劇場公開日 2024年4月12日

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ソウルフル・ワールドのレビュー・感想・評価

全123件中、121~123件目を表示

5.0映画館で公開して欲しかった傑作

2020年12月26日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

PIXARの素晴らしい作品群の中でも間違いなく上位に位置する傑作。映画館でみた予告編では、晩秋のNYの街や、ジャズの演奏シーンのハイパーリアルな質感や情感が、素晴らしいとしか言いようがなく、とにかく早く映画館で観たい作品の一つだった。
残念ながら、映画の公開はなく、Dixney+チャンネルでのリリースのみとなったが、それでも素晴らしかった。今度は映画館のスクリーンで観たい。
CGの質感の深さはもとより、描かれる死生観がいい。音楽が題材として選ばれているという点では、「リメンバー・ミー」とも似ているわけだけれど、こちらの死(生前)の世界も深い死生観が貫かれている。それも小難しいものではなく、大人がちょっと立ち止まって考えてみるような深さだ。勿論、子供にだって琴線に触れるような何かを感じることだろう。
何せこの作品のテーマは生きることの喜びだから、非常に分かりやすい。ニューヨークに暮らし、ジャズミュージシャンを夢見ながら音楽教師をしているジョー・ガードナーは、ある事故から、自分自身の傍らにいて、自分自身の姿、それも生きる喜びの感覚を堪能する姿をみつめることになる。その喜びをみながら主人公は何かを感じ取るのだ。その当たりの描き方がお説教くさくなく、実に素晴らしい。
この作品は本当に大人が観るべきアニメだし、子供も何かを感じ取って欲しいなと思う。PIXARのスタッフは、何度も議論を重ねて作品のアイデアを創造してそうだけれど、その一つのテーマを洗練されたアニメに仕上げていくチームプレイが、世界中の人々を深く感動させているのだ。

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shohei1484

4.5生きる意味を探して

2020年12月25日
Androidアプリから投稿

《きらめき》生きる意味、目的って?驚くべき深さと美しい映像で子供を楽しませ、大人を引きずり込み感動させる。特別な何者かになりたかったすべての"誰か"へ --- まさしく僕らの物語で、僕らが人間である理由が少し分かったと感じられるような。普遍的な葛藤、まるで自分の事のように感情移入させてしまう手腕、ディズニーマジックはこの期に及んでなお新たなステージに到達するかと素直に目を見開かされ、心を鷲掴みにされてしまう。もはやエンターテイメントの皮をかぶった作家主義。ディズニーらしい全世代に通用する魔法が今なお強力に通用することを証明する。
《ジャズる》傑作『インサイド・ヘッド』のピート・ドクター監督がまた私的かつ壮大な内向き世界でやってくれた!ごくごく当たり前(だと感じている)のことが鮮やかに色づく瞬間 --- 今ある世界を愛おしく思う。何気ない生活の一部こそがかけがえのないものだったり、けどそう気づくまでには時間がかかるわけで、作中での主人公の変化・成長がすごく人間らしく自然でめちゃくちゃ感動。人生は往々にして思い通りになんて行かないものだけど、それでも一瞬一瞬を大切に生きるという境地に微塵も嘘偽りがないと思える。まさしくこれぞミーニング・オブ・ライフ。
ジャズって長年この瞬間を待った!脚本や構成力、手際の良さに唸るし素直にお手上げ。主人公の前に立ちはだかる壁・障害も、22のキャラクターも良かった。夢が叶いそうになった瞬間にマンホールに真っ逆さまで迷い込んだ主人公。そこはグレート・ビヨンドならぬグレート・ビフォーなユーセミナー。魂の数が一つ足りない。きらめきを探し見つける!ジェイミー・フォックス × ティナ・フェイというボイスキャストも魅力的。プロットまったく知らない状態で見たら開始早々"ソウル"の意味が、音楽的にもかかっていて、そこも上手いなと思った。感心し通し。

安定に説明がましいがために本来のシンプルさを損なった邦題はあまり好みではない。本作でも黒人の中年男性が主人公だったり内容自体も作る作品は良いのに、なんで会社としては、映画会社やコンテンツを買い占め多様性を失う方向に持っていってしまうのか。また、相変わらず日本のDisney-(マイナス)こと"Disney+"は、そうした本国のコンテンツ帝国にあぐらをかいて、企業努力をしないでいる。現時点で『ハミルトン』の日本語字幕無い件なんて数カ月(約半年?)放置されっぱなしだから。

きらめきは目的じゃない、生きる準備ができたとき枠は埋まる。

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とぽとぽ

5.0今こそ観てほしい傑作。

2020年12月25日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

笑える

幸せ

ディズニー+で公開された直後に視聴しました。
はっきり言って素晴らしい映画です。昔はディズニーなんて子供向けの幼稚なものだと思っていましたが、少し大きくなってから見ると、物語に深いメッセージを感じます。
「生きる意味とは」と少し重い題材かもしれませんが、とても素晴らしい結論に着地していて、とても感動しました。新型コロナウイルス蔓延によって辛い思いや苦しい思いをしている人は多いと思います。そんな人にこそ見てほしい作品です。
また、CGで再現されたニューヨークは非常に美しく、「活気あふれる街」が素晴らしく描かれています。また、そんな現実とは正反対のソールワールドと、とてもよく調和していて、劇中で演奏されている音楽もうつくしかったです。
新型コロナウイルスにより、映画「ムーラン」同様、ディズニー+のみでの独占配信になってしまったのがとても悔しいです。コロナが収束した後に必ず劇場で観たい、そんな作品となっていました。
ありがとう、ディズニー、そしてピクサー。これからも僕たちの夢を叶えてくれ。

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バナナコッペパン