超 感染 ファイナル・デッドのレビュー・感想・評価
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珍しい中国産ゾンビ。
ゾンビが珍しいとは言え、中国では『霊幻道士』というキョンシー映画をヒットさせた実績もあるわけだし、死人が生き返るといった点ではお手の物だったかもしれない。まぁ、逆輸入といった感じで欧米のゾンビ作品を取り入れ、伝統的文化を劣化してしまったような・・・
ゾンビの恐怖よりは人間の暗黒面を描いた作品であり、中国の進学や就職事情、権力者の傲慢さやパワハラ、エゴ、幼女趣味といった醜い人間性をも垣間見せる。「他人を守ることが自分を守ることになる」といういい台詞もあったし、「“優しい”を辞書で引いてみろ」といった印象的な言葉もあった。
感染に対するものより、凶暴化したゾンビからいかに逃げるかといった視点で描かれ、もちろん走るゾンビが主流となる。銃もほとんど使われなくて、バットや斧という武器のみだ。主従関係や恩義といったものもカンタンに崩れてしまう人間性。緊急事態に人間の本性が現れるというのも悲しいことだ・・・
"あまりスリリングでない"映画
中華製のゾンビ映画。
公開された当時は、韓国製ゾンビ映画『新感染』と似たタイトルで、気にはなっていたのですが、…
ん〜、配給会社の宣伝にまんまと乗せられる所でした(笑)
結果、レンタルDVDで正解でした…。
(ちなみに、『新感染』の方はメチャ面白いですよ(笑)…)
と言っても、中華製ならではの人物設定とか人間関係とか、他の国のゾンビ映画にはない独自性があって、その点は面白いと思いました…。
まぁ…三度の飯よりもゾンビ映画が好き!という方は、どうぞ!笑
走るし撲殺も刺殺も出来るゾンビ
突然ゾンビだらけになったホテルで会食していたメンバーが、救助してくれる筈の民兵の基地を目指す話。
道中の倉庫の様なところから話は始まり、程なく1日前のことが起きる前に戻り後は時系列通りにみせていくが、ことが起こるまでのテンポが悪い。
何でこんなに人物や相関の紹介が長いんだーな始まりで、頭からちょいダレ気味だったけど、原題「末世人間道」ということで、ゾンビに襲われる人間の機微をみせるドラマがメイン。
ホテルの部屋を出てからはテンポが回復、ホテルと倉庫らしき場所の二カ所スリリングさもちょいちょいありつつの、懐疑や信頼等の人間模様が面白かった。
ただ、後もう一声。
外の世界は見えないし、その中でもう一歩これからの流れもないし、中途半端というか物足りないというか尻切れトンボな感じがした。
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