劇場版「鬼滅の刃」無限列車編のレビュー・感想・評価
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煉獄さんの言葉に痺れました
Amazon primeでアニメは見ていますが原作コミックは読んでいませんが、周囲に原作を読んでいる人もいるので、そこからこぼれてくる話の筋から、煉獄さんの結末については知っていました。
映像や声優陣の演技、素晴らしいのは他の皆様のレビュー通りです。
私はただ、煉獄さんや煉獄母の言葉に痺れました。
アニメと映画だけしか見ていませんが、
ここまでの登場人物の中ではダントツカッコよくて人として尊敬できるのに、物語の序盤で去ってしまいとても悲しい。
早く続きが見たいです。
コミック買ってしまいそう。
びっくりする位良かった。
声優の迫力と作画すごい。
現代の人間社会は、孤独で個人主義な鬼社会
この作品は現代人の冷めきった心を焚きつける炎である。
鬼滅の刃無限列車編はコロナの影響を受けて公開が延期となった多くの作品の一つである。コロナのような歴史的出来事があると、観客はそれを踏まえた見方で映画を鑑賞してしまう。来年以降に制作される映画はそれを前提に制作者側も作品をテーマ付けしなくてはならなくなるだろう。
そのためコロナ前に制作され、コロナで公開延期された映画は、コロナ禍を潜り抜けた観客の目に耐えうるかが試される。
しかし、鬼滅の刃無限列車編はそれに耐えるどころか、むしろ追い風にして日本映画史に残る記録を打ち立てている。
私が追い風にしたといったのは、もしコロナがなければこの映画はここまでヒットしなかったと考えているからだ。
それはなぜか。ここでは、経済や自粛疲れなどの外部要因は置いて、あくまで作品のテーマだけに主軸を置いて語らせていただくことにする。
「強いものは弱いものを守るべきだ」
この映画はそんな当たり前の理屈を語るだけの、言えばありきたりな話である。既視感ある浅いテーマだが、それを真に受けてしまうくらいコロナ禍にいる我々の心は脆弱になっているのだ。
思えば今年2020年は東京オリンピックも予定されて、多くの人にとっていい意味で忘れられない達成の年になるはずだった。東京の街を歩けば分かる。次々と新装開店するお店や、観光客向けの一風変わった企画や新サービス。インフラ面でも数年で首都圏の駅にホームドアが設置され、どこでもwifiがつながり、地下鉄でもスマホが使えるようになり、新駅だって出来た。大企業も巨大再開発に乗り出し次々とオープンするランドマーク。全て、賛否はあれど開催されることになったオリンピックに合わせて、現場が懸命に考えて手を動かした産物ともいえる。しかし、そんな努力をすべてコロナが吹き飛ばした。ゼロに戻すのではなくマイナスにした。
そして、そんな時、政治は無力だったし、多くの会社も従業員に対して無慈悲だった。そんな残酷な世の中であるのに、ネットニュースを開けばコメント欄に飛び交う心のない言葉たち。経済的に、精神的に様々な形で苦しむ弱者も全て自己責任論で乱暴に踏みにじられた。
また、多くの人を魅了してきた複数の著名人が、突然自らの命を絶っていく年でもあった。
そんな世の中にいれば、多くの人が疲弊してしまうのは当たり前である。
よく鬼舞辻を頂点にした鬼社会はブラック企業に例えられる。しかし、群れないといわれる極端に個人主義な鬼たちの生態は、実は現代の人間社会全体にすでに根付いている。強いものだけが生き残り、弱いものは弱音を吐いたり助けを乞うことも許されずに孤独に消えてゆくのみである。
そんなの今までだってそうだったが、コロナ禍でその闇がより顕著に、多くの人にとって身近になったのではないだろうか。
「強いものは弱いものを守るべきだ」
そんな世情を反映してか、子供たちが魅了されるような稚拙な正義モノに、大人たちは一周回って深みを見出してしまうのだ。
我々は時に自らの手で開き直って鬼になる。煉獄杏寿郎のような人間であるよりも、鬼として生きる方が遥かに不幸にあいにくい。勝負に負けても試合には勝て、というのが大人として生きる知恵である。
