劇場公開日 2020年7月17日

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「今俺は!日本映画の番長!!」今日から俺は!!劇場版 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

1.0今俺は!日本映画の番長!!

2021年1月20日
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鑑賞方法:DVD/BD

単純

寝られる

原作漫画を読み、OVAやVシネを見ていた世代にとっては懐かしくドンピシャ。
福田やキャストのファン、TVドラマを見ていた人には期待通りの面白さ。
でも、そうでなければ…。

弟がTVドラマを見ていたので、暇潰し程度に一緒に見てみたのだけれども、
これ、わざわざ映画でやるようなレベル…?
SPドラマでいいじゃん。日本のドラマだって今、これ以上のレベルのもの、あるよ。
強いて言うなら、クライマックスの大乱闘シーンくらい。
それ以外はベタでおバカなギャグ、顔芸、リアクション、ギャグ、顔芸、リアクションのオンパレード。
一応ヤンキーたちの因縁ロワイヤルみたいな話はあり、おバカであっても男気魅せる熱い姿もあるにはあるが、はっきり言って中身ナシ。
福田と人気&常連俳優たちが織り成すおふざけとアクションに2時間耐え忍ぶだけ。
公開時、コロナ渦の暗い雰囲気を笑い飛ばす大ヒットとなったが、他に無かったのかなぁ…?

それでも福田コメディ。
今までもクスクスやゲラゲラと笑えたりしたが、今回は一つも笑えなかった。
某俳優の不祥事後のリリース。顔にモザイクでも掛かっていれば笑えたかも。
清野菜名と山本舞香のアクション・シーンに★半分。
自分がこの手のジャンルが不得意なだけかもしれないけど、後語る事は何もナシ!

とあるインタビューで福田は言っていた。
自分は作品のクオリティーはどーでもいい。気心知れた仲間たちとワイワイ楽しく作れればそれだけでいい、と。
これ、映画監督の発言としてどうか。
確かに映画監督にはそれぞれのスタイルはあるにせよ、映画を作る為なら一切の妥協を惜しまない黒澤明や宮崎駿ら名匠の前で言えるだろうか。
それでも昨年だけでも、『ヲタクに恋は難しい』が13・4億円のヒット、本作が53・7億円の大ヒット、『新解釈・三國志』が現35・9億円のこれまた大ヒット。
福田はこう思っているかもしれない。
今俺は!日本映画の番長!!

近大