劇場公開日 2019年11月1日

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「燃える女の感光印画紙 まばたきしないで見過ぎて定着液が目にしみた😎」不実な女と官能詩人 カールⅢ世さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0燃える女の感光印画紙 まばたきしないで見過ぎて定着液が目にしみた😎

2025年1月13日
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鑑賞方法:VOD

19世紀末のパリの文壇社交界に実在した人物からインスパイアされた作品。まるで似てない三姉妹😎 お母さん役のアミラ·カサール。品があります。詩人というよりは写真が趣味のプレイボーイのピエール。役のニールス・シュナイダーの奥さんはポール・バーホーベン監督のベネデッタ役のヴィルジニー・エフィラ。10歳年上妻みたいです。ピエールは三姉妹のお母さまとも元々出来ていたに違いない。うわ〜濃い〜というか闇が深い。だからなのか、長女と結婚するはずだった冴えない小説家のアンリはライバルのピエールの恋人だった一番色っぽい次女マリーに乗り換えた時に反対しなかったのかも。宙に浮いた長女は気がふれた?支度金目当といえど、お母さんそりゃないよ。
嫉妬は火に注がれる重油。
心を狂わせる。

原題の Curiosa は単なる好奇心というよりもエロ蒐集家魂みたいな意味らしい。邦題は写真で言えばなんだかピンボケ。デジカメではなく、暗室での現像·定着作業中のカットも妙にドキドキします。
2500人以上ですか?おそれ入谷の鬼子母神。
マリーもピエールとの関係を綴って、男の名のペンネームで出版して、それを読んだ実の妹とも。
ノエミ·メルランは端正なキリッとした小顔と欲望に正直な自由奔放で生き生きとした表情がなんともたまりません。
フランス映画界のお宝ですね。
監督は新鋭女性監督とのこと。
このあと、セリーヌ・シアマ監督の「燃える女の肖像」で大ブレイクしましたが、こっちの映画のほうが見応えがありました。
マリーの口の中の重油みたいな黒い液体のカットが、のちの「恋する遊園地」制作のキッカケになったであろうことは、素人のオイラにも容易にわかりましたね。

カールⅢ世