「その先に何があるのか」Away コビトカバさんの映画レビュー(感想・評価)
その先に何があるのか
こちらも『Flow』同様にセリフはなし。飛行機が墜落して1人だけ生き残ったことは分かる。だけど事故なのか、あの巨神兵の仕業かは分からない。
ずっとついてくる巨神兵、なんだかんだ旅を引っ張る黄色い鳥と、サポート役の白い鳥。それぞれが何を意味するか分からないけれど、『Flow』と同じく生きている人の気配がない、夢か現実かも分からない世界を旅する青年。なんとなく監督の死生観ってこういうものなのかもなぁと思った。
その後の彼は木彫り工房で猫と暮らしました、なんてことを妄想。
『Flow』に比べるとやはり、個々のキャラクターの作画に拙さは否めないけれど、それでも景色の描写は美しい。特に鏡の湖はとても綺麗だし、湖と白い鳥の大群は素晴らしいコントラスト。
同じく1人で作った『JUNK HEAD』は7年かかってるから、やはり相当な作業量なのだろう。どちらもよく1人で作り上げたものだと感心。
1人で作っているから、当然ながらエンドクレジットは短い。
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