劇場版「鬼滅の刃」無限列車編のレビュー・感想・評価
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コロナ禍の現下ゆえに
平安初期に書かれた「伊勢物語」では、在原業平が駆け落ち逐電した先で、女が鬼に喰われてしまい、「今昔物語集」「御伽草子」において源頼光は部下の四天王と共に、人々に災厄を撒き散らす大江山の酒呑童子=鬼を退治します。
古来、日本では、日が暮れ漆黒の闇が深まる夜になると魑魅魍魎が跳梁跋扈し、百鬼夜行が漫ろ歩いて人を喰らう、人智の及ばない妖怪変化=“鬼”が支配する恐怖の世界となっていました。
文明が開化し浸透し、人々が自然を克服し破壊し統制するようになるにつれ、鬼たちは棲み家を無くし放逐されていきました。しかし鬼たちは、新たな棲み家を見出しました。己の力を過信し驕った人の心の中に棲みつき、人の“恐怖”を操るようになって久しいのです。
時間に追われ気忙しく日々を送る現代社会、多くの人間が日常生活に埋没し、フラストレーションに晒される毎日。一方で世界がダイナミックに秒速で変化するグローバル経済の下、いつでも誰でもが心を病んで不思議ではありません。
翻って今、全世界を覆う新型コロナウィルスの猛威の中、言動を抑制させられる抑圧感、目に見えない言い知れぬ不気味な閉塞感に晒された現下で、TVバラエティ番組で笑い=ひと時の緊張の緩和による刹那的な癒しは得られても、それだけでは心の底流に蟠る遣る瀬無い不平不満は払拭されず、人々はやはり他の多くの人と共感し合い、そして没頭して心底から感動することを渇望し、飢えています。
本作は、多くの日本人が、その心に巣食う“鬼”の存在を痛感し疼いているからこそ、ソーシャル・ディスタンスで隔てられつつも、他人と同じ世界観の中に浸り、感動を共有したいがゆえに日本映画史上の最高興行収入を上げようとしているのでしょう。
本作のスジの基本的骨格は、正義の集団と悪の集団との抗争劇であり極めてシンプルな、主人公たちの冒険成長譚でもある勧善懲悪ストーリーですが、そこに構築された複雑な組織体制と規律、そして戦闘方法は独特であり、それゆえに既に完成されたこの物語の枠組みを共有することによる、不可視的な固い連帯感が強力なモチベーションとなって、皆を映画館に走らせていると思います。
代償を求めず、己の命を賭して他者の命を守る行為の、神々しいまでの高潔で崇高な死の美学がそこにはありました。また背景の緻密で写実的な描写が、いかにも漫画的なキャラクター画図を、眩いほどに印象的に引き立たせています。
但し、際立って特殊なターミノロジーに共鳴できないで観ると、今一つ感情移入がしきれず、驚ろ驚ろしく怪異で、ある意味で耽美的で猟奇的な世界観に、全く共感はしきれないと思います。
多分、人間は2種類に分けられます。一つは“鬼”がはっきり見える人間、今一つは“鬼”に棲みつかれ“鬼”が見えなくなっている人間で、今のコロナ禍では後者が圧倒的に多数を占めているのでしょう。
原作知らないからか・・?
2つの話が、関連性も無く、ぶつ切りでくっついてるような内容だと思った。何だかもったいないなぁと思ってしまった。
原作があるみたいだから、原作に口出しすることになってしまってあれだけど、1つ目の方をもっと展開に深みや広がりを出して、鬼をやっつけたと思ったら、実はまだ生きてて復活して、ハラハラドキドキという展開とか、せっかく夢の中に入るという内容なら、もっと深みや広がりを持たせられる内容になるのになと思ってしまったり、又は鬼は鬼で人の夢を作り出すのは、実は鬼の夢にも何か深い理由があったりとか、流行ってるからこその理由が何かあるのかと、期待してしまった。。。
又は1つ目の内容の中に、もう少し2つ目に続く伏線を張っておいて、2つ目の話の中で、そう来たか~っ!って思うような内容なら、つながるのにと思った。
原作知らないからなおさらだけど、残り20分~30分どうなるかなと思ったら、別の話になってしまって、何だかとても残念だった。
話題作をようやく鑑賞!
