「我が道を選べ」ひとつの太陽 Yumさんの映画レビュー(感想・評価)
我が道を選べ
問題を起こして少年院に送られたアーフーと秀才の兄アーハオ、そしてその家族を描いた作品です。
腕をちょん切るなかなかハードなシーンから始まります。完璧そうに見えて孤独を抱えている兄と、兄と比べられる事を嫌っているアーフー。映画タイトルは作中で語られますが「すべての人間に平等なのは太陽の光だけ」というアーハオの台詞からきていると思いますが、恐らく誰にも話せなかったアーハオの孤独感を表すとても大事なシーンです。
父親も不器用過ぎるけどアーフーを守ろうとする姿はじんわり響きます。重いテーマを扱いながらもちょこちょこ笑いの要素を入れてくるので、笑っていいのか分からなくなりますが、台湾らしい人との繋がりや温かさ、自然の多さも印象的なゆっくり心に沁みる作品でした。
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