「701号室の住人カン・スンヘについては警察に届けるべき!」ドアロック kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
701号室の住人カン・スンヘについては警察に届けるべき!
納得いかないエピソードがいくつも存在していて、首を傾げるうちに次の事件が発生し・・・と、どうも緊迫感が持続しなかった。ただ、序盤の展開はすごく良かった。
男と一緒に寝ているチョ・ギョンミン(コン・ヒョジン)。朝起きると男はいなくて、勤務先の銀行へと急ぐ。ところが彼女は独身だと言う。あ、これは『アンダー・ユア・ベッド』のパターンか?!などと、妙にワクワクしてしまう。ギョンミンは男の存在すら知らず、何か違和感ばかりを感じていたのだ。
マンションの601号室に住むギョンミン。暗証番号で開くドアのパスワードを変えたり、何かと神経質にもなっていたが、銀行窓口にやってきた男は近所に住んでいると言い、しつこくコーヒーを飲もうと誘ってくる大工の登場で彼を怪しむようになる。残業して、たまたまキム課長が送ってくれたが、その課長さえ怪しんだギョンミンは警察に連絡。一緒に部屋を開けるとキム課長が殺されていた・・・
自室からは階上701号室のキーが見つかり、部屋を覗くと、家主は女性カン・スヘンだとわかり、クレジット使用状況を友人ヒョジュ(キム・イェウォン)とともに履歴をチェックする。この辺りから警察にまかせればいいのにと感じてしまいました。もう後半では彼女たちの勝手な追跡やら何やらで自らピンチに追い込まれるだけの展開。コンビニの3200ウォンもしつこいくらいに訴えてくるのです。
ヒョジュからのテレビ電話もイ刑事が指摘するするように気づくべきだし、何やらギョンミンの取り乱した行動には共感できず、やっちゃった感がつきまとう。怪しい人物はビデオ確認の辺りでわかりそうなものなので、ちょっと評価が下がってしまいました。
ただ、住宅密集地に高層マンションが立ち並ぶ光景、韓国も非正規労働者が多いんだという現実とか、経済的弱者、労働者目線で観ることができるところは良かった。また、足を切られるおぞましいところも・・・