間違っている上司や会社に逆らうよりは従っておけ。強者に立ち向かって己を高めるより、周りの弱者から搾取したほうが楽だ。正直者として馬鹿を見るくらいなら、サイコパスになって勝ち組になる方がいい。生真面目で普通な人間よりも、ちょっと変で尖っているほうが人として魅力的。そんな言説を聞けば「一理あるよね」と思ってしまうのではなかろうか。
そんな世界に足りないのは、幼稚園で習うような当たり前のことなのではないだろうか。
「強いものは弱いものを守るべきだ」
そして、そんな当たり前のことを全うした煉獄杏寿郎の殉死に我々は言い表せない寂しさを覚えてしまう。
「英雄がいない世界は不幸だ。しかし、英雄を必要とする世界はもっと不幸だ。」という言葉を思い出したが、実は、我々が生を受けた不幸な時代が必要とするのは、英雄気取りの鬼はもちろん、完全無欠の真の英雄でもない。
望んでいるのは英雄ではなく、英雄であれば強くても弱くても鬼よりは尊ばれる世の中である。
鬼になることを断固拒否し、勝負に決して負けなかった煉獄杏寿郎の死を悲しみ慈しむ鬼滅隊に、現代人はその精神が生きる居場所を密かに見つけたのだ。
今日も熱く燃える炎のような本作品に暖をとるべくして、人々は映画館へと足を運んでいる。
心を燃やせ
目立っていませんが映画のキャッチコピーは
「心を燃やせ」です。
その通りの展開です。映画のリアリティーを削ぐシーンもあるのですが、所謂ジェットコースタームービーとして良くできてます。
畳み掛ける展開で炭治郎を、猪之助を、れんごくさんを、応援せざるを得ません。
これ鬼の定義と違うよなあと皆思うでしょうが、そんなのはジェットコースターは即座に振り払い突っ走ります。
強い魅力あるヴィランとしての鬼なのです。
そこで出てくる?何でもっと早く出ないの?なんてのも置き去りで突っ走るのです。
これは「無限列車」を映画に持ってきたことも功を奏したと言えます。というか、最初から狙い通りでしょう。
そして、この凄いジェットコースタームービーは熱気と狂気でこころを燃やすところまで一気に行き着きます。
ここは素直にジェットコースターである無限列車に乗るのがお薦めです。
追記
自分が一番ぐっと来たのは、
「おれの家族をばかにするな。俺の家族がそんなこと言うわけがないだろう!」
のところです。鬼の思索が全くの逆効果になったところでした。
竈門くんを見誤ってるよね。当然の反応をした竈門くんが格好良かったね。
アニメを観た人向け
原作でお腹いっぱいという方はこの時期に映画館まで足を運ばなくても半年後のレンタルか配信を待つというのもあり。
原作もアニメも観て更に楽しみたい方は是非観に行った方が良い作品ですね。
そして、全く鬼滅を知らない人はアニメ好きならありで、ジブリとディズニーしか観ない人はNGという感じの映画でした。
個人的にはとてもアニメーションのクオリティが高く、戦闘シーンの臨場感が良く出ていました。
猗窩座と煉獄の戦闘シーンについては、原作だと一コマで煉獄は重症を負いますが、その一コマ…そこにどれだけ労力注ぎ込んでるんだというくらい濃厚な戦闘シーンが盛り込まれていました。
ドラゴンボールみたいに見えない戦闘で終わらせることも可能だったと思いますが、原作に無い緻密な描写がされており感動しました。
話の流れは原作通りなのでストーリーについては割愛します。好きなら見るべし。
煉獄にもっと焦点を当てていたら更に良かったのかなと思いましたが、尺の問題でそうもいかなかった印象。
戦闘シーン意味不明という感性の持ち主だと楽しめませんのでお年寄りや高齢者には勧めてはいけないと思います。
煉獄さんの最後と炭治郎の最後の叫びで映画館に鼻を啜る音が多かったのはそれだけ楽しめた方いたんだろうなぁという感想。
個人で話に入り込め無いという方もいるので、Netflix やdアニメで配信されているアニメで予習していくのが吉ですよ。
アニメも漫画も知らない母が泣きました
予備知識なしの鑑賞でも大丈夫
10月16日に公開され、大ヒット中の映画「鬼滅の刃」。
公開10日で153億突破は、ものすごい。
