劇場公開日 2024年4月12日

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「ピクサーやっぱ凄いなぁ」ソウルフル・ワールド Marikoさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ピクサーやっぱ凄いなぁ

2024年4月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

【ソウルフルワールド】ついに見れました。
2020年に公開される予定がコロナで中止になってたこれ。

(※以下、若干ネタバレあり)

めちゃくちゃ心に響いた上に
ピクサーの絵の綺麗なことに驚き❗️

まるで実写かのような立体感や質感。
素晴らしいアニメ技術もここまで来たかと感銘。

ストーリーは、プロのジャズピアニストを夢見て頑張ってきた音楽教師が、ついに夢叶い舞台に立つ直前で事故に遭い、死後の世界へ。
そこは、これから生まれようとする魂たちの世界で、主人公は死にきれずに彷徨ううちに、「生まれたがっていない」魂の1人と出会い、一緒に現実世界に向かうことに。

生きることの喜びや
何気ない日々の美しさ。
季節の風を感じながら、空を眺めたり…
初めて食べるピザの美味しさに目を丸くしたり…

「生まれたがっていなかった魂」が初めて経験する世界は、私たちにとっては当たり前のことばかりなんだけど、改めて気付かされる【その素晴らしさ】

何のために生まれるのか?
何のために生きるのか?

普遍のテーマの一つの答えがこの映画にはあるような気がします。

夢を追うことももちろん素晴らしいけど、
たとえ夢がなくたって、生きているだけで、
もう、夢叶ったようなものなんじゃないかって私は思えました。

目くじら立てず、優しく生きていきたいな。

美味しいご飯を「美味しいな」って食べる喜び。
あぁ、桜めっちゃ綺麗やな!って素直に思える心。
暑いな、寒いな、色々あるけど、それも命あるからこそ。

昔、不妊で子供を持つことを諦めた友達が「私は子孫を残せないから、その代わりに何か大きな手柄を立てて名を残したい」と言っていたけど、それももちろん彼女の自由だけど、なんか無理してる感じがして、違和感感じたのを思い出した。

私は普通に生きていけたらそれでいいかなー
日々の小さな楽しみの積み重ねでいいかなー

劇中に出てくる床屋の友人の言葉がすごく響いたなぁ。「若い頃目指してた職業には家庭の事情でつけなかったけど、今こうして誇りと喜びを持って床屋してるよ。俺幸せだよ』みたいな事言うんだけど、スーパー説得力あった。

この映画に出てくる、黄金色の銀杏の葉が眩しいほど美しくて、実にリアルで、「生まれたがっていなかった魂」が『生と死の狭間ゾーン』で目を覚ますきっかけになるキーアイテム。
やっぱり自然美に勝る美しさはないと思うし^ - ^

果たして主人公は生き返ることができるのか?
彼の決意を見てください。

あと、音楽もすごく良かった。

期間限定で公開中。

Mariko
病人28号さんのコメント
2024年7月25日

フォローありがとうございます。この映画は配信でしか見れなかったけど映画館で公開されてすぐに見に行きました!「 わたしときどきレッサーパンダ」もそうでしたが、映画館で見るべき映画だと思います。

病人28号