「名探偵ポワロの髭と世界遺産スフィンクスの顎のヒゲ」ナイル殺人事件 Don-chanさんの映画レビュー(感想・評価)
名探偵ポワロの髭と世界遺産スフィンクスの顎のヒゲ
名探偵エルキュール・ポワロ役のケネス・ブラナーが監督・製作も務めている。
今作は、ポロワに髭がなかった頃から始まる。そして、エジプトのナイル川クルーズでは髭があり、ラストは髭がない。
髭と言えば、スフィンクスの顎のヒゲ、ある日本の考古学者によると、もともとヒゲがなかったと思われるが、のちにヒゲが追加された可能性が高く、しかし約200年前の発掘作業中にヒゲを壊してしまったが、その作業時の記録は残っていない、ということである。歴史は所説あり、ロマンである。
アブ・シンベル大神殿の4体の巨大なラムセス2世の薄着&裸足というファッションも氣になる。また、太陽の光が、きっかり年2回だけ奥まで届く設計になっているらしい。古代文明の技術や知識が受け継がれていないことが残念に感じる。
今作の死人は4人であった。ラムセス2世像も4体である。
名探偵ポワロがいなければ、事件は世界遺産のごとく闇の中であった。
本物ではないとしても景色は見ごたえがあり、ガル・ガドットなど出演者の魅力も引き出されており、ポワロの髭をピックアップしたりナイル川を舞台にする必然性など、考える材料が多くて飽きずに楽しめる映画である。
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