そこで、この映画を鑑賞してみた。
さて、どんな映画(ストーリー)だったのか。
興奮と感動しかないです。
予備知識なしで、一番不安だったのは状況把握が出来なくて取り残されてしまうということ。
例えば、“人物の名前がわからない”や“この人の過去が分からなくてこのセリフの意味がわからない”などだ。
予備知識なしは、映画鑑賞に影響したのか。
いや、そんなことはない。鑑賞していれば、人物名はわかる。人物の過去についても一部だが映像中にある。
興奮についてです。興奮は映画を見て確かめてください。映画館じゃないと体感できない興奮です。映像・音全てが勝る。
感動についてです。これは、見てください。予備知識なしの人がすごく感動したんです。周りの人たちも、鼻すすって泣いてました。
追記1)さまざまな世代に愛される理由がよくわかりました。
追記2)今回はIMAXで鑑賞したのですが、IMAXでしか出せない迫力がありました。
話題作
腹が痛い😩そして
「ククルス・ドアンの島」のような映画
原作漫画もアニメも未体験で本映画を鑑賞しました。
"鬼滅の刃”の物語の中で、星の数より3つ程少ないストーリーの中の1つがこの映画
鑑賞後、今回のエピソードが全体の中でどの程度の意味合いを持っているか、興味を持ちました。
特に今回の”柱、彼の存在意義”
背景と汽車(8620形)と水の表現が奇麗でよかった。
しかし冒頭にでてくる男女2名があまりにも2Dで厚みがないのは寂しい。
だったら、真正面から2名を描くべきだ。
題名に刀が付くわりに、刀への思い入れはない。
細かい刀の描写まではアニメに要求しないし、伊之助の刀が刃こぼれをしているまではいいが、
鍔(つば)がないのは致命的だ。確実に指を切断する。
全体的にキャラクターの目が大き過ぎるが、これはアニメなので”特徴”と言う事
遊戯王の主人公(武藤遊戯)と同一人物のような”柱”がどこを観ているのか?
焦点がなく、固定された眼球は大きな面をつけているようで、違和感が大き過ぎた。
僕は汽車がでてくる映画は「銀河鉄道999」の方がしっくりする。
僕は”おじさん”だったようだ。
子ども連れで行く人へのレビュー
映画館で、ざっくりあらすじを履修した状態で観て来て、非常に楽しく拝見しました。
面白い所は、詳しい人が素晴らしいレビューを沢山書いてますので12歳以下の子どもについて。
子どもは小学校低学年〜中学生くらいが多く、何人かついでに連れて来られた幼児って感じでした。
隣が7つくらいのお姉ちゃんと4つくらいの弟さんでしたが、お姉ちゃんの方は集中して観てました。
隣の坊やや、聞こえた子どものリアクションを見るに、男子の人気は主人公の炭次郎、
視点や言動に共感できるのは、無邪気な猪之助って感じなのかなと。
そして、最期の遺言のシーンでは、
隣の坊やは照れたのか退屈したのか、始終落ち着かない感じでバタバタしてたので
親が泣きに行く場合、幼児は置いていくか、2周目で泣くかが良いのかもなと思いました。
あと、泣く子はいなかったけれど、中座する子は結構居たので、
長丁場でトイレに行きたくなる事を想定して、端の席が安心かも知れません。
個人的に、観た後に子どもに指導・助言が必要そうな所は:
・炭治郎が、夢から覚める為に自分の首を掻き切る際、夢と現実の区別が付かなくなり、実際に死にそうになる場面
・悪夢の中で、血塗れの親や兄弟たちに「お前のせいだ」と酷く責められる場面
の二つは、大人でも夢と現実があやふやになるような作り込みをしていたので、
現実と妄想の境が曖昧な年頃の幼児には、夢というのを強調した方が良いかもなと思いました。
多分、幼い子どもでも、首を落としたり刺されたりするシーンは理解できると思うけれど
家族に裏切られるとか、人間は自分で死ぬことができる…しかも夢の中ならそれで目が覚めるとか。
そういうシーンは家庭環境でも、ふとした時に再現されやすいので、後からジワジワと効いてくる可能性もあるのではと思いました。
あと、はっきりと死に様は描かれてませんが、幼い子どもを残して母親が死んだと分かるシーンがあるので、
