劇場版「鬼滅の刃」無限列車編のレビュー・感想・評価
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「無限」と対。限りある生命の尊さ。
原作未読。アニメは「兄弟の絆編」「那田蜘蛛山編」のみ。
断片的な知識で理解できるかどうか不安でしたが、杞憂でした。
人間は誰しもが、自分が衰え、そして必ず死が訪れる事を知っている。限りある存在であり、そこからは逃れる事はできない。
しかし本作で人間と対峙する「鬼」は、斬首以外の傷ならば、いとも簡単に再生。衰えを知らず、まるで「無限」の存在のように振る舞う。
その鬼の本性に触れた時、煉獄氏(本作の真の主役デス!)が何を選択・決断し、どう行動したのかが、この作品のメインテーマなのではないかと思います(もちろん様々なテーマが幾重にも散りばめられておるのですが…)。
人間は、己が限りある生命を知るが故に、他人の為に生きたいと願う。自分の成し遂げた事を後に託そうとする。…この「他人の為に生きる」事こそ、他の動物とは違う、人間性の本質的な部分であると改めて感じました。
そしてこの映画において、その生命本質の美しさに触れ、皆が感動するのでしょう。歴史的大ヒット作になるのも頷けます。
逆に、自らの死を意識しない鬼達は、例外無く自己中な振る舞いに徹しております(見事な対比ですね)。
炭治郎(いちおうの主人公w)がクライマックスにて「煉獄さんは勝った!」と叫ぶのはまさに「生命への賛歌」であり「人間性の凱歌」であったように思います。
劇場版向きじゃない気がする…。
バトルシーンの作画は流石ufotableだと思いました!好感音も、劇場だからこその迫力があります。
でも、CGと作画の組み合わせはいまいちかもしれません。下弦の壱の体がCGで顔は作画。顔が浮いていて気持ち悪くて集中して見れなかったです…。作画の方が良いシーンもCGだな…と思いながら見てました。CG使うならもう少し、作画に馴染ませて欲しいです。
ストーリーの内容は、脚本が悪いのかな?だらだら話が進む割に説得力正直薄っぺらいです。漫画通りといえば漫画通りで忠実に再現はしているのですが…ただ、それだけでそれ以上でも以下でも無いです。
キャラクターの行動と台詞に説得力が無いので、ストーリーを楽しむタイプの人にはおすすめできません。
あと、所々で中途半端なボケが入るので良い流れがストップ。キャラの個性は十分に出てるなとは思いました。でも、夢の中と現実との区別が曖昧なままだったのでキャラ崩壊してるとさえ一瞬思いました。
誰目線で見ていれば良かったのでしょうか?
正直、原作は好きだけど感情移入できませんでした…( ;∀;)
テレビアニメの長さでちょっとずつ進む方が良かったのかもしれません。
劇場版としては、絵の綺麗さや迫力以外あまり評価できません。
作品のせいではなく
涙が止まらぬ後半
涙までは流さねど緊張感と大迫力に拍手!
そろそろゆとりを持って観れる頃かなと、遅ればせながら観た。
なるほど、大ヒットしている作品らしく素晴らしい緊張感と、これでもかと言わんばかりの大迫力に拍手!
確かに漫画を読んでいなくても十分楽しめたね。何故闘うのかと言う根幹や人間模様も背景に奥深くまで掘り下げられていたな。
人間に良い夢を見させておいてから楽しむなんて技は、発想からしてドS級でなかなか劇的だった。
おとぼけシーンもふんだんにあったし、禰豆子がちょっと小さ過ぎないかなとも思ったり。全員が泣いていたなんて尾上松也がテレビで言ってたけど、まあ涙が出るほどではなかったね。でもストーリー展開からして、この後も柱ごとに映画が組まれたらまだまだ無限の鬼滅ブームは続きそうだね。
ufotableの作品はキャラクターへの愛情が深い
原作は途中まででやめており、あまり期待していませんでした。ただ、ufotableが大好きだった事もあり、見ないわけには行かないと鑑賞。
想像を遥かに超えていました。
ufotableの作画、これでもかというほどの映像体験。
ここまではもちろんでしたが、何よりキャラクターの見せ方、愛情を、fateに引けず劣らず感じることができました。
よくある劇場版にある、いろんなキャラクターがちょいちょい活躍して終わりではなく、ちゃんとテーマをぶらさず描くのはさすがでした。
観賞後、いろんな客層の観客席を見て、fateや空の境界で味わった感覚を、普段アニメを見ないような層に感じてもらえるようになったと感慨深くなりました。
映画「鬼滅の刃」は、なぜ凡作か
興業成績を塗り替える勢いの映画「鬼滅の刃」。
残念ながら、映画としては凡作である。
では、なぜ凡作か?
