はるヲうるひとのレビュー・感想・評価
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エグミ不足
山田孝之ってすごいなー!!って思ったけれども全体的にはだいぶ物足りない。
もっとエグいのカモ〜ン!!
ベクトル的には嫌いじゃないけど
え?佐藤二朗そこまでやっちゃう?くらいのエグいの、次回期待してます。
三兄妹の演技の凄み
30代前半くらいのときだったか、ある友人が「売春宿だらけの島があるらしい」と言い出した。なんじゃそりゃ!?と思ったが、そのシチュエーションの凄さに衝撃を受けた覚えがある。今やルポルタージュ本が発行されるくらいの知名度はあるようだ。
本作はそんな売春島を連想させる島が舞台。佐藤二朗が脚本と監督を務めてるってことだから普通の話ではないことは想像していたが、それでも驚かされてしまった。配役といい、演じている役者さんたちの演技といい、凄みを感じる。佐藤二朗や山田孝之の演技も凄かったが、仲里依紗がよかった。彼女のあんな演技初めて観た。
あの兄妹の話と思いきや、あの売春宿の人間たちを描いた物語としてうまく収束していった脚本もよかった。どんな話なの?と聞かれてもその魅力をうまく伝えることが難しい。なんか知らないけど圧倒されてしまったんだもの。舞台脚本が原作のようだから、舞台版も観てみたいものだ。
実際のあの島はどんな感じなんだろう。行きたいとは思わないが、ルポルタージュ本を読んでみたくなった。
虚ろな口
原発建設が取り沙汰される離島の女郎置屋を営む営む3兄妹と4人の遊女達の話。
島の規模は判らないが3軒の置屋の一つ「かげろう」を仕切る暴君な長男と、腹違いで小間使いの弟&持病に伏しつつアル中の妹、そこから抜け出せない4人の遊女。
長男と弟妹のわだかまりやアイデンティティ、コンプレックス、ふしだらよこしま目クソ鼻クソなマウンティング自尊心等をみせて行き、コメディ要素はゼロではないけど、スラムか吹きだまりの様な場末感と陰鬱感満載で、登場人物達に直後的に共感出来るものは全然ないけれど、やり切れなさやそこからの変化がなかなか面白かった。
ただ、気持ちの持ち様に変化はあったかも知れないけれど、今後の関係性や営みにに大きな変化はあるのかねぇ…という感じも残ったかな。
そして、結構キモの部分だと思うのだけど、黙っているのと作り話を語るのは違うと思うんだけどね。子供だった訳だし。そこがちょっと引っ掛かったかな。
それで、なんなのか
しんどいね。離島で置き屋にいて、そこで虐げられてるけど、出ていくこともできなくて。しんどいね。途中で山田孝之が『たすけろよ!』って言うけどその通り。しんどいね、しんどいよ。ミャンマーの人の笑いは救いになるね。最後、愛も実るしね。でもしんどいね、しんどい。
とは思うものの、それで、なんなんだろうとも思うの。しんどい状況を描写して、それを観たら、なにか感じるし考えるようにもなるけど、それならドキュメンタリーでいいよね。
そしてこの話では、出てくる人たちの不幸は、置かれた状況の悲惨さからくるんじゃなくて、山田孝之がある秘密を守ったのが原因だよね。状況関係なくてミスコミュニケーションが大きい。
現実にどうしようもない、その状況にいる人が一念発起しても変えられようがない状況が増えてきているけど、それをドキュメンタリーでなくフィクションで描くなら、どう描くのが良いのかと考えたよ。
濃厚。
まあ監督の経歴から演劇的な趣になるのは仕方がない。が、演技が濃く絶叫的、なるゆえ共感するのを逡巡してしまいそうな<芝居巧者たち>の見せ場の連続。相当な満腹感がありつつも、登場人物たちの「どこにも行けない閉塞感」を表現していく演技に、見入ってしまう。クライマックスの<真相>には驚いたが、観客に<考える=理解する>いとまも与えず「だからこうなんだ」という決着へのエンジンを吹かす。
【”真っ当と、虚ろは紙一重。虚ろの横に口を入れると嘘になる・・” 笑わない佐藤二朗の狂気を纏う姿、山田孝之の哀しみを纏う姿が印象的な作品。】
ー 多分、この作品は(こういう書き方は嫌いだが、敢えて)観る人によって、感想が全く異なると思う。地元が舞台なのでお客さんはソコソコ入っていたが、途中退場する人、寝ている人もいた。
又、”R15+指定”なのも”新人監督作”としては、ギャンブルだと思う。
けれど、今作は、佐藤二朗の強い想いが込められた映画だと、私は思った。ー
■感想