コロナ禍で自粛していた事もありおよそ11ヶ月ぶりの映画館。スクリーンで鬼滅の刃を堪能してきました。
平日朝のローカル映画館につき客の入りはまばら。年齢層は意外なほど高く主婦層多めで驚きました。原作未読、アニメはTV総集編を予習しての鑑賞。
TVシリーズの直後からシームレスに映画本編が始まります。序盤は過度にリッチな作画にするでもなく、TV版から違和感なく没入していける作りになっています。そこから徐々に劇場クオリティになっていき、クライマックスでストーリー・作画クオリティ共に頂点に達する構成です。
例えるなら「ボヘミアンラプソディ」が近いですかね。序盤、中盤はあくまで伏線。クライマックスが本編という。それくらい終盤にハイカロリーな展開が詰め込まれています。
特殊な構成上、中盤はテンポの悪さが気になる方もいるかと思います。これを中弛みと感じるか伏線と捉えるかで好みは割れそうです。ただし心理描写や回想シーンこそ鬼滅の"売り"でもあるので、テンポを犠牲にしてでも描くべきドラマがあるのも確か。ここは漫画原作を一部切り取っての映画化なので致し方ないですね。
しかし終わってみれば非常に満足度の高い作品でした。ファン、そしてなによりスタッフに恵まれた作品だなとしみじみ。
原作未読組ならば、度肝を抜く展開にまず驚くでしょう。ビジュアルやストーリーはノーランの「インセプション」、クローネンバーグの「ビデオドローム」を思わせるマニアックな要素もあるので、映画ファンも楽しめます。
そして何よりも見応えがあったのは、煉獄さんが見せるクライマックスのアクション!
これがとにかく凄まじかった!!
これだけでも劇場体験としてチケット代の元が取れるほどのクオリティでした。更に親子、兄弟、師弟の絆を描いたストーリーには涙を禁じ得ませんでした。
これだけの話題作なので予備知識なしに見るのも面白いかもしれません。好みが否かはともかく、今1番乗りに乗ったエネルギーあふれる作品なのは間違いまりません。それだけでもスクリーンで見る価値はあります。
旅はまだ道半ば。
テレビシリーズの続編が待ち遠しいです。
煉獄さん、とても良かったです
映画がアニメの続きとのことだったので、アニメを全部見終えて見に行きました。
初めて映画で見た人も面白いと聞くけれど、やはり内容を知ってる方がより楽しめると思います。
今回は煉獄さんが主役なの?と言うくらいの大活躍!熱く、まっすぐで、思いやりがあって、何より強い‼️
走っているSLの中での鬼との戦い、迫力があって手に汗握りました。ちょっとAKIRAを思い出しました。
ちょっとした隙に助けるシーンとかかっこいいです。
楽しい夢の中に閉じ込められて、炭治郎のそこからの覚醒にドキドキして、無意識はとても美しかった。
最後の結末には泣けてしまいました😭
えー、そんなことになるの?
続きが気になります…。
「炎」は煉獄さんへのレクイエム
この作品の大ファンでもアンチでもなく、これだけ話題になっていたら映画好きとして観賞したいと思い二度観賞しました。一度目は臨場体感タイプで次は普通で。二度目はポイントでと思ったら使えないんですよね。なんか操作されてるんですね。横路反れましたけど、原作は無料の一話位とアニメも少し程度の知識でしたけど楽しめました。泣けました。初めて見た時マスクがぐずぐずになるほど泣きました。周りの人はそうでもなく、ひどいのは子供を連れた親が上映中スマホを長くいじってた事。人のいない所に席取れよ…そういうのに限って人がいても自分が見たい席取るんだよね…とか最初集中できなかったのが残念。トイレは立ちませんでしたが戦闘シーンの単調に少し眠くなりました。この映画だけでも私は泣けたし、面白いと思ったと感じましたが話題だけで背景わからず見に行った人がよくわからなかったとTVで言ってたので簡単な人物像はwikiででも読んだ方がいいかも。「炎」はダウンロードして聞いてます(感動)。機会があればIMAXでもう一度見たいです。
映画からそれますがこのご時世、放映予定延期や中止、見る人のマナーが以前にも増して悪くなり純粋に映画好きが不快な思いをする事も多い。早く楽しめる映画館になるよう願いたいです。総合☆4
寝ない度3 トイレ行かない度4
スマホが壊れたり、色々で久々のレビューです。
回を見るごとに泣けてくる
何故ここまで高評価なの…?
流行ってるから観に行こう!…なノリなら
観に行かない方がいいと思います。
原作未読のアニメ視聴済です。
評判の良さに期待があがっていたのもありますが、
エンドロールまで観て唖然…えっこれ映画ですか?
ufotableさん映像は、アニメ同様美しかった。
声優さんの演技も素敵でした。
なのに、なんだろうこのぶつ切り感。
無限列車の魘夢の話までは良かったのに
猗窩座さんの登場。
何故いきなり登場?
せめて冒頭で、登場のフラグあればまだしも
唐突すぎて、置いてけぼり。
そして、煉獄さんの見せ場だから分かるけど、
炭治郎よ、重症すぎません?
