不実な女と官能詩人のレビュー・感想・評価
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燃える女の感光印画紙 まばたきしないで見過ぎて定着液が目にしみた😎
19世紀末のパリの文壇社交界に実在した人物からインスパイアされた作品。まるで似てない三姉妹😎 お母さん役のアミラ·カサール。品があります。詩人というよりは写真が趣味のプレイボーイのピエール。役のニールス・シュナイダーの奥さんはポール・バーホーベン監督のベネデッタ役のヴィルジニー・エフィラ。10歳年上妻みたいです。ピエールは三姉妹のお母さまとも元々出来ていたに違いない。うわ〜濃い〜というか闇が深い。だからなのか、長女と結婚するはずだった冴えない小説家のアンリはライバルのピエールの恋人だった一番色っぽい次女マリーに乗り換えた時に反対しなかったのかも。宙に浮いた長女は気がふれた?支度金目当といえど、お母さんそりゃないよ。
嫉妬は火に注がれる重油。
心を狂わせる。
原題の Curiosa は単なる好奇心というよりもエロ蒐集家魂みたいな意味らしい。邦題は写真で言えばなんだかピンボケ。デジカメではなく、暗室での現像·定着作業中のカットも妙にドキドキします。
2500人以上ですか?おそれ入谷の鬼子母神。
マリーもピエールとの関係を綴って、男の名のペンネームで出版して、それを読んだ実の妹とも。
ノエミ·メルランは端正なキリッとした小顔と欲望に正直な自由奔放で生き生きとした表情がなんともたまりません。
フランス映画界のお宝ですね。
監督は新鋭女性監督とのこと。
このあと、セリーヌ・シアマ監督の「燃える女の肖像」で大ブレイクしましたが、こっちの映画のほうが見応えがありました。
マリーの口の中の重油みたいな黒い液体のカットが、のちの「恋する遊園地」制作のキッカケになったであろうことは、素人のオイラにも容易にわかりましたね。
世紀末のパリの退廃的な雰囲気でも味わうかと思って視聴。安っぽい電子...
フランス語
恋愛と詩作と
ピエール・ルイスという詩人を私は知らなかったのですが、そういえば「ビリティスの歌」は映画にもなって有名ですね。
Niels Schneider 演じるピエールが写真に凝って。ちょうどコダックのカメラが登場した19世紀末の時代です。やや暗めの画面が美しい。
女性の衣装や髪型も素敵でした。
詩の引用もあり文学的な作品でもあります。
(ヒロインのMarie de Régnier も詩人で小説家。)
邦題のイメージほど官能的ではなかったです。
(当てが外れて?)寝てしまった男性客も。
けっして扇情的な映画ではありません。
エロスがテーマなのではなくて、この時代のひとりの女性の生きかたを描いた作品だと思いました。
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