・子供の頃に起きてしまった出来事により、人格や人間関係が歪になった、腹違いの、テツオ(佐藤二朗)と、トクタ(山田孝之)とイブキ(仲里依紗)兄妹。
そしてどこかの島の”売春宿”で働く、4人の”はるヲ売る人”
テツオは、只管に狂気性を漂わせ、売春婦にも、トクタにも暴力を振るう。
ー 笑わない佐藤二朗の狂気を纏う姿の怖さ、山田孝之のテツオの存在に怯える表情、態度が印象的。
4人の”はるヲうる人”を含めて、皆、どこかが壊れている。
売春婦たちの、饐えた匂いが漂ってきそうな化粧部屋の誂えや、活気の感じられない島の港の風景。ー
・が、前半の展開は、”やや嫌な感情”を持ってしまった・・。
ー で、途中退場する人、寝る輩・・。ー
・今作をグッと盛り上げてくるのは、中後半だろうと思う。
トクタに火傷を負わせたテツオが、”あの部屋”でトクタに”たまには飲もう・・、兄弟だろう・・。”と自分の”真っ当な”家庭に招き入れ、ビビりまくっているトクタにビールを注ぐシーンから、トクタの全存在を否定するような、罵声を浴びせ、唾を吐きかけるシーンの緊迫感。
(前半からテツオが登場すると、緊迫感が凄いのだが・・)
◆今作の白眉
幼きテツオが母に髪を切って貰い、母が自らの髪を切って結ぶシーンと、その後の展開及び山田孝之演じるトクタが”真実をテツオと壊れた人々に血を吐くように叫ぶ”シーンだと思う。
ー 山田孝之の役者としての凄さ、全開シーンである。ー
<初監督、脚本でこのレベルの作品を造り上げ”R15+指定”と言う不利な条件にも関わらず、世に叩きつけてきた佐藤二朗は、福田監督作でのヘラヘラした演技など微塵も感じさせない漢であると思った作品。>
◇その他
・撮影は南知多で行ったのだと、エンドロールを見て知った。
成程、それで冒頭のタコのシーンなのね・・。
- これが分かる人は、愛知県民です。 ー
体が大きくているだけで脅威だけど、ゆるキャラにもなれそうな俳優日本にもいた!
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ある島で、古びた風俗屋を営む兄弟たちとそこで働く女達の話。
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この佐藤二朗と山田孝之、仲里依紗は兄弟役で、佐藤二朗は本妻の息子、2人が風俗屋で働く女と旦那が浮気してできた子供。その父親と浮気相手が心中して本妻も後を追って自殺したので、佐藤二朗は2人と風俗屋で働く女たちにひどい扱いをしているという役。
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佐藤二朗さんって福田監督のおかしな陽気なおっさんというイメージが強かったけど、今作はそのイメージとは全く違う、胸クソ悪い役。別に演じ方はいつもの佐藤二朗さんなんだけど、役柄でこんなに気持ち悪くなるんだなと。
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私は日本人は海外の人と体格も違うから、いわゆる海外の映画で体が大きくてそこにいるだけで脅威な人だったり、韓国の俳優マ・ドンソクみたいなデカくていかついけどなんか可愛いみたいな俳優いないなと思っていたけれど、佐藤二朗さん当てはまるじゃんと気づいた。山田孝之がかなり霞んでたもんね。
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でもその山田孝之もこんな弱々しい感じの役久しぶりに見た気がしてよかった。
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脚本・監督佐藤二朗さんが担当してるということだけど、私結構好きだった。特に、最後の親たちの死の真相はそれ男からしたら1番の復讐になるよね!という感じで良いな〜。というか普通にこの話で1番の悪人って絶対父親だし。最期の言葉自分の威厳を保ちたいだけだし。
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あとはロケを愛知県の知多らへんでしてるらしいけど、名古屋出身の私でも方言が全く聞き取れなくてちょっと最初苦労した(笑).
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まさかの設定に...
