「原作漫画のファンです」劇場版「鬼滅の刃」無限列車編 かなめさんの映画レビュー(感想・評価)
原作漫画のファンです
原作を読んでいるので内容は知っていましたが、動きと音が加わるとやはり臨場感が違いますね。見入ってしまいました。
ただ見返してみると、やはり少し疑問点が浮かんでくるのも事実です。
特にラストシーン。仲間とはいえそれまであまり関わりのなかった3人が煉獄の死にどうしてあそこまで感情的になって涙するのか。
最終選抜や那谷蜘蛛山でも鬼に対して怒ってはいましたが、死に別れた仲間に対して涙することはありませんでした。
まあ共に戦ってるうちに仲間意識が、と思うことにします。
映画オリジナルの演出に関しては良かったと思います。
冒頭のお館様のシーンや、ラストの涙する鎹鴉ですね。
あと映像の迫力や声優さんの演技は素晴らしかったと思います。
原作ファン、アニメファンは観て損はないと思います。
>あまり関わりのなかった3人が煉獄の死にどうしてあそこまで感情的になって涙するのか。
これを疑問にされる人がたまにおられますが、煉獄さんて最初は炭治郎を鬼もろとも斬首だと尊敬するお館様に反対してまで言ってました。
(でもすぐにいい心がけだと炭治郎のことを気に入ったようですが)
そんな煉獄さんが、この少年は弱くないと言ってくれた。そして目の前で自分たちを守るために死闘を繰り広げ、死の間際に命が削られていく最中にヒノカミ神楽について触れ、自分の家族への遺言は手短に済ませ、禰豆子を信じる、鬼殺隊として認めると言ってくれ、自分の方が死んでいくのに気づかいや助言もしてくれ、俺は信じるとまで言ってくれたら炭治郎なら泣いて当然かと思います。そもそも炭治郎は猗窩座に対して怒鳴った時は悔し涙を流してます。
その後は口惜しさと悲しさがごっちゃになって泣いているのでしょう。
善逸は煉獄さんの死を聞かされてぼーぜんとはしてますがその時点では泣いてません。善逸は炭治郎の悔し涙を見てからもらい泣きしてます。善逸は元々泣き虫ですけどもらい泣きです。
伊之助は自分でも言ってる通り100%悔し泣きです。伊之助は一度、那谷蜘蛛山で自分の弱さを目の当たりにして心が折れてます。煉獄さんが「己の弱さや不甲斐なさにどれだけ打ちのめされようと歯を食いしばって前を向け」の言葉の時に伊之助に焦点が当たっていますがぶるぶると震えてます。那谷蜘蛛山の時の不甲斐ない自分を思い出したのでしょう。悔しくてたまらなかったんだと思います。
この3人はそれぞれ泣いてる理由が違ってるんですね。疑問視してる人は3人とも悲しんで泣いてると誤解してるのでしょうか。
最終選抜や那谷蜘蛛山の仲間についてですが、彼らの情に触れてる間もなかったからではないでしょうか。
ですが那谷蜘蛛山で目の前で仲間が殺された時は伊之助が言葉をかけられないくらいには炭治郎は怒り心頭でした。
長々すみません。疑問が晴れるといいのですが。