劇場公開日 2020年1月24日

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「決して軽くないサスペンスホラーに仕上がっている。雨の日に観たい映画。」バニシング アルさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5決して軽くないサスペンスホラーに仕上がっている。雨の日に観たい映画。

2021年8月16日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

怖い

実際に起きた未解決事件を独自の解釈でまとめた本作。ある意味閉鎖された孤島で、不運な事故と、幸運とも思える切っ掛けから、少しずつ人の本性が見えて歯車が狂い始めるドキドキ感と緊張感は良い。人は危機的状況に陥ると3タイプに分かれる。「逃げる(弱い人)」「受け入れる(正直な人)」「嘘を吐く(狡い人)」。敢えて演じ分けされているか。
主演のジェラルド・バトラー演じるジェームスが主役の様だが、ピーター・ミュラン演じるトマスの方が主役に感じるストーリー展開。そしてコナー・スウィンデルズ演じるドナルドが良いアクセントになっている。

普通の灯台守達が徐々に疑心暗鬼になっていく様、精神的に壊れていく様、人を信じられなくなっていく様が怖い。皆が望まぬ方向へ淡々と、そして確実に展開していくストーリー、秀逸なサスペンスホラー。アクション色の強いジェラルド・バトラーだが、表情での演技が素晴らしかった。メインの3人の人の部分の掘り下げが少ない分、感情移入しにくい部分もあるが、ここは第三者の目線で、坂を転がり落ちる様に起こっていく出来事をモヤモヤしながら楽しむ作品。

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アル