予備情報をそれほど持たず、佐藤二郎の記念すべき監督作を観に行きました。設定が、まさかの禁断の黒歴史島...これ、三重県のアノ島の事だなと。そう思うと、実際のロケもアノ島でしてたりして?二郎さんは東海地区出身だから、あり得るんじゃね?みたいに、ちょっと興味津々ww
しかし何故?佐藤二郎、何の狙いだ?と。で調べると、元々舞台芝居で同作をやってたんだなと。置き屋の売春婦の悲哀をなんか上手いことドラマにしたいんだなと。しかしながら、下ネタや差別的セリフも然り、演者の特徴も然りで、色んな方面から色んな事を言われそうな作品。立派な問題作と言って良い。クス笑いや温かい空気感も入れて、なんとか観やすい作品にしようとしてるが、これは観る者を選ぶでしょ。女性は止めておいた方が賢明だな。
山田の演技は突出してたし、二郎さんは毎度のアドリブおふざけを止め非情かつ不気味な役柄で、そこは見所かと。
本気になった佐藤二朗
イオンシネマ・ワンデーパスで観賞
あんまり前情報は入れておりませんでした
山田孝之はともかく佐藤二朗は
福田雄一作品でアドリブでボケ倒してる
印象しか無く番組出演時の印象からもああいう
のほほんした人なんだろうと思っていましたが
まあこの映画では見事に裏切られました
あのボケ倒すノリでサイコな役を演じると
こうもインパクトが出るのかと
孤島でポン引き宿の面倒を病弱の妹の面倒と
一緒に「見させられている」得太は
異母兄弟であり売春婦たちや得太ら兄妹に
辛くあたる哲雄に「支配」される日々
なぜそうなったのかという理由が徐々に明かされ
ついには思わぬ真相に辿り着くことになります
哲雄は得太や売春婦らを「本当の愛を知らぬ鼻クソ」
と罵り自分は一人娘と美人な奥さんを持ち
見下してきます
しかし童貞のミャンマー人が純粋な愛を
求めてポン引き宿にやってきて
アッサリ愛を育んでしまいます
この辺の対比が笑えつつもどこか
核心を突いていたりします
この孤島という舞台もよく効いており
逃げ場のない心情や情報の閉塞さが画面を通して
伝わってくるので「どうすればいいんだ」という
得太らの叫びに観る側は気圧される事になります
佐藤二朗のおとぼけ感そのままに狂気的な
哲雄のたたずまいは恐ろしいものがあります
みくびってました
あえて買春という性のやりとりという
要素を取り入れることで欲情からむき出し感が
うかがえる部分ももっともな狙いに感じました
このへんの描写は結構面食らうので人は選びそうですが
ただ妹の病弱キャラもどこか記号的で
いまいちわかりづらい感じですし
真相自体はそれまでの経緯からすると
かなりなんじゃそりゃ感もありますが
なんか作品の雰囲気で納得させられてしまう
感じです
こないだの「ホテルローヤル」もなかなかでしたが
これも匹敵する特異的な作品でした
個人的には好きです
臭いだ。匂い漂う。
ニオイ漂う映画に久しぶりに出会えた。
妓楼の溜まり部屋の、オンナ蒸した匂いから
閉ざされた島の磯の匂い。
いつまでも、いつまでも救われない、拭えないものとして、エンディングまで感じられる。
映画館で観る映画。
将来自宅で観るとしたら
その匂いは感じられないだろう。
仲里依紗の傷だらけの演技にも感動。
スゴイ作品
舞台挨拶で観ました。
「よかった!」とは言いづらい。
誰にでもオススとはならない感じ。
(好みの人もいるでしょうけど)
ただ、
別に嫌いだと言ってるのではないけれど、
大好きとも言えない。
ただ「スゴイ!」とは言える。
演技は素晴らしいと思う。
こういうジャンルなんですかね。
申し訳ないけど大ヒットはしないジャンル。
見る人を選ぶというか。
観てもらって感想聞きたい感じです。
タコ社長
佐藤二朗が監督・脚本を務め、山田孝之を主演に迎えた本作。予告も面白そうですし、そこそこ期待して鑑賞。俳優が監督を行う映画で成功となるか...。
これはこれは、めちゃくちゃ面白い。
面白いと言っていいのか分からないが、とにかく凄かった。胸が張り裂けそうなくらい衝撃作だった。
