「年間8000頭の競走馬が食肉になっているという、だがその事実は公に...」今日もどこかで馬は生まれる ちゆうさんの映画レビュー(感想・評価)
年間8000頭の競走馬が食肉になっているという、だがその事実は公に...
年間8000頭の競走馬が食肉になっているという、だがその事実は公にはなっていない。
仮に食肉を免れたとして、天寿を全うできる競走馬はほんの極々一握りで人間の重荷なれば安楽死させられる。
現実はこの二択であるらしい。
人間界以上の強者の論理に心が痛みました。
でも、人間も明日は我身かもしれません。
少子高齢化で年寄を面倒みるのもままならなくなり、生涯独身の老人も増えて、どう考えても明るくない将来を鑑みるに、ある種の人間が作り出した競走馬という経済動物に対する因果応報であるような気もしてきました。
せめて少しでも長く快適に生きるは・・決して競走馬だけに限らず我々人間も同じなんじゃないでしょうか?
鑑賞後、寂しくもあり、切なくもあり、でも
現実を上手く切り取った本作に満足感を覚えました。
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