「こわっ」ドアロック maruさんの映画レビュー(感想・評価)
こわっ
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終始、感情的で支配欲の強い男性像を描いている。高圧的な刑事や、出世頭の上司にとりまく女性社員や、コンプレックスの塊なのにプライドの高い男や、「男性社会」を描きたいのか何なのか。
話を聞かない刑事と、話の通じない銀行に来た男性客と、話のできない真犯人。
「人の」というより「女性の」話を聞かない様が、ありありと描かれている。
映画終盤では、犯人と戦う女性の強さや、主人公を真ん中に背景をボカした都会の雑踏のシーンでは、画面の8割女性が写って占めていたり、女性社会への希望を示唆しているのかなぁとも思えた。
グロテスクなシーンも韓国映画らしく、文化やお国柄が出ている印象だった。シンプルに怖いと同時に暗に込めたメッセージ性に、言論や表現の自由度がうかがえる。
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