とある島に暮らすある売春宿の3兄妹。長男の哲雄(佐藤二朗)は皆を下僕のように扱う凶悪な性格で恐れられ、次男の得太(山田孝之)は売春宿のオーナーとして女たちをまとめながら兄に搾取され、長女のいぶき(仲里依紗)長年患っている病気に苦しんでいた。
演者の凄まじさが刺さる、刺さる。
山田孝之の声を荒らげながら自分の腕で泣き叫ぶシーンが多くあるが、その演技がとんでもないほど破壊力があって本当に悲しくなる。去年はシングルファーザーやったり、門番やったりしてた人とは思えない。どこまで演技力の幅があるのか。そして、なぜ我々は山田孝之という男に惚れてしまうのだろうか。
そして、佐藤二朗までも圧巻。
監督・脚本を行いながら凶悪な兄を演じる鬼才さ。
今まで見てきた福田組の佐藤二朗とは全く違う。彼に対して笑を零すことは許されないように感じる。
特に、予告でもある「クソが!クソが!」のシーンはもう恐ろしすぎる。近づいてはいけない悪男というイメージが登場と同時に植え付けられるのはかつてなかった。
他にも長女を演じた仲里依紗、売春宿の4人の女やそこにやってくる客など全員心の底から演技をしている。
オンオフの切り替えが凄い。
とにかくこの映画、雰囲気が非常に良いので胸が苦しいのにずっと見ていられる。意外と笑えるシーンもあったりして、シンプルだけど落書きはクスッと笑えた。そんな平和はつかの間、一気に話が暗くなる。上げて下げる、という表現を非常に上手く使っており現実を叩きつけられ、ずっと重く苦しい映画よりも苦しい。
また、音楽が独特で良い。
軽快なリズムで金管楽器が鳴り響くあの音楽が、単体で聞いたら柔らかく優しいものに聞こえるはずなのに、この映画に合わせると何故か違う曲かのように思えてきて、どことなく恐怖を感じてしまう。この映画にピッタリで、音楽によって悲しさ息苦しさ憎らしさというのが語られていると思う。
そして、名言が多い。
Twitterで酔っ払いながら名言を呟く佐藤二朗ならではで、一つ一つの言葉がグッと胸に響く。「無理でも笑え」はラストにも共通しており、劇中にさりげなく出てくる「冷たいご飯」というのは愛をよく知らない彼らが唯一知る愛だと思った。暖かさは冷たさを知らない。冷たさは暖かさを知っている。深く、深く、考え深く、もう一度みたいなと思った。それと同時に舞台版も見てみたいなと思った。
ただ、余計な部分は多く見られる。
特にラスト15分は必要だっただろうか?
無理でも言いたかったのか知らないけど、わざとらしさを感じたしどうにか2つのシーンを生み出すために作った話としか思えなかった。それだったら、あんなな設定にしなくても良かったのでは?
あと、ストーリーも欠けている部分がいくつか。
もうちょっと長くして、余計な部分を排除してじっくり内容を説明して言ったらよりいい物になっていたはず。何故?という疑問が撤廃出来ない。
いやでも、すごく良かった。
見終わった直後はそうでもないのだが、見てからしばらく時間が経つにつれて色んな感情が湧き出て、何だか涙が出そうになった。胸が潰されそうで仕方ない。
タコ社長、まじでスゴいです!笑
注目作であり問題作。クセがありすぎ。近くのカップル15分で退散。受け付けない人多いと思う。【ちょっとネタバレ】
まあ佐藤二朗的に、リアルな陰湿な悪、タブーを描いたのだろう。
言いたいことも少しはわかるが、ちょっと映像の色彩も一昔前の昭和的で暗く、陰湿で、何よりも表現が直球すぎて、マ・・・とかチン・・とか・・・・・
コアな映画ファン以外の女性、カップルには無理だよ。
少ない観客の中で、同じ列のカップルが強制フェ・・・と、囲い込んでいる地味で朴訥そうな娼婦を佐藤二朗頭で踏みつけてる時点で、たまらず15分でフェイドアウト。確かに描写が人権もクソもないし、女性蔑視とも取れる表現あえて踏み込んでいるから退席する気持ちもわかる。そりゃ彼氏はいいが、彼女怒るわ。
