劇場公開日 2019年11月22日

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「奇跡ではなく幸運」セイビング・レニングラード 奇跡の脱出作戦 うむぼんずさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5奇跡ではなく幸運

2020年6月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

WOWOWにて前情報なく視聴。
テーマは「藁にもすがる」かな…。

映像、戦闘シーンの迫力は思った以上に良く、突然訪れる死が緊迫感持って感じることができる。
機関銃に対してライフルやピストルでは心許ないし、実際にどんどん撃たれていくのは心が痛い。
自分が戦場にいたら…と想像すると本当に怖い。

多くの人間が登場し(実際それほど多くはないが)それぞれのストーリーが同時進行的に進むので時系列が分からなくなるし、一つ一つのエピソードが少し浅く感じた。ぶつ切りになっている感じ。
父:サーシャがあの戦場にいた意味はあったのか?その分アンドリューハや曹長の心境・繋がりなどに時間を割けなかったか?大佐が片道分の燃料で出た意味は…などなど。

また、コースチャは英雄なのか否か…?
最後まで疑問が残りスッキリ観れない。

これは「奇跡の脱出」ではなく「苦肉の策」で運良く生き残った人達の物語。
大佐はこれしかやる道が残されておらず、市民たちもこの船に乗るしかない。砲兵達は言わずもがな、上官の命令に従うしかない。

でも生きるためには必死になるし沈没を避けるためには何でもするし最後までもがく、と希望のメッセージとして受け止められると良いのかも。

とにかく曹長がよかった映画。
5年後くらいにまた観るかも??

印象的なセリフは
「移住は自然の摂理に反する」。

うむぼんず