母親への依存が強めの子は、しばらく甘えたになる事もあるかもしれません。
そんな時は、邪険にしないで甘やかしてあげてくださいね。
コンコロリ…で、うとうと。
周囲の大人達や家族達が、こぞって観に行って絶賛しているので、つい観てしまった。
漫画だけ読んでいて、アニメは夫が観ているのを横目でチラ見程度だったので、どんなもんかと思っての鑑賞。
漫画は、人物や背景の書き込みが変態的に細かい点が特徴だったけど、アニメも背景はかなり細かく自然を表現していたと思う。
川や雪の自然描写は、写真やリアルな動画を組み込んでるのかしら?と思うくらいリアルで… リアルすぎて、アニメのタッチとチグハグに見えてしまって、集中できず。
あと戦闘シーンのモリモリは3Dも織り込んでるのかな?そこもチグハグに見えて、またもや気が散ってしまった…。
ストーリーも漫画と同じ構成なので、すでに漫画で大泣きしたので、アニメでは号泣とまではいかなかった。
ストーリーを知ってるアニメを初めて観たからか、
映画館が1席間隔なしの満席で暑かったからか、
私も血鬼術にハマったのか、
前半はコンコロリ、コンコロリでうとうとしてしまった〜。
あまりポジティブな鑑賞コメントじゃないけど、鬼滅の刃は大好きだぞ。煉獄さーん!
PG12は厳しすぎ
「無限」と対。限りある生命の尊さ。
原作未読。アニメは「兄弟の絆編」「那田蜘蛛山編」のみ。
断片的な知識で理解できるかどうか不安でしたが、杞憂でした。
人間は誰しもが、自分が衰え、そして必ず死が訪れる事を知っている。限りある存在であり、そこからは逃れる事はできない。
しかし本作で人間と対峙する「鬼」は、斬首以外の傷ならば、いとも簡単に再生。衰えを知らず、まるで「無限」の存在のように振る舞う。
その鬼の本性に触れた時、煉獄氏(本作の真の主役デス!)が何を選択・決断し、どう行動したのかが、この作品のメインテーマなのではないかと思います(もちろん様々なテーマが幾重にも散りばめられておるのですが…)。
人間は、己が限りある生命を知るが故に、他人の為に生きたいと願う。自分の成し遂げた事を後に託そうとする。…この「他人の為に生きる」事こそ、他の動物とは違う、人間性の本質的な部分であると改めて感じました。
そしてこの映画において、その生命本質の美しさに触れ、皆が感動するのでしょう。歴史的大ヒット作になるのも頷けます。
逆に、自らの死を意識しない鬼達は、例外無く自己中な振る舞いに徹しております(見事な対比ですね)。
炭治郎(いちおうの主人公w)がクライマックスにて「煉獄さんは勝った!」と叫ぶのはまさに「生命への賛歌」であり「人間性の凱歌」であったように思います。
劇場版向きじゃない気がする…。
バトルシーンの作画は流石ufotableだと思いました!好感音も、劇場だからこその迫力があります。
でも、CGと作画の組み合わせはいまいちかもしれません。下弦の壱の体がCGで顔は作画。顔が浮いていて気持ち悪くて集中して見れなかったです…。作画の方が良いシーンもCGだな…と思いながら見てました。CG使うならもう少し、作画に馴染ませて欲しいです。
ストーリーの内容は、脚本が悪いのかな?だらだら話が進む割に説得力正直薄っぺらいです。漫画通りといえば漫画通りで忠実に再現はしているのですが…ただ、それだけでそれ以上でも以下でも無いです。
キャラクターの行動と台詞に説得力が無いので、ストーリーを楽しむタイプの人にはおすすめできません。
あと、所々で中途半端なボケが入るので良い流れがストップ。キャラの個性は十分に出てるなとは思いました。でも、夢の中と現実との区別が曖昧なままだったのでキャラ崩壊してるとさえ一瞬思いました。
誰目線で見ていれば良かったのでしょうか?
正直、原作は好きだけど感情移入できませんでした…( ;∀;)
テレビアニメの長さでちょっとずつ進む方が良かったのかもしれません。
劇場版としては、絵の綺麗さや迫力以外あまり評価できません。
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