ノワール」。確かに暗黒街ものだけど韓国ノワールや中国ノワールとは違う。これは新時代の日本のヤクザ映画でした。だから東映なのかと納得。
主人公の辰巳が属している組織は「組」を名乗っていないし盃とかそういった様式的なものはないけど「一家」っていう表現が再々出てくるところはやっぱりヤクザ。トップはアニキって呼ばれている男で、辰巳とアニキは普段は漁港で働いている(このへんが新しい)。組織の周辺には堅気の自働車修理工場の経営者がいたり、半グレの解体屋のグループがあったりする。でもこいつらが皆覚醒剤の流通に絡んでいて所詮まともではない。で、アニキが覚醒剤の利益の独り占めを狙ってパートナーであった自働車修理工場の経営者を殺そうとする。殺し屋兄弟が経営者とその妻(辰巳の元恋人京子)も殺す現場に辰巳と京子の妹葵が居合わせて、ということで大騒ぎになる。
そこはやはり日本のヤクザであって基本、組織で動く。というか序列や貸し借りみたいな人間関係上の微妙な感覚があってバランスが保たれている。それをぶち壊してしまうのが、葵の突発的な行動なのである。
辰巳は、行きがかり上、葵と行動をともにすることとなり巻き込まれていく。辰巳と葵の動きにより状況は刻々と変化していき周辺は対応に追われる。この落とし所を皆で探している感じがいかにも日本のヤクザ映画っぽくって良いですね。話しを通してからケンカをするみたいなね。
世の中が変わってもあまり日本人のメンタリティは変わんないのかなと思ったりもしました。義理と人情を引きずっている感じがどこかある。この湿った感じが残る限り、韓国ノワールとはやっぱり違うのかなと。

あんちゃん
Mさんのコメント
2024年4月24日

情報、ありがとうございました。私はてっきり危ない人を出演させたのかなあ。と思いました。

M