離れ小島の置屋で佐藤二朗が囲い込んでいる4人の娼婦、異母兄弟相手にやりたい放題。極悪人。でも根がこういうやつ大きい組織には必ず1人や2人いるよなぁ。自己中心的。
せめて強制フェ・・・じゃなくて普通のセックスしてやれよと正直思う。ひどい描写だ。
唯一ユルムのは、ミャンマー人の客のシーンと向井理のサラリーマン客のシーンだけ。私、向井理 大嫌いで全く評価に値しないんだけれども、この映画の中においては数少ない「真っ当な」存在。白馬の王子かと思った。閉塞的な島。複雑な兄弟関係。売り飛ばされた強制労働としか映らない売春婦たち。
佐藤二朗の凶悪さをどう捉えたら良いのだろう?観終わって半日経った今でもよくわからない。
不思議な映画ではあるよ。今何かと森元総理じゃないけど、女性や弱者の主張がますゴミに煽られて、強すぎる時代だから、逆にこの映画を全否定する気にはなれない。重苦しい閉塞感もフィクションだからたまには良いんじゃないのかな??ただ佐藤二朗、自分だけ普通に妻子いて、そのシーンだけ令和的な現代的トーンの映像なんだけども、なんかズルいよなぁ。
あと、異母兄弟とはいえ妹犯すのと、食事の前で唾を吐くのは表現としてアウト。ぜんぜん「真っ当」ではない。
生々しい悪に徹した佐藤二朗はその点は評価できる。ただ山田孝之も仲里依紗も坂井真紀も佐藤二朗の毒気に、すっかり影が薄い。確かにお前が鼻くそだよと主人公を罵倒したくなる映画ではあるが。私は敢えて存在価値を認める。ただ現実的には明治大正時代ならともかく、ありえない設定の問題作。レずビアンの設定はついていけないさすがに。
さすが山田孝之
佐藤二朗さん。あの お笑い風の滑舌鈍そうに話す佐藤さん、彼が悪役になるとあのいつもの たどたどしい風貌が逆に恐ろしさに逆転する。とゆーか。とにかく自分は良かった。山田孝之さんの数十年役者人生の修行の成果とゆーか。うまいわぁ しかし。迷ったけど時間作って行って良かった❗
笑わせない佐藤二朗
その島には置屋が点在し、本土から来る連絡船が島への客の足となっている。ある置屋で店を仕切る長男の哲雄(佐藤二朗)は暴力を振うため皆んなから恐れられていて、次男の得太(山田孝之)を子分のように使い、客引き、洗濯、買い物などの雑用をさせている。長女のいぶき(仲里依紗)は、病でほとんど寝たきりで酒飲んでタバコ吸って一日を過ごしている。この3兄妹とその置屋で働く4人の遊女たちの話。
売春島と言えば三重の渡鹿野島がモデルなんだろうか?
遊女たちの置かれてた立場がよくわからなかったが、地元の人という設定なのだろうか?あんなにひどい扱いされても逃げない理由がよくわからなかった。
愛の無いセックス、と言ってたが、そうじゃない人も居て良かったね、なんだけど、これで何を受けとめれば良いのだろうか?
暗くて美しくもなく、坂井真紀は脱がない遊女と中途半端でガッカリだった。
山田孝之のぐうたら役が良かったのと、今藤洋子と笹野鈴々音は体を張っての遊女を熱演してて良かった。
佐藤二朗さんておちゃらけてるイメージなんですが、シリアスな役もいい...
佐藤二朗さんておちゃらけてるイメージなんですが、シリアスな役もいいですね。静かな凄みがある。特殊な場面設定、特殊な人間関係でしたが、山田孝之さん始めそれぞれの役者さんがいい味だしてました。
正直良く解らなかった作品(汗)
山田孝之さんと佐藤二郎さん目当てで観賞。
序盤からこの二人の関係が解らず。
後半でその謎が解けるんだけど、それがメインと言う訳でもなく。
緊張感のあるシーンが多めなんだけど、それが作品に影響されていなかった印象。
朝イチの観賞もあってか睡魔との戦いが凄かったです( ´∀`)
俳優たちの迫力にたまげた
戦後の日本を想像するような流れでストーリーを感じた。
どこにも逃げない今いる場所で自分の存在価値を見いだそうとする様々な人間のドラマだった。
感情より心を揺り動かされる作品に改めて拍手を。
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