それは脚本が甘いからである。
本作のクライマックスは、ラストの煉獄の死だ。
彼は、上弦の鬼(原作では中ボスみたいな存在)の猗窩座(あかざ)をあと一歩というところまで追い詰めながらも敗れた。
煉獄はなぜ死んだのか?
「猗窩座に殺されたから」という回答は「意味」を持たない。
医学的には出血多量で(または多臓器不全で?)亡くなった、ということと同じくらい「物語にとって」無意味だ。
繰り返すが、この映画のクライマックスは煉獄の死である。
そこに「意味」がなさ過ぎるのが問題なのだ。
無限列車での戦闘序盤、煉獄や主人公・炭治郎ら鬼殺隊の一行は、鬼の術中にはまり眠りにつき、夢を見させられる。
このシークエンスで、夢の中の炭治郎が「改めて」家族を喪うシーンの過酷さは涙を誘う。
そして、煉獄もまた、家族の夢を見る。
そう、「家族」は本作の重要なモチーフと言っていい。
猗窩座は煉獄の剣を受け早々に、彼の実力を認めた。
そして、猗窩座は、煉獄に対し「鬼にならないか?」と誘うのだ。
人間として殺すには惜しい、鬼になれば、もっと強くなれるのに、と。鬼になれば、傷を負っても再生し、そもそも老いることはない。どんどん強くなれるぞ、と猗窩座は言う。
端的に言えば、煉獄は、この猗窩座の「誘いを断ったから」死んだ。
であれば、この選択に納得感がほしい。
「主人公の側だから当然じゃね」では薄い。そんなの当たり前過ぎる。
煉獄が断った理由を、伏線を張り、補強をし、「ああ、だから煉獄は断ったのだ」と観客を「説得」してほしいのだ。
そして出来れば、ここにドラマがほしい。
贅沢を言えば、葛藤があってもいい(「スター・ウォーズ」のアナキンやルークのように)。そして、彼の生い立ち、思考、背景から、こうした葛藤を乗り越えることに盛り上がりが欲しいのだ。
例えば、前述の通り、観客は夢のシーンで煉獄の家族についてインプットされている。
ならば、そのインプットを伏線として、彼のその後の行動に「意味」を持たせてもいい。
家族を守るために死んだ、無気力になった父を奮い立たせたくて決死の闘いを選んだ、でもいいかも知れない。
だが、こうした要素はまったく見られない。
かくして、脚本上の説得力不足のまま、煉獄はただ猗窩座の誘いを断り、そして闘った末、死ぬ。
煉獄の死を主人公たちは大いに悲しむ。
少年が、目の前で味方が死ねば、泣くのは、そりゃ当たり前だろう。
だが、ここにも説得力はない。
炭治郎こそ多少のやりとりがあったが、伊之助、善逸は、ほとんど話すらしてないではないか。
「なぜ」そんなに泣けるのだ?「何が」そんなに、悲しいのだ?その説明はまったく、ない。
つまり、「ただ味方が死んで悲しいだけ」としか描かれていないのだ。
煉獄の死という本作のクライマックスを、さらに盛り上げることが可能なシーンなのに、残念ながら、ここも脚本が薄い。
ディズニーアニメを思い出して欲しい。
ディズニーアニメの登場人物が何かを決断するとき、行動するときには、彼らの過去の出来事や、何気ないセリフ、なんてことのない小道具が意味を持って立ち上がってくる。これまで、こうした瞬間に、何度心を動かされてきたか。それは、まるで観客を罠に掛けるように。巧妙に伏線を張り、背景をインプットすることで、「理由」を肉付けし、登場人物の行動に対する説得力を高めているのだ。
だから、ディズニーアニメは、子どもだけでなく、大人の鑑賞にも耐え、僕たちの心の奥深いところに刺さるのだ。
ほか、京アニ作品の演出の繊細さ、宮崎アニメの作品を超えたテーマの大きさはどうか。
条件は同じだ。
2時間ほどの尺、アニメという表現手段。
アニメは実写ではないから、予想を超えた役者の演技や、たまたま映り込んだ風景の鮮やかさ、といった不確定要素が入り込む余地はない。
クリエイターが作ったものだけがスクリーンに表される。
その中で、何を伝えるために、何を表現するのか?