那田蜘蛛山編の時、考えたら呆気なさすぎるし
ご都合主義。
煉獄さんの言っている重みは理解できるけれども、
こう…なんだろう感情移入ができない。
煉獄さんの背景を考えたら、良いお話なのになんなんだろう…。
猗窩座さんの登場でお涙頂戴にしているように、
みえて冷めてしまいます。
そして、終わり方。
原作通りで
炭治郎達の成長へのエピソードとして
素敵なんだけれど、映画として
子どもファンが多い作品なのに
この最後はどうなんでしょう。
そこもすごくガッカリです。
コロナ禍での映画業界の大貢献は
ほんっとに素晴らしいと思いますが、
映画として評価されるのは首を傾げます。
原作読んでいると、また違うのだろうか。
これから海外でも放映されるとのことですが、
どんな評価をうけるのだろう…。
ありがとうと言える炭治郎
炭治郎は自然にありがとうと言う言葉が出てくるいい子だ。
この作品が、これだけ人気になっているのは、炭治郎が絶対に鬼に屈して負けない強い意志を持っていると共に、とても澄んだ心の持ち主だからなんだろう。
ベースとしてどうしようもない理不尽な世界がある。
今の世界もそうだ。理不尽だらけだ。子どもだって長いものに巻かれた方が楽なことを感じながら生きている。
その中で、大きな力に屈してしまわない強い心を持ちながらも、まだ未熟な力の持ち主であるところが親しみが湧いて共感してしまうところであろう。
そこに煉獄さんの生き様を見せられた日には立ち向かわずにはいられない。
鬼でありながら鬼と闘う禰豆子の立場も素晴らしい設定だ。
仲間たちと一緒に成長したくなってしまう要素がある。
急に顔がギャグになったりするのに最初は馴染めなかったが、すぐ慣れてくる。
煉獄さんのお母さんの遺言も育てかたも素晴らしいな。
どんなに困難と思えることにも立ち向かって行こうという気概を取り戻せる作品であった。
少年ジャンプ的な世界がものすごく好きとかではなくても、食わず嫌いせず観てしまえば良さはわかるものだなあ。
原作未読の初心者に配慮がないがそれでも面白い
ジャンプで最終話まで読んでるので結末まで知ってる身からすると面白いと思いますが、原作未読、アニメすら見てない人には説明不足すぎるとは思います
特にレビューを見てても、アカザが来た理由や煉獄父がやる気を失った理由なんかがまったく映画だと言及されていないのでしっくりこないかもしれません
原作だと無限列車編はこのあと炭治郎は煉獄家に行き、アカザは無惨に叱責されるところまであるんですが、映画のラストで煉獄を殺したアカザが無惨に叱られて終わるんじゃ後味が悪いのでそこをカットするのは仕方ないのかもしれないですが、映画として作品を仕上げるにはカットされたエピソードも必要だったのかと思います。
千と千尋を超えて日本1の映画になることはほぼ確定事項なので、この映画だけで1エピソードが完結するようなロングバージョンの特別版なんかもあるといいですね
あまりにも正統派な映画化
泣けました
煉獄編
テレビアニメの続きであるこの映画のストーリーは鬼殺隊四人と鬼化した妹が列車上で鬼退治をしました。というわかりやすいストーリーです。主人公が水の呼吸壱の型と叫んで日輪刀を振ると水龍が走ります。どういう仕組みなのか、オーラか波紋かなどと考え過ぎてはいけません。戦闘シーンはよくできていてかっこいいので、それを大画面で見られたのはよかった。背景もすばらしく、テレビアニメの続編として自分は楽しく見ることができましたので、実写化などと言わずさらなる続きをテレビアニメ化して見せてもらいたいです。主人公は出来すぎなので、今後の黄色い電気の人の成長が楽しみです。
煉獄さんはヒーローの鑑
原作はジャンプで一から読んでましたが正直途中で打ちきりになるかとも思ってましたが、まさかここまで人気になるとは。
限定的とはいえワンピースを抜く作品が生きてる間に出てくるとは思わなかった!
映画単体で見ると、アニメシリーズの完全な続きということで、よくある冒頭でのあらすじやキャラ説明は一切なくいきなり始まります。
やるべきコトをやり、果たすべきことを果たす、煉獄さんの為の映画でした。
バトルシーンは特に迫力があり、ワンピースやドラゴンボールにも引けを取らないくらい。
煉獄さんには生きて欲しかったけど…
死して伝説になるのはメラメラのあの人と同じですね(ToT)
12/1現在歴代興行収入2位!
千と千尋の神隠しを抜けるか!?
劇場版二弾もあるか!??
ヒット作の基本
煉獄杏寿郎をなめていた
原作は未読だが、アニメを見て予習して鑑賞。
アニメを見る限りでは、煉獄杏寿郎は思い込みの強い変なヤツというイメージだったけど、この劇場版を観たら、もう尊敬に値する人物に…
ラスト30分は完全に煉獄杏寿郎の炎に心が熱くなるどころか、焼き尽くされた。
ただのアニメの続きと言ったらそれまでだが、映画館の大音量で観る価値のある作品でした(^^)b
とは言え、スッキリした終わり方ではないし、映画の中でひとつの区切りって感じでもないし、ひとつの映画作品としてはあまり評価しづらい作品だった気がする…
それにしても、子供たちが多数押し寄せ、日本の映画興行成績の記録を塗り替えるような作品にしては、グロすぎるんじゃないかなぁ~?
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