逆に言えば、意図的に作ったものだけが、画面に表れるのがアニメである。その表現が薄ければ、観る者の心を動かすことは出来ないのだ。
なお、補足すると、原作においては、煉獄の死は、その後の主人公たちにとって「意味」を持ってくる。
だが、それはこの映画の「外」の話である上、作品中の時系列で言えば「先」の話だ。映画公開時にはテレビ、映画ともに続編の公開は発表されておらず、よって、本作を観る上での前提として考慮することは出来ない。
戦闘シーンの流麗さ、CGと描画の合成の巧みさなど評価すべき点はあるが、脚本が甘く、登場人物の書き込み不足によって、1本の映画として観たときに映画「鬼滅の刃」は、ごく平凡な作品と言わざるを得ない。
原作やテレビアニメ版のファンが大画面、高音質で楽しむためでもなければお勧めできないと思う。
泣けた
アニメやマンガを観たことない人でもある程度内容を知っていれば映画だけ観てもそれなりに理解できると思う。
でもやっぱり、特にアニメを観てからのが良い。
アニメを観ていることで内容もそうだけど、ここでこのBGMくるのか!と音楽や映像が相まってそれが余計に感動したり、炭治郎の気持ちに共感し「悔しいよね…」と一緒に泣きたくなる。
そして、自分は息子を育てる親の立場だが胸を打つシーンが多々あり、マスクがぐちゃぐちゃになるくらい泣いた。
エンディングでしっかり涙を乾かそとしたけど、エンディングのイラストもまた泣ける。
鬼滅の刃にハマった人は観たほうがいいが、流行りだからとあまり興味のない人が観てもそこまでじゃないかも。
早く通常のスクリーン数に戻して
話の途中をアニメ化しただけなのにここまでいい映画になったのだろう
非常に良かった。
バトルシーンのクオリティは非常に高いし、
お話もまとまっていた。
とりあえず、主人公たちがかっこよすぎた。
お話の途中なので、ここで終わりかーいというのはあるが、それは仕方ない。
炭治郎の家族のシーンでうるうるきて、
煉獄さん話で涙腺崩壊しそうになる。
今後の鬼滅の展開も楽しみ。
漫画で読んでいたからこそ余計楽しめたのかも。
皆一生懸命作ってます。
レビュー全般に言えることですが、1.5以下(100点満点で30点)で点数付けるのは読んでて悲しくなります。アニメ1分でどれだけの時間、人、熱量がかかっているかご存知ですか?アニメに限らす皆一生懸命、命を削って一つのシーンを作り上げています。ドラマなつぞらをみてください。所詮ドラマだから大袈裟にして作ってると思われがちだが、現実はそれ以上に過酷な仕事場です。鬼滅の刃の完成度をみたら声、音楽、歌、そしてエンドロールの莫大なスタッフの作りての人達にあんなひどい点数はつけられないと思います。それが仕事だから、お金もらってるからどんな評価しようがとやかくいわれたくない!と言う方いますけど、けど、けど映画はテレビと違って1000円以上のお金と映画館までの時間と交通費を自分の判断で行くわけですから、それだけでも1点はつけるべきだと思います。その映画を選んだのは自分自身ですから。それが最低限作品を作った人達への礼儀だと思います。これはあまり言いたくないのですが、ライバル社が評判を落とす為にお金を払って書かせるといった事を聞いたことがあります。映画のレビューなのに話がそれましたが、長々と長文で申し訳ありませんでした。
ひとつの映画作品としては。。。
煉獄さん……心を燃やせ!受け継がれていく神作画とモノローグ(セリフ...
煉獄さん……心を燃やせ!受け継がれていく神作画とモノローグ(セリフ)祭。前半、ポスタービジュアルや予告のまま炭治郎が主人公らしい展開で一山あった後の、煉獄さんパートがもう…。それぞれの過去や抱えているもの、ドラマに裏打ちされた怒涛のアクション!やはり絵がスゴい!! 終盤胸熱展開すぎる。原作未読の身としては、この後どうなっていくのかが気になる。映画本編を見た後に聴く主題歌「炎」は沁み入るものがあった。感動に拍車をかける。エンドロールの背景絵が完璧に煉獄さん仕様に振っているのも潔くて、涙腺を圧迫した。
脚本が特定の脚本家の名前ではなく、ufotableとなっているのも良かったな。これぞチームワーク。ふと思うことなんだけど、炭治郎のあの筋斗雲にも乗れそうな少年漫画らしい純粋無垢真っ直ぐさと、分析的(で現代人的?)な説名台詞要素って、キャラクターとしてマッチするのだろうか。禰󠄀豆子はやっぱり最強にかわいいんだけど、たまに心配になってくる。
話題なのは何故?
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